私はあの女が嫌いだ   作:yudaya89

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 リクエストがあったので

 内容は・・・微妙~~


外伝
外伝①


 俺は今ある所に居る。

 

 爆音、爆音、爆音!!焼けるゴムの匂い、オイルの匂い、ガソリンの匂い、排気ガスのにおい。それらが交じり合い、俺の嗅覚を刺激する。今俺は某サーキットにきている。勿論橋本さんも一緒だ。何故この状況になったかは、退院3日前に遡る。

 

 

病院にて

 

「サーキット?」

「ああ、前に紹介しようとしたエンジニアの件覚えてるか?」

「勿論です」

「その人が某サーキットに来る。そこで車両に関しての講義をする」

「其処で私に紹介したいと?」

「そうだ」

「ナイスタイミングです。決勝戦後にパンターGの改良を検討してたんです。それに伴うパーツも作成するように依頼してましたし」

「ハイブリットのセッティングは難しいだろ?そこで色々と教えてもらうといいよ」

「マジ?」

「マジだ・・・それと言葉遣い」

「あ、すみません」

「予定は大丈夫か?」

「けが人ですし、何とか言えば休み貰えますよ」

「ホテルとかは此方で手配しておく」

「ありがとうございます」

「くれぐれも無理はするなよ」

「わかってます」

 

 

 

 

 

 こんな感じに話が進んだ。そして

 

「ここの回転数の燃料はもう少しリッチに」

「はい」

「ここはもう少しリーンにしてみようか。もしもプラグに異常があるならもう少しリッチにね」

「はい」

「それとここの ・・・・・

 

 

 

 

あとは足回りだけど・・・そこは橋本がいいね」

「俺?」

「お前ならここの強化はどうするよ?」

「溶接と重量が重くなるがこの素材に変更する」

「なるほど」

「あ、でも排気系をチタンかステンレスに変更するので、その辺りの重量は問題ないかもしれません。但しフットワークが少し悪くなるかも」

「確かに」

「しかしそこを犠牲にしてでも強化は必要だ」

「「確かに」」

 

 

 

 橋本さんの紹介でエンジニアの高橋さんと共にパンターGの改良が進む。

 

 

 

 

 

「それにしても橋本に彼女が出来る日がくるとはな」

「いえいえ、彼女じゃないですよ?まだ告白とか無いですし。今回みたいなデートに誘われただけです」

「おいおい。どんだけへタレだよ」

「いいだろ別に」

「霧島さんは橋本の何処が好きなんだい?」

「えっと、優しいじゃないですか。悩んでいるところに、こう・・・風のように手を差し伸べる所とか?あとは趣味が合いますね。インプ好きですし」

「・・・・」

「お前大事にしろよ?」

「うるさい」

「あと辞めてほしいところはありますね」

「何?」

「パンツを見てから足閉じろって注意するところ」

「橋本!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ?」

「申し訳ありません!!此方の手違いでお部屋が取れていませんでした」

「じゃあ代わりの部屋を」

「週末なので・・・満室です」

「・・・」

「あの?」

「何でしょうか?」

「間違えたお詫びのサービスありますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良かったじゃないですか。料金30%OFFにドリンク飲み放題で」

「でもな。世間的にOUTだぞ?」

「大丈夫です。予約した時の領収書ありますし、それに・・・」

「それに?」

「別になんでもないです。シャワー浴びていいですか?」

「露天風呂は入らないのか?」

「好きじゃないので」

 

 

 

 

 

 

 

 露天風呂実は大好きです。でも・・・・

 

 

 

 

 

「お待たせしました」

「忘れ物は?」

「ありませんよ」

 浴衣に着替え橋本さんとホテルの食堂に向かった。橋本さんは露天風呂を満喫してきた。いいな。

 

 

 

「そこでエリカがですね」

「その子は優秀なんだな」

 他愛の無い世間話でゆっくりした時間をすごしていた。最後のデザートを食べ終え席を立つ。その時小さな子供とぶつかった。

「大丈夫?」

「お姉さん・・・?」

「どうしたの?」

 次の言葉で俺は少し傷ついた。

「お姉さん、フランケンシュタインみたいだ!!」

「!!」

 俺の着ていた浴衣がぶつかった拍子に少し肌蹴ていた。其処から見えるのは、かなり大きな傷跡。そう、これのお陰で肌を露出したくない。

「・・・」

 俺は何も言い返せない。

「フランケンシュタイン!フランケンシュタイン!」

「ごめんね」

 俺はそう言い残し、その場を早々に立ち去った。橋本さんを置いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ~最悪だ。せっかくの気分が台無しにされた・・・おまけに橋本さん帰って来ないし・・・

確かにこの傷は17歳の女の子にとって、かなり気にする。傷物とか言われた日には、精神的に来る。俺もあまり気にしてはいないが・・・流石に男の人の前で言われると・・・

 

 あ~あれかな?腫れ物扱いとか、同情とかウザイわ・・・ 橋本さんが帰ってきたみたいだな

 

「遅くなった」

「いえいえ」

「明日の事だが」

「何か問題が?」

「いや、明日最終打ち合わせ後にレース車両のテスト走行があるんだ」

「あ、見たいです」

「そういうと思っていた。それと・・・運転してみるか?」

「はぁ?」

「今日高橋と話してる時、途中からおっさん居ただろ?」

「はい」

「あの人が霧島の事を少し気になったらしく、試しに車両に乗ってくれないかと・・・」

「壊さない程度に頑張りたいです」

「但し、天気が危うい。明日の天気が良ければ乗れるが、大雨になるようであれば」

「そこは問題ないです」

「そうか。じゃあOKっと伝えておく」

 

 

 

 

 

 

 その後明日の予定を再確認し就寝することになった。でも俺は勝負するつもりだ。橋本さんがどういう反応をするかを。もしダメなら明日を最後に会わない。

 

 

 

 

「橋本さん?」

「どうした?」

「今日の事気になりませんか?」

「今日の事?」

「・・・・フランケンシュタイン」

「霧島「私・・・の体・・・傷だらけなんです」

 俺は浴衣を脱いだ。小さな照明の光だけでもはっきり分かる傷・・・それもいくつもの。

「私・・・こんな体なんです。だからフランケンシュタインって言われてもおかしくないんです。橋本さんはこんな女と・・」

 俺はそれ以上言葉が出なかった。前世は男だが、女として17年過ごしている。もう精神や思考は女のほうに傾いている。

「霧島?」

「・・・」

「その傷はお前にとって何だ?」

「え?」

「その傷は勝利・・・勝利への執念で着いた物だ。一生消えない傷跡だが、それには意味があっただろ?」

「・・・はい」

「その傷を負う事でお前は黒森峰を優勝に導いた。その傷はお前にとって誇りだ。俺は男だ。17歳の女の子の気持ちは分からない。但し人前で肌を露出出来ない事で水着などを着れない、露天風呂に入りたくないとかは分かる。今日みたいに言われると傷つく事はわかる」

「はい」

「でもそれ以上は分からない。俺が言える事は一つだ。

 

 

            お前の傷は誇っていい」

 

 

 

 

「・・・じゃあ貰ってくれませんか?」

「霧島・・・物じゃないんだ。そんな言い方するな」

「じゃあ」

「お前は俺と結婚する。貰うとか貰わないとかじゃない。俺と霧島は結婚する」

「・・・・・・はい」

「別に傷がどうこうで決めたわけじゃない。ずっと前から好きだった」

「いつ頃から?」

「霧島か「エリ」え?」

「下の名前でお願いします」

「分かった。俺もケイでいい」

「はい!ケイ!」

「実は派遣の話が合った時に志願した。エリに・・・その・・・会いたくて」

 ヤバイ!!こっちも恥ずかしくなった!!

「それであの晩覚えてるか?」

「駐車場の?」※第30話参照

「あそこで話しただろ?うれしくて眠れなかった。会話の最中もうれしくてな、いつの間にかデートを申し込んでいた」

 この人可愛いわ!!

「同じインプ好きで?」

「ああ、趣味も合うし・・・その・・・この子だって思った」

「あ・・ありがとうございます」

「だから、これからも末永く頼む」

「こちらこそ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この夜の事はこの物語を読んでいる読者の想像に任せようと思う。

 

 

 もしこの後の事を想像するならば

 

 

 俺は初めてで3回イッた事、ゴムは無かった事、そしてケイは激しかった事を前提にお願いする。

 

 

 

 

 

 翌日は大雨でテスト車両に乗れなくて残念であるが、今回は股が痛く、痛みに耐えながら車両に乗らなくて済んだ事を幸運と思う。

 

 

 

 

 後日知った事だが、ケイはフランケンシュタインと言った子供の親を突き止め、ものすごい剣幕で注意したそうだ。その親が震え上がり泣きながら土下座するまで注意と言う名の教育は続いたそうだ。そこまでしなくてもいいと思ったが、感謝の印に首筋にキスマークをつけ上げた。勿論キスマークが職場で弄られるのは予想済みだ。

 

 

 

 





ん~恋愛は分からない。

駄文ですが・・・こんな感じで勘弁して下さい。

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