IS〈インフィニット・ストラトス〉ーOOOー   作:ネヘモス

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IS×仮面ライダーオーズで書いてみようと思った次第です。生暖かい目で見守ってください


メダルと出会いと謎の男

 

この世界にはインフィニット・ストラトスと呼ばれる物が存在している。通称ISと呼ばれるそれは宇宙開発を行うために作られたパワードスーツ。宇宙での活動を前提で作られたそれはとある事件によって世界に広まることになる。

 

「白騎士事件」、世界中のコンピュータが同時にハッキングされ1000発を超えるミサイルが日本を襲った。その際、1機のIS、後に「白騎士」と呼ばれるISがそれらを全て撃ち落とした事により世界はISの存在を認めるようになった。

 

そう、兵器としての価値を見出すために。

 

それを危惧した国連はISの兵器転用を禁ずる「アラスカ条約」を締結、ISは一種のスポーツとして認知される様になった。それと同時にISの開発者にして生みの親の篠ノ之束もそれの心臓にあたるもの、コアを467個で作るのを止めた。そして、ISの世界覇者を決めるモンド・グロッソ。第1回の世界覇者「織斑千冬」の連覇がかかった決勝戦が始まろうとしていた時に事件は起きた。

 

「ーーーー!!」

 

ドイツのとある倉庫。そこに2人の少年少女が監禁されていた。少年の名は織斑一夏、少女の名は織斑マドカ、両名共に織斑千冬の身内である。

 

(くそっ!俺が警戒さえ解いていなければ!)

 

一夏は内心で歯軋りをしていた。一夏とマドカは言ってしまえば不意をつかれる形で誘拐された。決勝戦の姉の勇姿を見ようと会場に2人で向かった矢先、後頭部を殴られたのだ。そして、気がつくとこの有様だ。両手両足に視覚聴覚、ご丁寧に口までも塞いでやがる。

 

悲鳴すら上げさせる気は無いと言うことか。

 

「おい…!織斑千冬が決勝戦に出ているぞ!」

 

「どういう事だ!?日本政府には伝えたはずだぞ、これでは人質の意味がないではないか!」

 

どうやら、奴さんの企みは失敗に終わっているようだ。ちなみに今の台詞はどうやら英語では無いらしい。発音のイントネーションからして、ドイツ語。つまり、千冬姉を棄権させようとしていたのはドイツだということか。

 

「とりあえず、今回はこの2人の場所の情報を渡して…」

 

『その欲望、開放しろ』

 

チャリン…

 

「な、何だお前!?ーーーうわぁぁぁぁ!!」

 

何だ!?何が起きている!?この野郎、何かないか、何か…!

手元に鋭い感触、触った感じガラス片か何かだろうか。俺はそれを掴むと手首を縛っているロープに切り込みを入れて引きちぎる。そして目隠しを取った瞬間、後悔した。

緑色のクワガタのような怪人が誘拐犯と思しき男にメダルを入れて、そこからゾンビのような怪人をを生み出しているというショッキングな光景だった。

 

「あ、あ…」

 

声が出ない。そのあまりにも凄惨な光景を見たせいで言葉も出てこない。それでも1つ分かったことがある。

 

この場から逃げないと…

 

俺は足の拘束を解いてマドカを担いでその場を離脱した。そして、マドカを自由の身にする。

 

「ぷはっ!?お兄ちゃん、何が起きてるの!?」

 

「話は後だ!早くこの場を離れるぞ!」

 

「わかった…!?お兄ちゃん、伏せて!!」

 

マドカの警告に咄嗟に反応してその場に伏せる。そして、

 

グシャリ…

 

肉を抉るような音がした。

 

自分の伏せた床に異様な暖かさと鉄の匂いを感じた。自分の両手がヌメリと濡れるのを感じた。

 

「マド…カ…」

 

嫌な予感がする。頭を上げたくない。上げればどうなるか分からないから。だが、現実を受け入れる必要がある。

 

その現実は、余りにも残酷だった。

 

カマキリの様な怪人がマドカの心臓に当たる場所を貫き、そこから夥しい血が噴き出していた。

 

「織斑一夏、お前も、殺す!」

 

怪人が何か言っているようだったが、俺には何も聞こえなかった。

 

目の前の妹を、救えなかった。

 

もっと早く気づいていれば、俺が手を伸ばして助けられた。

 

もっと俺に力があれば、マドカを死なせずに済んだ。

 

怪人が鎌を振り上げる。だが、そんな事はもうどうでもいい。力が欲しい!

 

もう誰1人として死なせないだけの力が!!

 

「その子達から離れろ、ヤミー!」

 

突然、自分の背後から第三者の声が響いた。恐る恐る後ろを見ると、旗のような何かを持っている千冬姉と同じ年頃だろう青年が立っていた。

 

「き、貴様は!?」

 

「これを見れば俺が何しに来たかは分かるよな?」

 

そう言うと青年は3枚のメダルが入りそうなバックルを取り出し、それを腰に巻き付けた。そして、右から順に赤、黄、緑のメダルをそれぞれ1枚ずつ入れていく。すると、ベルトを傾けて右腰にあったツールでそれらをスキャンした。

 

キン!キン!キン!

 

『タカ!トラ!バッタ!タ、ト、バ!!タトバタ、ト、バ!!』

 

すると、青年の頭、胴体、足をメダルのような何かが覆い、胸には上からタカ、トラ、バッタをあしらったメダルのような紋様があった。

 

「オーズ!お前を先に始末する!」

 

「やれるもんならやってみな!」

 

オーズと呼ばれた青年の両腕が光ると、両腕にリーチの長いまるで虎のような鉤爪があった。オーズはそれをカマキリの怪人めがけて振り下ろす。

 

「ぐう!?」

 

それを回避できずにカマキリの怪人は攻撃をまともに受ける。その時、怪人の傷からメダルが溢れていた。

 

「一気に行くよ!」

 

オーズはベルトをもう一度スキャンする。

 

『スキャニングチャージ!』

 

その音声が響くとオーズの足が緑に光り、バッタの様に跳躍する。限界まで跳躍した後、飛び蹴りをカマキリの怪人目掛けて放った。

 

「セイヤー!!」

 

カマキリの怪人は身体を貫かれ爆発四散、その場には大量の銀色のメダルが落ちていた。

オーズは変身を解くと一夏の元に駆け寄り、緑色の缶のプルタブを開ける。すると、それはバッタの形になりそこから聞き覚えのある声がした。

 

『いっくん!まーちゃん!大丈夫…じゃないね。アンくん、束さんが行くまでまーちゃんの命引き止めといて!後でゴージャスアイスあげるから!』

 

「その渾名は止めろ!」

 

すると、青年の背後から赤い腕が現れる。赤い、鳥のようなそれはマドカの右手に取りつくと融合した。そして、マドカは何事もなかったかのように立ち上がった。

 

「マドカ…?生きてるのか?」

 

「ちげーよ」

 

マドカの声で、マドカの姿をしたそれは否定した。

 

「これはあのウサギ野郎の場所に行くまでの繋ぎだ、俺が離れるとコイツも危ない、覚えとけ。だが…」

 

マドカの姿をした何かは一夏をまじまじと見つめると、ニヤリと口角を吊り上げた。

 

「映司!見つけたぞ、オーズの器を!」

 

「はい?」

 

この日、織斑一夏と火野映司、そしてグリードの1人アンクが出会った。この出会いは吉と出るか凶と出るのか、その結末は、神のみぞ知る。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

「社長、火野さんから報告がありました。オーズを継げるかもしれない器を見つけたそうです」

 

「素晴らしい!!」

 

とあるビルの最上階。ケーキ作りに勤しんでいた初老の男がいた。

 

「里中くん、その者を今すぐここに呼びたまえ!」

 

「お言葉ですが、その人は現在心理的な状態が宜しくないので今は篠ノ之博士の元に預けています」

 

「ふむ、分かった。では日を改めて会うことにしよう」

 

里中と言われた女性はその場からいなくなった。鴻上は社長室で一年前に歌った曲を口ずさんでいた。

 

「Happy birthday to you. Happy birthday to you. Happy birthday dear 」

 

そして、プレートチョコの仕上げを終えた。

 

「2nd オーズ」

 

 




最後グダグダになったかも…

世界線の説明
・一夏とマドカは双子。二卵生双生児。
・一夏は原作と比べて若干強い。
・未だにグリードとの戦いが続いている。
・映司と束は知り合い。
・アンクは腕だけの状態と完全体をシフト可能。
・ドクターマキィ!がいない。
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