私はあの女が嫌いだ   作:yudaya89

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 最近艦これ出来ない。資材も回復出来ていない。秋イベどうするか・・・


第38話「試合終了」

 

 本気に対して本気で相手をする。相手が相手だったため、私はある行動に出た。私は砲撃士としてみほと対峙する事にした。緒方との約束?勝つためには必要な事だ。勝てばいい。これで負けると私は・・・あまり考えたくないがね。

 

 原作通り打ち合いが開始されたが、私は「当たると」思ったとき以外は撃たない主義でね。冷泉も中々だが、所詮経験が足りない。うちの操縦士のほうがフェイントが上手い。だからある程度は分かる。

 

 最終的に追い詰められたみほ達は回りこんでくるだろう。今でも思う・・・あそこは

回り込まれたら急速後退、砲撃を回避する。そして撃破する事で問題なく勝利出来ただろう。だから今私の目の前には砲身が吹き飛んで白旗が揚がっているⅣ号がある。後退した時砲身に一発打ち込んだ。ちょうど相手の砲撃タイミングと同じだったためか、相対効果で白旗が揚がった。

 

 みほとの決着は20分程度で決着がついた。勿論私の勝利と言う形で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 回収車が来るまで少し時間があった。みほと少し話がしたかったがみほは試合が終了した直後から泣いていたそうだ。私に撃破され放送が流れた瞬間から。5人の中で一人だけ冷静・・・いや冷静を装っていた冷泉から話を聞いた。

 

 

 

 

 

 イラつく・・・何が「ごめんなさい」だ。

 

 

 私は・・・いや俺はみほの姿を見て、ただただイラつく。

 

 

 俺は今あいつに対して何を思う?原作では優勝した。当たり前だ、そういう設定なのだから。しかしこの世界は違う。正真正銘の現実。

 昨日今日始めた素人集団に、我々が負けるはずが無い。最初から分かっていたはずだ。なのに・・・なのに、ワザワザ責任を取らないといけない立場になった?馬鹿だろ?

 だから・・・俺は彼女を叱る。強者が弱者を苛めるようになるが仕方ない事だ。しかし彼女は指揮官だ。それも決勝まで残った、しかもサンダースやプラウダという強高を倒して今ここに居る。だからこんな姿を晒してはいけない。

 

「みほ?」

「・・・」

「無様だな」

「・・・」

「次は何処に逃げる気だ?サンダースか?プラウダか?それとも聖グロか?ええ?」

「・・・」

「私はさっきまでお前こそ黒森峰の隊長に相応しいと思っていた。でもな?今のお前を見て考えが変わったよ。お前如きでは車長にもなれないよ。何でか分かるか?」

「エリちゃん・・・」

「分かるか?そうやって泣いてるからだよ。上に立つ者が簡単に泣いてはいけない。それも部下が居るまではなおさらだ」

 涙を拭き私の前に立った。

「エリちゃん・・・あり・・ありがとう」

「お前はいつもおかしな処でお礼を言うのだな」

「だっていつも私を本気で叱ってくれるのは、エリちゃんだけだもん」

「そうだな。みほ、指揮官として最後まで、どんなことがあっても指揮官らしくいろ。それが皆の上に立つ者の勤めだ。泣きたければ家に帰ってから泣け」

「うん」

「さぁ回収車がきたぞ。皆に指示を出せ」

「わかった」

 

 

 流石に罵倒出来なかった・・・指揮官たるもの、こんなところでメソメソするな!!と怒りたかったが・・・まぁいいや。少しはイラツキが収まった。

 さて此方にも回収車が来た。テキパキと指示を出し迅速に撤収する。

 

 

 数分もしないうちに両校の回収が完了した。さて閉会式が始まるまでにもう少し時間がある。その間にしたい事がある。そう今一番したいことはある人間と話す事だ。そうOHANASIだ。その相手は直ぐに見つかった。

「角谷?」

「・・・霧島」

「いやいや、そんなにビクビクしなくても大丈夫、大丈夫。ちょっと話をするだけだよ?そうほんの数分間・・・どう?」

「ああ」

 

 

 

「いやいや頑張ってね角谷」

「あ、うん。でも私達は」

「うん廃校だね。どうして私達がいるにも関わらず戦車道で?それとも知らなかった?」

「いや、あれだけ毎日テレビで特集してたら・・・ね」

「そうだろ?まぁいいや。さて本題に入ろう。角谷・・・覚悟を見せてもらうよ?」

「覚悟?」

「そう覚悟。だって君は勝手に3万人の運命を決めたよね?」

「あ、あう、そうだね」

「だから」

 俺は角谷の顔に近づいて

「だから君の覚悟を見せてもらうよ?3万人の人生を背負える覚悟があるから今回のような暴挙に出たのだろ?ええ?だから見せてくれよ?」

 そういって俺は彼女から離れた。そう覚悟を見せてくれ・・・角谷。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 閉会式が終わり表彰式が開始された。11連覇と言う偉業を達成しし、マスコミも大勢居る。こういう時にマスコミを利用する。奴等は簡単に手のひらを返す。今回は大洗の廃校に関しても書かれるだろう。しかしそれではまるで黒森峰が悪役のように思える。それは私が許さない。元を辿れば大洗と文部省が悪い。私達は利用されたに側だ。だから利用した側を利用し返す。やられたらやり返す。

 

 

 そしてそのときが遣って来た。

 

「おめでとうございます」

「ありがとうございます」

「11連覇を達成し、いかがでしょうか?」

「私の代でこの偉業を途絶えさせることなく継続できてホットしています」

「しかしもう敵なしなのでは?」

「敵はいます」

「何処にでしょうか?」

「油断と言う敵は我々の中に居り、いつでも我々に牙を向けてきます。今回の試合においても撃破された半数は油断によるものです」

「厳しいですね」

「社会に比べれば、全然優しいです」

「大洗が今回で廃校ですが」

「残念です。来年リベンジしたいと思っていましたが・・・しかしこれは彼女達・・・いえ彼女が選んだ道です」

「彼女?」

「ええ、聞けば今回の廃校を賭けた話は文部省と生徒会長との話し合いで決定した事と聞きました」

「確かに」

「少し疑問に思いませんか?」

「何処にでしょうか?」

「生徒会長にそのような権限がありますか?」

「えっと・・確かにありませんね」

「そう、基本的に学園艦は学園の生徒によって管理・運行される。しかし学園の廃校等に関してはそのような権限はありません。もしそうなら一個人がやりたい放題出来ます」

「確かにおかしな話ですね」

「そしてプラウダ戦で露見し、住人は驚いたでしょう。なんせ黒森峰相手に優勝しなくては自分達の住んでいる所が無くなり陸に移住するしかない」

「陸で生活出来ない、もしくは適応出来ない人もいる事は考慮されていない・・・という事ですか?」

「一切考慮されていないでしょ。苦肉の策とはいえハードルが高すぎる条件を自ら提案するのは、どうかと思いますがね」

「しかしそうまでしないと」

「そうですね、しかし事前に周知しておかないといけない場合もあります。今回のように約3万人の生活が掛かっているのであれば当然と思います」

 さぁ覚悟を見せてくれ。

「それに」

「それに?」

「私は今回戦車道が賭けに使われた事に怒りを覚えます。戦車道だけではなく他の武道を使うのも同様です」

「どういった理由で?」

「当たり前でしょ?もし大洗が我々に大金を払う。11連覇が眩むぐらいの大金を。その場合上から「負けろ」と言われたら、我々はそれに従わなければならない。分かりますか?もし今回の大洗の廃校の賭けの件を容認してしまうと、勝利はお金で買えるようになってしまう。それは我々戦車道を受講している者への冒涜です」

「しかしそこまで・・・」

「ええ、今はそこまで話は大きくならないでしょう。しかし将来それが裏で行われるようになる可能性は示唆されます」

「しかし今回の件はまだ容認とは」

「そうですか?」

「え?」

「私がこの話をするまで、一体何人がこの件に気付いたでしょうか?精々数名でしょう。勿論緒方様もこの件に関しては私と同じ考えでした」

「お、緒方様もですか」

「当たり前です。プラウダ戦が終了直後緒方様よりお話があり、私と緒方様の意見は一致しました。そこで緒方様を通じある人物に抗議させていただきました」

「ある・・・お方?」

「ええ、内閣総理大臣です」

「!!!」

「緒方様の口ぞえで総理も納得していただきました。そして私が調べた「金銭」の流れに関しても納得していただきました」

「あ、あの」

「はい」

「話が・・ものすごい事になっていますが・・・」

「ああ、そうですね。まとめると

①総理の意向により大洗の廃校に関しては勝者である私に委ねる。

②文部省への立ち入り検査及び癒着している業者の摘発。

③今後廃校に関しては再度国会で議論する。曖昧な基準で判断しない。

④現在の文部省、今回の発端を作った職員の更迭。

⑤今後一生徒のみが学園艦の廃校等に関わらない。必ず住民へ報告する。

 

以上が現時点で決定している事です」

 

 

 これを読み上げた瞬間、視聴率は50%を越えたそうだ。

 

「なら①に関してどういった処置を?」

「それは・・・角谷生徒会長?」

 全ての視線が角谷に集まる。

「前に」

 俺は前に来いという。彼女はゆっくり前にくる。顔色が悪いな、大丈夫か?

「角谷生徒会長に聞きます。彼方は学園艦に住む住人約3万人に関してどのようにケジメをつけますか?」

「ケジメ・・・」

「はい。貴女は罪を犯しました。まず廃艦について一人で決めた。これに関しては情状酌量がある。しかし武道を賭けに使った事に関しては情状酌量はない」

「それに関しては認めるよ」

「じゃあどうやってケジメをつける?」

「・・・」

「覚悟はある?」

「・・・私は学園のためと思って今回廃校を賭けた。確かにそれは悪かったと思うし、武道をしている者への冒涜だとも思う。だからどんな事でも受けるつもりだ」

「そうか分かった。なら廃校の話はなしだ。準優勝しているからな。それが成果という事で」

「ありがとう」

「そしてその条件は後ほどこちらより提示させていただきます」

「分かった」

 

 これで①に関しては終わった。本当は爪の一枚や二枚剥いで覚悟をみせてもらうつもりだったが、流石に総理の名前を借りてそこまでの暴挙は出来ない。仕方ないのである条件で事を収めることにした。

 

 

「あの!!」

「何でしょうか?」

「残りに関しては?」

「ああ、それなら、今頃監査が入っているし、学園艦の解体を依頼している業者に関しても本日中に監査が入ります。まぁ資金の流れ等はすでに分かっていますので、言い訳などは通じませんが・・・あ~そうそうそこにいる文部省の七三メガネの人はここから出ないでくださいね」

 青い顔で突っ立てる役人は両脇を固定されながら控え室に連れて行かれた。

「残りに関しても明日には総理より正式な声明があると思います」

 私はその場を後にした。マスコミが色々聞いているみたいだが、これ以上答える義務もない。それより喉が渇いた。ゆっくりコーラでも飲みたい。そういえば会場裏側に関係者以外立ち入り禁止の休憩場があったな。あそこなら誰にも邪魔されないだろ。

「エリカ?」

「何?」

「隊員達には1時間程度休憩後母艦へ帰還する。それまでは自由時間とする。マスコミへの対応は拒否するように伝えて」

「了解。彼方は?」

「少しゆっくりしたい。裏手の休憩場にいる」

「私も行ってもいい?」

「ああ、先に行っていいよ」

「ええ」

 

 

 

 

 

 

 役人

 

 なんという事だ。なんで総理が・・・意味が分からない。こちらの金銭の流れを何処で?それにこんな短時間で監査だと?

「辻さんこちらに」

「待ってくれ」

「申し訳ありませんが、裏手にご同行お願いします」

 両肩を警備員に掴まれた私は成す統べなく連れて行かれた。

 

 

 

どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして

 

 

 一体どうしてこうなった?携帯を取り上げられ誰にも連絡出来ない。今回の学園艦解体にはかなりの人間が関わっている。それが露見すればとんでもない事になる。分かっているのか・・・・いや・・・予めこの情報をしていたとするなら・・・私は・・私は・・・

 

 

 

 

 私はトカゲのシッポ切り・・・今回の件はすべて私の独断とされたら・・・

 

 

 

 

 

 

 私は終わりじゃないか!!!

 

 それはダメだそれはダメだそれはダメだそれはダメだそれはダメだそれはダメだ

それでは・・・

 

 

 

 

『コロセ』

「え?」

『アノオンナヲコロセ』

「なんだ?」

『コロセ

 

 

 

 

 コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ』

 

 頭の中に響く!!あの女を殺せと!!うるさい!そんな事をして一体どうなると?まったく意味が無い!!

 

『アノ女ヲ殺セバ、サッキノ話ヲスリカエラレルゾ?』

『アノ女ヲ殺セバ、私ガ守ッテアゲルヨ?』

『アノ女ヲ殺セバ、救ワレルヨ?』

 

「うるさい!!そもそもどうやって殺せと!!私には殺せる道具もタイミングも無い!!」

 

『アルヨ、アルヨ。殺ス道具ハアルヨ』

 

 その言葉が終わると同時に、休憩所の戸棚が空いた。風もなければ立て付けが悪いわけでもないのに・・・・其処には包丁があった。それを手に取った瞬間

 

『コレデ殺セルヨ?サァ殺シニイコウ』

「待ってくれ!!流石に殺しは!!」

『大丈夫大丈夫・・・精神ガ不安定トイウコトニシタライイヨ』

『アル程度事件ガ収マッタラ出シテアゲルヨ』

『皆ノ記憶モ少シ改ザンシテオクヨ』

 

 

 あのクソ生意気な女を殺しても大丈夫・・・大丈夫!!!

 

 

 私には神がついている。これはお告げだ!!あの女・・・あの悪魔を殺せとお告げがあった。その証拠がこれだ!!この「聖遺物」がこんな所にあるはずが無い!!

「あ~神よ!!次の指示を!!」

『ココカラデテ、スグ左ノ扉ノ外ニ悪魔ハイルヨ』

 私はドアノブを回した。鍵は開いており、外に居るはずの警備員も居ない。これは神が私の見方をしている証拠だ!!あの悪魔を殺す!!!左に曲がりすぐの扉を開けると其処に悪魔は居た。

 

 

 

 

『コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ』

『左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!左胸ヲ刺セ!!』

 

「あ~~神よ!!我にこの悪魔を殺す力を!!!与えたまえ!!!!」

 

 私はそういい、悪魔の背中を聖遺物で刺した。神のお告げの通り左胸を刺した。これでこの悪魔は浄化されるだろ!!!!

 

 

「私はやった!!!この悪魔を!!この悪魔を浄化したぞ!!!」

 

 

 

 

 その直後銀髪の女に叫びながら殴られ、私は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 没

 

 

 「角谷生徒会長に聞きます。彼方は学園艦に住む住人約3万人に関してどのようにケジメをつけますか?」

「ケジメ・・・」

「はい。彼方は罪を犯しました。まず廃艦について一人で決めた。これに関しては情状酌量がある。しかし武道を賭けに使った事に関しては情状酌量はない」

「それに関しては認めるよ」

「じゃあどうやってケジメをつける?」

「・・・」

「覚悟はある?」

「・・・私は学園のためと思って今回廃校を賭けた。確かにそれは悪かったと思うし、武道をしている者への冒涜だとも思う。だからどんな事でも受けるつもりだ」

「そうか分かった。なら廃校の話はなしだ。準優勝しているからな。それが成果という事で」

「ありがとう」

「そしてその条件だけど」

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「右手の指の爪この場で剥げ。1枚6000人として、剥げなかった人数は陸に移住してもらう」

 

「そんな」

 

「覚悟はあるのだろ?先ほどの言葉は嘘か?」

 

「それは横暴なのでは?」

 マスコミより言葉が入るが、

「横暴?では廃校でよろしいでしょうか?彼女にはある程度罪があり、それに対しては罰が必要です。彼女は生徒会長と言う立場を利用したた。だそれだけの事。そしてそれを受け入れるか受けないかは彼女が決めること。」

 

 

 




 ひぐらしを思い出した。ガチで最高の作品だった。でも次の作品は・・・

 最近ああいう作品が無い。社会現象になるような作品頼む。


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