第四クトゥルフ神話『名前に癖のある探索者達の観光バス』 作:カロライナ
涙が出るほど吐瀉を吐きだした青大と足高は、胃袋から何も出なくなった頃、やっと気持ちが落ち着く。その間、クリスティーナはずっと足高の背中を摩り、家守はロジーナを背負いながら、吐瀉物の臭いを再び嗅いでしまい再び貰いゲロしてしまわないように口呼吸でなんとか乗り切っていた。男は興味深く3人が吐いた触手を集め、なにやら試験管のような入れ物の中に入れて行った。
その行為に誰も深く聞くことはなかった。ただ単に人の胃液の中の触手を嬉々として集めている男に対して恐怖心しか湧かなかった。
5人は奇妙で恐怖の対象でしかない男について行き『風の塔』の中に入って行く。風の塔は内装も白く染められた病院を連想させるような綺麗な空間となっていた。しかし風の塔にも異質で不快な物がいたるところにぶちまけられていた。そう。通路で青大と足高、家守の3人が、ぶちまけたような胃液があるのである。
「・・・・・うわ・・・。」
「足高・・・さん、大丈夫ですか・・・?」
「・・・・ぇぇ・・・心配してくれてありがとうね。」
「ここの階段を上った先に救助ヘリが来ている。」
5人は男に連れられ、吐瀉物で穢れた『風の塔』の塔内部を螺旋階段状に登り、地上を目指して上る。途中地震でひび割れたのか、外壁の一部がはがれ落ちている。はがれおちた場所には星を象った模様が刻まれているようだ。
目星
家守85→70【成功】
青大70→37【成功】
足高75→10【成功】
クリスティーナ70→57【成功】
複雑なそれは何かの魔法陣のようにも感じられるが、特に何か魔術に詳しくない4人は壁に何かが書かれているなー程度にしか眺めて居なかった。更に階段を登りきると、そこは特別高い、高台に出る訳でも無く階段を抜けた先は海面から10mしかない地上に出る。空は完全に闇に覆われ、明かりが見えるのは神奈川東京都の煌々と光るビルのライトと、千葉方面に見える淡い緑色の神秘的な光だけだった。
アイディア
家守65→18【成功】
青大80→44【成功】
足高65→89【失敗】
クリスティーナ65→23【成功】
聞き耳
家守25→42【失敗】
青大85→74【成功】
クリスティーナ60→76【失敗】
しかし、淡い緑色の神秘的な光を見ていた家守、青大、クリスティーナの3人は気付いた。あの淡い光はただのライトアップにしては範囲が広すぎるうえに、その光均一的であり、何処か一部が陰った様子はない。また光は建物を覆うような形で光っており、輪郭がはっきりしすぎていた。更に3人は気付く。今見えている景色は、千葉方面ではあるが、内房線の港の光ではなく『海ほたる』自信が光っているのだと。そして、青大は聞こえてしまう。磯の風に乗って小さくとも響く小さな人々の悲鳴が。あれは神秘的な綺麗で安全な光ではない。もっと邪悪でおぞましい何かであると。
【『海ほたる』から聞こえる悲鳴と緑色の光の意味を理解したSANチェック0/1】
青大65→71【失敗】
おぞましい光景を目にし青大が身震いをしていると、上空から救助隊のヘリが真上から接近する。オレンジ色の服を着た救急隊員は『風の塔』のヘリポートに降り立つと重体のロジーナ、クリスティーナ、家守、足高を順番に乗せて行く。青大も救助隊員に声を掛けられ、さっさとヘリに乗りこもうとした時だ。腕に何か腕章を付けた男が、小走りに走り寄ってくると青大と家守、足高に無理矢理、何か御守のような物を持たせてくれる。
「最低でも三日は肌身離さず持ち歩いてください、寝るときも必ず枕元に置くようにして睡眠をとって下さいね・・・!!!」
目星
家守85→37【成功】
青大70→53【成功】
足高75→87【失敗】
クリスティーナ70→49【成功】
腕に腕章を付けている黒ずくめの装備をした男は、ヘリのプロペラ音でかき消されないほどの大きな声で御守を渡した3人に伝えると、この地上まで道案内をしてくれた男を引き連れ、ヘリに乗った5人に一礼すると再び塔の中に潜って行った。僅かな間しかその腕章を見ることができなかったが、家守、青大、クリスティーナの3人はその腕章の紋章は、『風の塔』で見つけた壁に書かれた魔法陣と瓜二つなことに気付き、疲れ意味がよくわからない頭を捻りながらもその場から救助隊のヘリに乗せられ、事故現場を離れて行った。
【後書き】
ロスト救済された探索者を含まずに死亡した探索者を上げると
第三クトゥルフ神話までに出てきた探索者は9名。
内6人はすでに探索者としての命を落としております。つまり半分以上が死んでいます。
誰が死んでいるかは、そのうちにわかります。
今後、今回の探索者紹介の様に具体的なモデル像や髪色・瞳の色・肌の色の追加しますので
その時併せて見て頂けたら幸いです。
さて、物語もクライマックスに移りました。
プロット的には次回で本編は終了です。