どうも、桜咲刹那です。今ソラさんに稽古を付けてもらいにエヴァンジェリンさんの魔法球の中にいるのですが、ソラさんとネギ先生の組手が何やらおかしなことになっているのです。
「どうしてソラさんが中国拳法をつかえるんですか!」
失礼、取り乱しました。ネギ先生が一週間をかけて習得した拳法をソラさんが使えるという事実から目を背けたく成りました。しかし、どうしてと少し考えれば、「ああ、ソラさんか。なら納得だ」と言えなくもないので困っています。
「ソラはな、朝早く何処かに出かけたと思えばいつの間にやら帰ってきて、夜な夜な魔法球の中で一人拳法の修行をしていたぞ」
なんという事実。影でそんな努力をしていたなんて思いもしませんでした。あの方は才能だけでここまできたのかと思っていました。
「そんなわけあるか。確かにあいつには才能はある。が、お前やぼーや程じゃない、最初は飲み込みもいいし習得も早かったが応用に手こずっていた。しかし、それを何十年と時間をかけて一つ一つ身につけていったんだ」
「…すごい方なんですね」
「…動機は不純だがな」
は?動機は不純?意味がわからないのですが。
「それはどういう意味で?」
「昔、私があいつの料理を邪魔したことがあるんだが…」
「…なにをやってるんですか」
「うるさい!黙ってきけ!…それで怒ったあいつが嫌がらせのためだけに、呪いを一から作ったんだ。三日で」
「三日で呪いを⁉それはどんなものなんですか?」
「自分が少しでも邪魔をしたという自覚があると、その料理を食べれないんだ」
「それは…」
相手の心理を自動で読み取り発動するなんてかなり高度な術式ですね。
「この拳法もそうだ。ネギが来た時に同じ型の動きでボコボコにするといっていたぞ」
不純だ!下衆とか外道の領域に片足どころか肩まで浸かって百数えてますよ!
私はそんな方の教え子で大丈夫なのか不安です
刹那sideout
「どうした、ネギ!お前の功夫はそんなもんか!」
「くっ、なんでソラさんがその型を!」
「あ?俺はなんでも見たらできるんだよ!」
嘘だけどね。覚えるまで二ヶ月以上もかけたんだから。それを一週間で完成させるとか…
「天才は死ねオラァ!」
「ギャー!」
…ふぅ、スッキリした。
「ソラもういいぞ。桜咲が来ている」
「はーい」
エヴァが歩いてくる。あ、エヴァって呼んでるのはこの前ツンツンのエヴァがちょっとデレたんですよ。ま、その話はまた今度ゆっくりと。
「ゴメン刹那、さっそくやろうか」
「は、はい」
あれ?なんか不快な事を考えてる気がする。
「エヴァになんかいわれた?」
「い、いえ特に何も」
「ふーん、まぁいいか。取り敢えず刹那が剣を使って何をしたいか教えてくれないかな?」
「お嬢様をどんな敵からも護りたいです!」
即答で目もキレイだ。が、気が緩んでいる。原作でエヴァが言っていた意味がわかった。本当に抜き身の刀のような雰囲気だったのにそれがなくなっている。
「そうか。それじゃもし、俺が近衛木乃香を殺そうとしたらどうする?」
「……お嬢様を救います」
「どうやって?」
「話し合いや勝負できめます」
前の刹那なら迷い無く俺を殺すと言っていたはずだ。
「そこからだね。護ると決めたのなら他の何を捨てても護らないといけない。わかる?」
「…はい」
「護る物が危険だと思えばどんな時であろうと自分の命を投げ出す覚悟で臨まないと駄目だ。相手が誰であろうと迷わず殺せる勇気が無いと駄目だ」
「……」
「だからと言って、すぐに死んでしまってはいけない。護る物が天命を全うするまでそばにいてあげないといけない。そのために自分も護る力が必要だ」
「…はい」
「だから、俺がその力を教えてあげる。だから頑張れ」
「ハイ‼」
「よーしとりあえず俺と試合だな。基本はできているから後は実戦で強くなるしかない」
「はい!」
「じゃ、先手は譲ろう」
「では、遠慮なく…斬空閃!」
三十分後
「も、もう無理です」
「じゃあ、あと十分だね」
「え?」
「無理と思ってからのあと少しはいい特訓になるんだよ」
十分後
「刹那?」
「……」
「おーい刹那…げっ息して無い!」
殺される!何故だか分からないけどトンカチにしばき殺される幻覚がみえた!
「
「……かふっ!」
良かった〜助かった。俺の命も。
「し、死ぬかと思いました…」
「あはは…大丈夫次からはもっと楽になるから」
「はい」
「ソラ、ぼーやの治療頼む!」
「はーい!ゴメンね今日はもう休んでいて」
「わかりました。ありがとうございました!」
刹那が俺に深々と頭を下げ城の中に入っていった。
さてと、ネギの傷を…
「ネギはどこ?」
「お前の足の下だ」
「あ、ゴメン!」
傷をみると、俺の時より厳しくなってるようだ。身体中に凍傷や切り傷、擦り傷が俺の倍ある。
「ソラさんありがとうございます」
「いやいや、気にしないで」
「次はソラとぼーやの魔法対決だ」
え?マジで?俺魔力半分以上使ってるんだけど。
「負けた方は罰ゲームだ。全力でやれ」
「はい!あれ、ソラさん元気ないですね?」
ネギは知らないからそんなに余裕なんだ。あの人の罰ゲームは中世の拷問よりも酷いものなんだぞ。思い出しただけでも…
「ガタガタガタガタガタガタ」
「大丈夫ですか⁉」
「大丈夫だ、問題ない」
「それは、大丈夫じゃないやつです」
知ってんのか⁉
「気にするな、ただこの試合だけは…この死合だけは負けられない!」
「途中で意味が変わってますよ!」
「もう始めるぞ」
もうか。まだあまり回復してないのに。
「始めろ」
「お願いします!」
「ネギゴメン、加減できない」
「ふぇ?」
「
「えぇぇ‼」
人間に使うのは初めてな量の魔法の射手をはなった。ネギ、君の犠牲は無駄にはしない。
「し、死ぬかと思った…」
「ちっ、生きてやがったか」
「ま、マスター、これって試合ですよね⁉」
「ああ、死合だな」
「マスター、お前もか」
今日のネギはネタが多いな。
「それならこっちだって!
「でけぇ!お前本当に十歳か⁉」
大人三人分くらいのデカさの魔法をぶっ放しやがった。
「ちっ、しゃあねぇ…
「な、なんなんですか!それは‼」
「
自らを雷に変えてネギの魔法を吸収してやった。主に食べて。
「よっしゃ、魔力かいふ…」
「どうかしましたか?」
「…喰ったら力が湧いてきた‼」
「この人絶対途中で思いついたよ!」
「うっせぇ雷竜の咆哮!」
「あぶない!」
数分後
「なかなかやるな…」
「ソラさんこそ…」
「早く終わらせるぞ、そろそろエヴァが切れる」
「!…次で終わらせましょう」
「そうだな」
そしてネギが呪文を唱え始める。
「
「使いたくたかったのに…アデアット」
「
「モデル・高町なのは…」
「
「全力全開‼スターライト・ブレイカー‼」
極太の雷と極太のピンク色の奔流がぶつかり合い拮抗する。
「負けません!」
「死ねぇ!」
心構えの差かピンクが雷を押し切る。
「え?ちょっとまっ…ギャー!」
「勝負あり!ソラ!」
よし!勝った!これで罰ゲームからは解放された!
「ソラ、治してやれ」
「
「…はっ!今スタンじいちゃんが…」
「死にかけてるじゃん!てかスタンさん死んでねぇし」
「罰ゲームだが、これから三日間茶々丸、チャチャゼロ、私の順で毎日休み無く戦ってもらう」
うわきっつ〜
「ソラさんが本気だった理由がわかりました…」
「頑張れ」
「ちなみに、ソラさんだった場合はどうだったんですか?」
「一週間ぶっ通しで素手対魔法だ」
良かった、勝てて良かった。マジで俺、生きるか死ぬかの瀬戸際だったんだな。
次の日のネギの授業は自習だったそうです。
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