私はあの女が嫌いだ   作:yudaya89

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 前話の指詰めですが・・・

 かなりの反響でした。

 まぁ生ぬるく見守ってください。



第29話「再開の予感」

次に目を覚ましたのは病院の病室だった。そして最初に目に入ったのは、いつも診察してくれる主治医だった。

「まったく指詰めなんて、何を考えているんだい?」

「・・・」

「将来の事とか考えた?右手一切使えなくなるんだよ?」

「義指とかあるんじゃない?」

「ああ、海外じゃあメジャーだけどね」

「それで指の件は解決、あとは痛みにたえれるか」

「無理だろ?大人でも1本目で気絶する場合が大半さ。それを2本だろ?でも良く絶えたものさ」

「???」

「覚えてないのか?」

「あんまり」

「簡潔に述べるなら、指詰めの後、緒方様に2本の指を渡す。でも受けとってもらえない。仕方ないからもう一本切り落とそうとする。両名が必死に止める。そこで漸くエリちゃんが納得、私に連絡する。そして気絶・・・まぁある意味はた迷惑な行為だったね」

 あんまり覚えていないが、迷惑極まりないな。

「でも結局受け取ってもらえなかったみたいだね」

「まぁ指もらっても仕方ないよ。変わりにこの書類にサインしているから大丈夫だよ」

「書類?」

「そうだよ。エリちゃんを納得させる際に「契約書」の提示をしたみたい。因みにエリちゃんが指詰めなんて行為しなければ、この契約書にサインしてもらう手筈だったみたいよ?結局無駄に指詰めしちゃったね」

 なるほど、当初の予定ではこの契約書にサインさせる手筈だったと・・・俺・・・バカじゃん・・

「さてそろそろ本題だよ。エリちゃんの指はキッチリ繋いだ。傷跡も特に目立たない」

「ありがとうございます」

「それとエリちゃん」

「何ですか?」

「カウンセリングを受けてもらいたい」

「何で?」

「気付いてないかい?君の考え方は少し異常だ。普通指詰めなんかしない。特に高校に入って一際目立つようになっている。昔はここまで酷くなかった。何に怯えているんだい?」

「怯えている?異常?私が?」

「一体何から逃げてるんだい?」

 

 

 

 確かに俺はこれから訪れる「死」に対して挑んでいるつもりだった。しかし第3者からは怯えている、逃げているように見えているのか・・・逃れない死に対し、無意識に逃げに走っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

  冗談じゃない

 

 

 

 

 

 

「特殊な体のため幼少期からあなたにはお世話になっている。しかし俺の生き方、考え方の治療まで頼んだつもりは無い」

 俺はそう言いつつ、ベットから降り着替えだした。

「どうするつもだい?」

「今まで世話になった。今後は別の医者に見てもらう」

「私以外に診れないと思うよ?」

「そこは問題ない。「病院」に頼まなければそれでいい」

「そうかい」

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「処で・・・君は誰だい?」

「今更・・・俺は霧島エリ、あんた何十年も俺を診てきたじゃないか」

「・・・」

 

 

 俺は今まで世話になった主治医にさよならを言い退院した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後緒方様、西住しほと再度面会し、指詰めに関して謝罪した。

 

 

「今回は申し訳ありませんでした」

「謝罪は不要です。此方に座りなさい」

 西住しほにそう言われ、俺は席に着いた。

「指の処置は無事終わりましたか?」

「ハイ。問題ありません。数日後には抜糸になります」

「そうですか」

 緒方との会話は続かなかった。やっぱり怒っている?

 

 

「緒方様、西住様・・・今回の不適切な行為・・申し訳ありませんでした。しかしこれだけは覚えていただきたい。あれが私の本気だという事を」

 俺は両名に申した。

「霧島エリ、あなたの覚悟は受け取りました。しかし何事にも限度があります。もしこれが世間にしれるとどうなるでしょう?例え彼方の独断の行為であっても、状況的に私達が強制したといわれても仕方ありません」

「その点に関しても申し訳ありませんでした。今後軽率な行動は控えたいと思います」

「そうして下さい。それと今後のことですが・・・・」

 

 

 その後両名と今後の話し合いを行い、自衛隊から整備士が派遣される事になった。先の試合で此方の被害が思ったより酷く、このままでは全国大会に間に合わない可能性があるからだ。但し全国大会が始まる2日前には撤収するという事で話はついた。

 

 そして私は今後指揮官として育成される事が正式に決定し、その間砲撃士は禁止となった。勿論俺はこれに同意した。これで俺の高校卒業後からの道は決定した。そして最初の育成として俺とエリカは緒方様直々の指導を2ヶ月間受ける事になった。この件は俺からの打診であり、プロの練習を自分自身で体験したいと申し出た。予定では全国大会終了後に受ける。エリカ?・・・俺の性格は蛇みたいにしつこいぞ?

 

 

 

 

 

 エリカ・・・・ザマァwww

 

 

 

 そして黒森峰には自衛隊の整備が派遣された。20数名だったが、このペースであれば問題なく全国大会に間に合うだろ。隊員達よりこの状況に関して説明を求められ

「緒方様の計らい」

「先の試合で、お許しが出た」

 等を皆に説明した。勿論俺と緒方様との間に交わされた契約に関しても説明している。

 

 

 

 

 

 練習終了後

 

「エリカ」

「何?」

「みほが今回の全国大会に参加するみたいね」

「!!」

「エリカ・・・みほに最初に会って何を聞きたい?」

「決まってるじゃない!!何で黒森峰を去ったかよ!!」

「それがエリカの真意?」

「・・・」

「そんな事がエリカの真意なら、抽選会につれていけない」

「何で!!」

「どうせケンカ腰の言い方になるでしょ?ならばそれは黒森峰の名に恥じる行為よ」

「どうすればいいのよ?」

「心から思っている事を言えばいい。「どうして相談もせず、黒森峰を去ったの?」って。」

「そんな事・・・」

「そして根気強く待つの。みほが話し始めるまで。そうすればみほが黒森峰を去った理由をちゃんと話すよ」

「わかったわ」

 

 

 

 

 

 

 そして全国大会抽選会

 

 俺とエリカは抽選会場に到着し、抽選が開始された。我々は原作通り1回戦は知波単学園、2回戦は継続高校に決定した。そして

 

「大洗女子学園 8番!!」

 

 みほがいた。原作通り大洗に転校し、戦車道に強引に参加させられたか。しかし席についた時、みほの周りを彼女達が囲んでおり、その時のみほの笑顔は心の底から戦車道を楽しんでいるようだった。その光景を俺の横で見ていたエリカは

 

「みほ・・・楽しそうね」

「そうだな」

「黒森峰の時とは違う笑顔ね」

「まぁ同僚と友達にする笑顔は違うわよ」

「・・・」

「話せそう?」

「・・・辞めとくわ」

「了解。気分転換に御飯行く?」

「そうね」

 

 

 俺はエリカのお勧めの店に向かった。

 

 

  




 

 ちょっとリアルが忙しいので次話の更新遅くなります。

 久しぶりの走行会・・・え?仕事?家族サービス?



 息抜きは必須です!
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