申し訳ないです
~修学旅行当日~
「茶々丸、朝ごはん作っておいて、マスター起こしてくるから」
「わかりました、何にしますか?」
「トーストでいいんじゃない?」
適当に話ながらマスターの部屋に向かう。マスターは朝が弱いから起こすのが少々ためらいたくなる。なぜなら起こせば機嫌が悪くなり起こさなければ起こせと怒り本当にやりたいほうだいな人だ。
「マスター朝ごはんできま…し」
「どうした、そんなところで固まって」
「⁉、マスターが、マスターが自ら起きた‼」
大変だ!天変地異とか世界樹の大発光とか起こるかもしれないぞ!へたすれば魔法世界の崩壊が止まるかも!
「なんだその反応は、起きてちゃおかしいか?」
「はい、中々おかしいです」
「やかましい!」
聞いておいてそれは無いとおもうのだけど。
「ソラさん、朝食の準備ができましたがマスターはどうされましたか?」
「おお、茶々丸」
「……」
「どうした?」
「ピーピー、エラー発生エラー発生マスターが自ら起きている。データベースに情報なし、直接コマンド入力お願いします」
「通常運転Bモード」
「コマンド受付完了。…おはようございますマスター」
「貴様ら後で覚えておけよ」
何故だかしらないけれど怒らせてしまったようだ。俺と茶々丸はごく普通の反応をしただけなのに
「マスター、もし学園から出れなければ直ぐに連絡下さい、どうにかするんで」
食事している間に話しておく。
「まぁ、覚えておく」
マスターは頭にハテナをうかべながらも一応納得してくれた
「はい、お弁当とその他もろもろの準備完了」
「すまんな、留守番よろしく頼むぞ」
「はい、楽しんできてくださいね」
朝早くから集まり行くらしいので何時もより大分早く家をでた。
「俺もそろそろ仕事いくかー」
家の事は分身に、警備はチャチャゼロに任せれば安心だ
~超包子~
「えー、本日よりしばらく五月さんの代わりをさせていただくソラです、よろしくお願いします」
パチパチ〜
超包子本店で仕事するのは初めてだからみんなの目が俺の事を疑っている。中でもホールのチーフと厨房の副料理長が見るからにクソガキを見る目だ
「はっ、お前みたいなガキに厨房が任せられるのかよ、あ?」
このホールチーフ、とりあえず口が悪いし態度も悪い、接客態度は良いのだが。しかもこんな素で女だ
「まぁまぁ、これでも一応はボスが選んできた子ですし」
まだ対応が良心的な副料理長の初老の男性。目が笑っているというより嗤っている。ちなみにボスというのは超だ
(おいソラ!外に出られないぞ!)
やばいな職場の関係が上手くいっていないのに、さらに状況が悪くなる様な知らせが
(嵬、マスターに協力よろしく)
(報酬をちゃんと考えておいてね)
ま、それはもう決まっているんだけど。何はともあれ問題が一つ解決したけどそれよりも目の前の方が重要だ
「あの、まだ慣れてないので失敗するかもしれませんがその時は…
」
「最初からミスするんじゃねぇよ、カスが」
こ、怖い人だね。
「大丈夫ですよ、その時は私たちがフォローしますので」
笑顔の裏の感情が読み取れた。あれは人を完全に見下している目だ
「よし、てめぇら開店準備だ!」
「「「ハイ!!!!」」」
その掛け声でみんなが動き出す、それに乗じてちょっと外にエスケープ
「…あ、もしもし超?俺さ、やっていく自身が無くなったのだけど。え、知らないってそんな〜」
もしかして痛い目ってこの事なのか?だとしたら痛い目どころじゃなくて瀕死の重症だよこれ。
「あ、五月さん、チーフのよしのさんは根は良い人?それは何と無く分かるけど。副料理長のゲンジさんも信頼できるって言われても向こうが俺の事を信頼してくれ…勝ち取れって、ちょもしもし?…切れた」
なんてアバウトなアドバイスなんだ
「ソラさん、厨房に来て下さい」
「はーい!」
~厨房~
「…そして、食材はあそこに、調理具はそこにありますので」
「わかりました」
こえーよこのおじいちゃん。目を笑わさずに他の顔のパーツは笑顔なんだぜ
「では、開店前の景気付けに臨時料理長のソラさんになにか一品作っていただきましょうか」
うぇ?なんて事言い出すんだこのじじいは?
「え?作れってなにを?」
「何でもいいですよ、あえて言うなら五月さんは炒飯をよく作っていましたね」
このじーさん露骨に誘ってきているよ。ここで逃げたら男じゃないね
「じゃあ炒飯を作ります。量は?」
「50人分です」
厨房全員分かよ!てか人多いな⁉
「わかりました。今から作りますのでちょっと待っててください」
50人分くらいなら分身せずとも直ぐに作れる。
~調理中~
「できました!」
「⁉速いですね…」
ゲンジさん達が驚いている。まぁ、10分で作り上げたからな
「では、いただきます」
「どうぞ」
俺、昔からプロの意見を聞いて見たかったんだよな、前は客だったけど
「…美味しいですね」
ザワザワ
あのゲンジさんが美味いと言ったぞ!
なに⁉副料理長が認めたのは料理長だけじゃなかったか?
なんとも高評価をいただいたようで。メチャ嬉しいぜ!
「みなさんも食べてみなさい」
ゲンジさんが促すと堰を切ったようかのように皆が炒飯に群がっていく。アリみたいに
うめぇ!
なんだか感動する味だ!
他の厨房の方にも認めて貰ったようです
「ソラさんあなたは思っていた以上に出来る人だ。私たちは少しあなたを見くびっていました。申し訳ない」
ゲンジさんと厨房メンバー全員が俺に頭を下げて謝ってきた。その光景をみているとこっちが悪いことをしているみたいでなんか居心地が悪いな
「いやいや、こっちはこんなポッと出の人間の料理を食べて貰っただけでも嬉しいですから、頭を上げて下さい」
そんな事を言ってみるとまわりが
五月さんのような人だ
とかなんか崇めてきた
「では、しばらくの間よろしくお願いします!」
今日はなんとか乗り切れそうだ
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