第四クトゥルフ神話『名前に癖のある探索者達の観光バス』   作:カロライナ

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Episode4-7 それぞれの接触。

【他国語言語が理解できるSANチェック0/1】

家守74→03【クリティカル】

青大76→93【失敗】

足高73→74【失敗】

 

 

 

 役者が全て揃ったことで盛大とは言えないものの、『海ほたる』生還記念パーティが開かれる。

 始め、異国の言語が自国の言語で通じていることに対し、家守、足高、青大の3人は異常な現象が起きていることに対し、恐怖を感じたものの、ガン=スリンガーのニャル・ラト紹介と彼女の特徴について3人に伝えた。すると、単純な家守はその特徴に納得し、落ち着きを取り戻したが、足高と青大はそれでも納得のいかない超常現象に対し、多少の恐怖を得る。

 パーティはおやつと飲み物で囲うような簡易的なものであったが、足高が青大にそっと2000円を握らせたところ、さらなるお菓子と飲み物が2品ずつ追加された。そしてややぎこちない状態であったが、ロジーナは家守と。クリスティーナは足高と密着するような形で談笑していた。

 

「で、将。どう思うよ。」

「あぁ? どうって・・・。」

「しらばっくれんなよ。分かってんだろ? クリスティーナと八雲のカ ン ケ イ♪」

「・・・・・どうして、そう思う?」

「どうしてって、そんな無邪気で楽しそうな笑みをしてりゃ、誰だって気付くだろ。」

「ウヒヒヒ・・・。」

 

 残り3人は足高、クリスティーナ組からもっとも離れた位置で話し合うために集合する。ガンはコップとオレンジジュース片手に。ニャルは追加されたおやつであるドーナッツを頬張り、青大はデジタルカメラとカロリーメイトを持ちながら導かれるように集合予定地にやってきた。3人の中でガンが真っ先に青大に向けて、どこか面白そうな表情でチビチビと口の中にオレンジジュースを含みながら尋ねる。

 一瞬、青大は眉を引き上げ良くわからないと言った表情を作るが、ガンはお見通しと言った様子で眉を上げつつ分からない素振をしている青大の口元を指摘した。指摘された青大はバレては仕方ないと言った様子で、いつもの、特に悪巧みや上機嫌な時に溢すような笑い声を遠く離れた2人に聞こえないように出した。

 

「…ガンも青大と同じ…悪い顔に……なってるよ。」

「そういうニャルも。何処か楽しそうな顔になって・・・んぞっと。」

「えへへ…なんだか、あの2人を見ていると心がポカポカするような気がして…。」

 

 ニャルはドーナッツを食べ終わると青大の表情を指摘する。そんなニャルに対し、ガンは一旦、コップを青大に預けると両手でニャルを持ち上げた。そして、抱き抱えるようにしながらコップを受け取り一口飲み物を口に含むとニカッと笑う。そのガンの様子にニャルは抱き抱えられたまま、顔を軽く赤らめると両手で自分の両頬を隠して両目を瞑って微笑ましそうに笑った。その2人の様子を、青大は少し不思議そうな表情を作って伺う。

 

「なぁ、ガン。その子は・・・。」

「ん。あぁ、言っとくがオレの子じゃねェぞ。仮にオレの子だったら13の時に孕んで、14で出産しねェと時系列が変なことになっちまう。初体験は10の時だけどな。ニャルは....まぁ、でも家族だな。血の繋がりはねェが。」

 

 コップの中身を一気に飲み干すと、ニャルが下に落ちて来たことが気になったのか両手を添えて、その場にジャンプし抱え直す。ニャルも両手が開いているので抱え直される直前、両手をガンの首に回し、身体を密着させ誤って床に落ちてしまわないように行動する。そしてガンは不思議そうに眺めて居る青大の表情に気付いたのか、奇妙な関係を作り出している2人に向ける笑顔とは別の笑顔を作り出して、冗談を交えながらニャルと自分の関係を伝えた。青大はその答えを聞くと納得したように頷くとカロリーメイトを頬張った。

 

「そういえば…青大は何故アイパッチ? をつけているんですか?」

「これか? 大したことじゃねェよ。これはな・・・。」

 

 抱え直されたニャルは、青大と同じ視線になり今まで出会ってきた人間にはついていない眼帯に興味を示し、指を指す。青大は眼帯を付けていない瞳で眼帯側を目で覆うと、齧りかけのカロリーメイトを口に加え、眼帯に手を添えそれを脱ぎ取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・と・・・・クリスティーナ・・・・から・・・・聞いた。」

「・・・・。」

 

 青大が自らの眼帯について語り、クリスティーナが足高に押し迫っている間、ロジーナは家守に病院でクリスティーナに聞かされた話を、丁寧に伝え内容に誤りがないかどうか、家守と机を挿んで正面に向かい合うような形で尋ねていた。その内容を家守は、一通り伝え終わるまで余計な口を挿まず、時々脚色や、大袈裟に伝えられたことに対しては、少し困惑したような表情をロジーナにも分かるように見せたが、その他の内容に関しては首を縦に振って相槌を打ちながら、話の様子を聞いた。

 

「・・・・・どう・・・?」

「・・・8割型は間違ってないけど、残り2割は違うな!」

「・・・。」

「確かに周辺に停まっている自動車を借りて、俺が運転をして包囲されていた魚人の化物共を5体蹴散らしたのは間違いないけど・・・そのうちの5体を轢殺はしてないな。あくまでも撥ね飛ばしたぐらいだ。残り1匹の魚人の攻撃によって怪我したけど、そこまでわき腹を抉られただけだから・・・それに今回はロジーナさんとクリスティーナさんの救出が目的だったから、魚人に立ち向かったものの殺してはいないな。・・・あとは、持っていたバールのような工具を使って、セダンのドアを破壊したのは足高青大の2人。ロジーナさんを抱えていたのもクリスティーナさんを含めた3人だ。オレはあくまでも荷台に乗りこんだ全員を離脱させたぐらいかな。・・・・その他は、致命傷だったロジーナの怪我を手当したのはオレじゃなくて、救急隊員だしよ。」

 

 ロジーナの問いに対し、丁寧に家守は誤った情報を丁寧に正す。先ほどとは真逆の立場になる形でロジーナは家守の話を聞く。家守は何か誤りがあるたびに表情で驚きの表情を示していたが、ロジーナは特に表情を変貌させることなく、いつも通り何事も無かったかのような無表情で相槌の代わりにゆっくりとした瞬きで応じ、横目で嘘吐きクリスティーナを時折確認し、家守の話を聞いた。

 

「そんなところだな!!」

「・・・そう・・・・。・・・・・・家守・・・?」

「ん?!」

「・・・・・その・・・・・助けてくれて・・・ありがとう。」

「ん。おう! 気にするな!! 困っている人を見かけたら助けるし助けることが俺の使命だからな!!」

 

 元気よく話を区切る家守に、ロジーナは落ち着いた口調で左手を自分の顎に当てながら家守の名を呼ぶ。家守は元気な勢いを殺すことはなく、その調子に続くような形で青大達に移していた瞳をロジーナへと戻し、勢い付いた様子で反応を返し

 ロジーナは俯き、一呼吸置くと真っ直ぐ見据え礼を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーっと、先ほどは失礼いたしました。久々に八雲お姉様にお会いできましたので、思わず気分が高揚してしまって抱きついてしまいましたわ。」

「そ、そうなの。」

 

 一方、先ほどの段階では押し迫ってクリスティーナは、足高の引き気味の反応に気付いたのか、1つ咳払いをすると足高の右隣りに座った状態で、自分が引き起こした非礼をまずは詫びることにした。足高は先ほどまでかなりがっつき気味であったクリスティーナに対し、突然の落ち着きを取り戻したことに対して、ある意味再び困惑を覚えつつも相槌を打った。

 

「あれから、八雲お姉様はどうですの? 日本のニュースではよからぬニュースをお伺いしますけれども。」

「・・・こちらとして特に問題は起きてないわ。風の塔で貰った御守のおかげかもしれないけど。クリスティーナさんはあれからどう? 怪我とか跡残ってない?」

「はい! あの後、ロジーナと一緒に病院で適切な治療を施して貰いましたから、ご覧のとおり傷一つありませんことよ。」

 

 少し落ち着いた空間で、後日に関する雑談を交わす。クリスティーナは少しニュースで聞いたことを不安げな音色を出し、八の字にやや眉を変動させ気遣うような素振を見せる。足高は、そんなクリスティーナに対し夢のことを話すか話すまいか、少し悩むものの心配させる義理もないので何も起きていないといった様子で取り作った。そして、あまりそのニュースについて触れられないように、思い返したかのようにガラス片で負傷していた脇について尋ねる。それを聞いたクリスティーナは両目を閉じ誇らしげに鼻息を1つ吐くとしたり顔で傷について言えたことを足高に伝えた。足高はその様子を聞いてニュースの件から離れたこと、怪我が残っていない事双方に対して安堵の吐息を軽く漏らした。

 そして安堵の吐息を漏らしている間に、クリスティーナは着用していたインナーを脱ぎ捨て真っ白な裸体に大きな2つの成熟したリンゴほどの大きさをもつ肉を支えるピンク色の下着を足高に見せつけた。クリスティーナの唐突の行動に、あまり目を合わせまい、顔を合わせまいとしていた足高の視線がクリスティーナ一点に移動する。正面で話していたロジーナも日本での話を家守から聞いていたが、突然の脱衣行動に塊り会話が途切れる。不幸中の幸いか、どうやら遠く離れているガン=スリンガー、ニャル・ラト、青大 将の3人にはそのクリスティーナの奇行は気付いていない様子だった。

インナーを脱ぎ捨てたクリスティーナは、そのまま負傷した個所を足高に診せる。そこには確かに傷を負ったようなカサブタの形跡が残っている物の、皮膚が新たに生成され直しているようでメラニン色素の弱い白い肌とは一風異なったピンク色の綺麗な肌が見えていた。

 

「・・・・そうね、大丈夫みたいね。でも。」

「もふっ!?」

 

 ロジーナがクリスティーナを窘めるよりも先に足高が、クリスティーナが脱いだ衣類を回収するとロジーナの異変に気づき家守が振り返る前にクリスティーナに被せた。そして、視界が晴れる前に足高はロジーナにアイコンタクトを示し、まずはロジーナに視線を送り続いて振り返ろうとしかけている家守と青大に軽く視線を送り、ロジーナに戻したのち両目を軽く閉じた。サインを受け取ったロジーナは何も言わず、振り返ろうとした家守を引き留め話を突然中断したことを詫び、話の路線を元通りに戻す。

 

「誰も見ていない、クリスティーナさんの気兼ねない友人たちだけだとしても、女の子が気兼ねなく下着を見せるものじゃないわよ。」

「・・・・・。」

「分かった?」

「はい。八雲、お姉様。」

「・・よろしい。」

 

 そして袖は通し終わっていなインナーを着用しているクリスティーナに若干顔の距離を近づけるとロジーナの代わりに足高がクリスティーナの行為を窘める。窘められた方はその様子をポケーとした気の抜けた顔で見つめていた。理解できたか確認をされると、ワンテンポ遅れながらも恥ずかしそうに顔を軽く赤らめると袖の通っていない両袖に腕を通した。

 足高も、腕を通すその姿を見ながら顔の位置を先ほどの位置まで戻すと軽くため息を付き、右手で前髪の部分を掻き上げた。

 

 

 




【後書き】
何度見ても、このかかわりがあんなことになるなんて想定外だったです。

そして久々に4500文字分書くことができたかなと思いました。

5作目は何を書きましょうか・・・。
奇妙な共闘? もっと食べたい? 腕に刻まれる死?
それともリプレイ化してもよいと許可を取ったオリジナルシナリオにしようか迷ってます。

頃合い的に、他のクトゥルフ神話の探索者表も更新していこうと思います。
主に今回の探索者達の一言メモの様に。覗いてみてください。



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