IS〈インフィニット・ストラトス〉ーOOOー   作:ネヘモス

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ISオーズ!前回の3つの出来事
1つ!亡国機業と手を組んだグリードと戦っている火野映司は幼馴染みの篠ノ之束の依頼によって一夏とマドカの監視にあたる
2つ!ウヴァの気配を感じたアンクによって映司は一夏とマドカの誘拐された廃工場に向かう
そして3つ!奇跡的に一命を取り留めたマドカを目の当たりにした一夏は強くなるために千冬と共にドイツに行くことを決意した


一夏と白き欲望と黒兎の隊長

鴻上ファウンデーション社長室。そこで火野映司、織斑一夏、アンクが社長の鴻上光生と面会していた。

 

「ハッピーバースデー!2番目のオーズ!!」

 

「あの、2番目とかオーズとか、一体何の話をしてるんですか?」

 

「俺が説明してやる」

 

鴻上社長の意味不明な発言に疑問を持った一夏にアンクが簡単に説明をした。

まず、オーメダル。これは人の欲望が生み出すメダルで800年前の錬金術師によって生み出され、1枚でも膨大な力を秘めているということ。そして、誘拐事件の際に現れた緑色の怪人とアンクがそれによって作られた「グリード」と呼ばれる存在であるということ。

次に、オーズとはそれの頂点に君臨する「欲望の王」と呼ばれる存在であること。ところが800年前、オーズは大量のオーメダルを体に取り込んで自爆、アンクを含めた5体のグリードと共に石櫃で800年の眠りについていたこと。

 

「メダルにも種類があってな、まずお前がヤミーから出てくるのを見たセルメダル、そして、オーズの変身とグリードの構成に大きく関わるコアメダルが存在する。簡単に言えばな…」

 

アンクは1本のアイスキャンデーを取り出した。

 

「アイスの部分がセル、棒の部分がコアになってるのがグリードで、棒の無いアイスがヤミーだ」

 

「俺の時と同じ説明だな」

 

「あってるから問題ないだろ」

 

映司さんも同じ説明を受けたのかと意外に思った一夏だった。

 

「さて、本題はここからだ。里中くん、例のものを」

 

すると、里中と呼ばれた女性秘書は白いガントレットを一夏に差し出した。

 

「何ですか?これ」

 

「これはドクター篠ノ之がキミのために用意した絶大なる力、オーズの力を宿したISだよ!」

 

「え?いや、俺は男ですよ!?ISを動かせる訳ないじゃないですか!」

 

「織斑マドカくんがヤミーに殺されかかった時にキミは力を欲した、違うかね!」

 

確かにそうだ、だけどそんな事で男がISが動かせるなんて…

 

「まあ急くことはない。そのうち私の言ってることの意味が分かるようになる」

 

「じゃあ話題を変えますが、2番目のオーズってどういう意味ですか?」

 

確かアンクさんはこうも言ったはずだ。封印を解いた人間しかオーズにはなれないと。

 

「実はね織斑一夏くん。ドクター篠ノ之がオーズドライバーを解析した結果、面白い事が判明したのだよ」

 

「あの脳内お花畑女!いつの間にそんな事を!?」

 

「えいくんが変身してる時にデータを盗んでいたのだー!」

 

突然社長室に束が現れた。

 

「とりあえず、オーズのデータを取ってて分かった事があるよ。これは世の中を変えるようなとんでもな話だけど、ISが女性にしか動かせないって言うのは周知の事実だよね?」

 

いきなりだが、確かにISというモノは何故か女性にしか動かせない世界最強の兵器だ。それゆえに女性が男性を軽視する今の風潮(女尊男卑)が広まった。

 

「じゃあ何でISが男性に反応しないのか。それは、『欲望の量』の問題だったのだよ!」

 

束曰く、ISは欲望の量が多ければ多いほど反応しやすいという。普通の女性が持ってる欲望は男性の持ってるそれよりも遥かに多い。いくら欲深い男性であっても女性が持つそれには遥か及ばない。だが、オーズの戦闘データを解析しISのコアにインストールしてみた所、微弱だが反応を示したという。そして、バッタカンを通して一夏と話をした時、1つのISのコアが起動に近い反応を示したと言うのだ。

 

「待ってください!まさか、俺が…」

 

「多分だけどオーズドライバーを使える2人目の人間じゃないかって話だねー。あ、こうちゃん。いっくん借りるねー」

 

束に連れてこられたのは地下訓練所。映司とアンク、里中とスクリーン越しの鴻上社長が同行する。

 

「いっくん、左手にガントレット付けてみて。そして、ガントレットに意識を集中して」

 

言われるがまま一夏はガントレットを左手首に装着するとガントレットに意識を集中する。

 

すると、ガントレットから眩い光が発せられ、頭の中に色々な情報が入ってきた。

目を開けると白い機械のような手足に背後には翼のような飛行ユニットが装着されていた。そして、腰を見ると映司さんのオーズドライバーによく似た物があった。

 

『素晴らしい!世界で最初の男性IS操縦者の誕生だ!』

 

鴻上社長は言うだけ言うとケーキ作りに戻ると言って里中さんと地下訓練所を後にした。

 

機体名:ヴァイスデザイア

世代:第三世代

武装

雪片弐型

メダジャリバーNT

単一仕様能力(ワンオフアビリティ)

OOOシステム

零落白夜

 

ヴァイスデザイア…白い欲望?

 

「じゃあ次!武装展開行ってみよー!」

 

言われるがまま武装をコールする。雪片弐型はそこそこ軽く、剣道をやっている身としては丁度いいと思った。

問題はメダジャリバーNT。コールした瞬間に物凄い重みを感じ、両手で何とか持てる感じだった。

 

「ドイツに行った時に要練習だな」

 

これは素振りの回数増やして体幹作る以外にないな。

 

「あ、でも余程のことが無い限りIS使わないでね?」

 

「分かってますよ束さん。面倒事はもう沢山です」

 

束さんからのプレゼント(という名の爆弾)を貰い、千冬姉と映司さん、アンクと合流しドイツ軍のIS配備特殊部隊「シュバルツェ・ハーゼ」駐屯地に行くことになった。

ちなみに、一夏が男性IS操縦者になった事は最重要秘匿事項になった事は言うまでもない。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

ドイツ軍で一夏、映司、アンクの3人は厨房で料理と皿洗いをやっていた。

厨房で働いた後、一夏は千冬と実戦訓練、映司とアンクはグリードの気配に気を配りながら日々を過ごしていた。

 

一夏達がドイツに来て1ヶ月過ぎたある日のことだった。

 

「織斑一夏はいるか?」

 

一夏は厨房から出てきて声の主を確かめる。そこには自分より少し年下のような少女が仁王立ちで佇んでいた。ここにいる以上シュバルツェ・ハーゼの一員であるのは確かだろうが、こんな少女いただろうか?

 

「俺が織斑一夏だけど…!?」

 

パァン!!

 

少女の平手打ちを寸でのところでガードする。腰まで伸ばした銀髪と左眼に黒の眼帯をした少女は一瞬眉をひそませた。

 

「認めん。お前が教官の弟など、断じて認めん…!」

 

それだけ言い残すと少女は去っていった。

 

「ありゃー。イチカ、とんでもない人に目をつけられたねー」

 

シュバルツェ・ハーゼの隊員の1人が俺に話しかけてきた。

 

「誰なんです?あの子」

 

「私達の部隊の隊長、ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐だよ。オリムラ教官に心酔してるから世界連覇を逃した原因のキミのことを恨んでるんじゃない?」

 

一夏と隊員が会話してる最中、映司とアンクはひそりと会話をしていた。

 

「(映司。さっきのチビ、ヤミーの親だ。それもお前が一番やりにくいタイプのな)」

 

「(え!?じゃあまさか!?)」

 

「(ああ。寄生型、恐らくカザリのヤミーだ)」

 

映司とアンクはノルマを達成するとその少女のあとを追った。




一夏、専用機を貰う。そしてドイツでラウラと邂逅する。

そろそろ一夏の戦闘回が来るかも?と言うか、次回は戦闘回です。
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