私はあの女が嫌いだ   作:yudaya89

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 いつかロシア語を喋れるようになりたいと思う。


第13話「決勝」(前編)

 その後総勢12名のメンバーが自主退学になった。勿論風紀委員が手を回し、昨晩あった事は闇に葬られた。

 

 

 

 この後12名のうちレギュラーメンバーであった8名の補充を行った。当初は戦力ダウンが懸念されたが、補充されたメンバーの努力で何とか元の状態になった。さすが名門校だ。2軍のメンバーもそこいらの高校の隊長クラス以上の実力を有している。

 

 

 そしてもう一つ。俺が今最も疑問に思っている事・・・それは

 

 

「すまないが、これでプラウダのメンバーは全員か?」

「霧島副隊長代理。先ほどより申していますが、間違いなく全員です」

 おかしい。ありえないのだ。カチューシャが居ないのだ。ノンナはリストに入っているが、カチューシャが居ない。確か原作ではこの決勝戦に出ていたはず。そして我々のフラッグ車を撃破し、来年プラウダの隊長になる。それが俺の知っている流れだ。

 

「何かおかしな点があるのでしょうか?もしそうであるなら再度我々が調査します」

「いえ、黒森峰の諜報部の能力を疑ってはいない」

「では何が不満でしょうか?」

 今話しているのは諜報部部長だ。実力は申し分ない。

「現在のプラウダの隊長の過去の戦術や戦略、戦闘時における癖と今回の試合とを比較したらまったく当てはまらなかった。まったく当てはまらない、これはあり得ない。人はそう簡単に変えられない。特にこの隊長は中学2年で優勝した時の戦術を多少アレンジして使う傾向がある」

「それが今回の大会ではまったく見受けられない。と?」

「そうだ。戦術や戦略を良く観察すれば自ずと、その作戦を考えた人間が見えてくる」「霧島副隊長代理が言いたいことは分かります。今の隊長は見せかけ、裏で指揮している者がいる。という事ですね?」

「優秀で何よりだ。多分存在を徹底的に隠している。そこである考えがある」

「何となく分かります。潜入ですよね?」

「違う」

「では何ですか?」

「堂々と聞きに行く!」

 

 この後諜報部全員に「バカ?」みたいな顔をされた。結構傷ついた。

 

 

 

 

 

 

 

「そういうわけなので、聖グロとプラウダに行ってきます」

「分かった。情報収集という事で申請しておく。霧島?」

「はい?」

「聖グロに行く理由は?」

「そこにも用事がありますし、もしかしたらプラウダの情報も聞き出せるかもしれません」

「その確証は?」

「まぁ、紅茶つながりですかね」

「・・・」

「・・・」

「ある程度の情報を持ち帰らなかった時は覚悟しておけ」

「まぁ楽しみにして下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで現在横浜でランチタイム

「さすが横浜!このチャーハン最高!!」

 うん!うまい!それに加え経費で落ちるから、これまた一段とうまい。

 

 

 ある程度お腹が膨れた処で横浜を母港にしている聖グロへ向かう。

 

 

 聖グロの風紀員に声をかけ

「すみません。アールグレイ先輩にお会いしたいのですが」

「お会いするお約束はしておられますか?」

「いえ、でも「黒森峰女学院の霧島エリが来た」とご本人へお伝えください」

「分かりました。こちらでお待ちください」

 

 しばらくして

「こちらへ」

 そういって戦車道のメンバーが案内してくれる。私に対し怒り、憎しみを持っているのがすぐにわかった。だがそういうの、私は大好きだ♪

 

 

 案内された部屋の扉が開かれた先にアールグレイ先輩が優雅に紅茶を飲んでいた。勿論他の戦車道のメンバーも優雅にお茶をしていた。

「ごきげんよう。霧島エリ」

「ええ、準決勝以来ですね」

「そうね。あの時は見苦しい姿を見せたわね」

「いえいえ、あれが普通の反応です」

「それで、今日はどんな御用?」

 多少嫌味を込めたが、スルーされた。

 

「お願いを聞いてもらいたくて伺いました」

「そうね。貴方とは個人的にそういう約束をしてましたわね。それで内容は?」

「情報の共有」

「情報の共有?どういう意味?」

「簡単ですよ。そちらの知りたい事とこちらの知りたい事を互いに教えあう。勿論嘘はなし。但しこちらの条件として「ある情報」のみ教えられません。その情報に関してはこの封筒の中にある紙に書いています。如何ですか?」

「もしその教えられない情報を聞いた場合は?」

「勿論終了です」

「ならあなたからどうぞ」

「では、今回のプラウダ高校を裏から指揮をしているのは誰ですか?」

「え?裏?今の隊長がプラウダを指揮してるんじゃないの。準決勝前にお会いしたけど特に変わったところはなかったわよ?」

「ではダージリン先輩。知っている事を教えてくれませんか?」

「私?」

「そうです。あなたなら「ダメよ」」

「私との個人的なお願いにダージリンは巻き込んではダメよ。ルール違反じゃないかしら?」

「そうですか。分かりました。ではアールグレイ先輩の番です」

「そうね。来年の黒森峰の情報や戦力も気になるけど・・・なら

 

 

 

 

 

 

 

      あなたは何者?」

 

 

 

「「「・・・・・・」」」

 

 しばらくの間、沈黙がこの部屋を支配した。

 

 

 

「アールグレイ先輩?」

「何?」

「どうぞ」

 封筒を手渡した。

「まさか!」

 アールグレイ先輩は封筒の中身を確認した。

「では私はこれで。色々情報も頂いたので満足です♪」

「どういう事?」

「いえ、こちらのことなので」

 私は笑顔で立ち去った。

 

 

 

 アールグレイの失敗は2つ。

1、あの優秀な彼女がプラウダの変化に気付かないわけがない。だからあのセリフは彼女から出るはずが無い。よって嘘と分かる。それと彼女は嘘を言うときある癖がある。それは「喋る時少し目を細める」。ほんの一瞬それをする。

 まぁ嘘はなしと言ったのは、明確に嘘を言わすためだ。彼女はお嬢様だからな。まだまだこういうやり取りのスキルが高くない。ダージリンは別だが。

 

2、私がダージリンへ質問をしたとき。もし何も無いのであれば、そのまま答えさせればいい。なぜそうしなかったか・・・ダージリンは知っている=裏に誰かいる。もしくは居る「かも」しれない。

 

 情報とは宝である。どんな小さな情報でも必ず役に立つ。アールグレイの嘘を付く癖に関しても過去の映像から得られた情報だ。しかしその宝も、本物か贋作かをしっかり見分けなければ意味がない。情報収集能力が高く、情報の解析、分析、選択が出来なければ、この戦車道の世界ではやっていけないと思っている。

 

 

 それともしもこの世界にカチューシャが居なければ、一体誰が裏から指揮をしているのだろか?もしかしたら、副隊長か?それとも本当に作戦の方針を変えたのか?

 

 俺はあれこれ悩み、出した答えが「とりあえず目的の人物と話そう」そういう結論に居たった。

 

 

 

 

 

 プラウダの停泊している港に着き、聖グロと同じように高校の風紀員に声をかけようとした瞬間

 

「霧島エリですね」

「そうです」

 女子生徒が私に声をかけてきた。

 

「何かこの学園に御用ですか?」

「いえいえ、学園ではなく、貴方に用事があるんですよ」

 

 その女子生徒はエリカより少し背が高く、黒髪が綺麗で、ケイと同じぐらいの胸の大きさの

 

「ノンナ先輩」

 

 





 ロシア語ってかっこいいと思う。
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