ヘルマンが倒された次の日ネギがいつものように修行にやってきた。
「ソラさん、質問いいですか?」
「答えられるものならいいよ」
「ソラさんのファイトスタイルはどういうものなんですか?」
正直なにを突然に、と思う。だが、俺は心優しい少年を演じているので答えてやろう。
「…どこが優しいのだろう」
「何か言った?」
「いえなにも」
納得がいかないがまぁよしとしよう。
「俺はベースは遠距離かな。基本は高速詠唱で相手を近づかせることなく撃墜するよ。けどそれが出来ない相手は接近戦を仕掛けながら詠唱して大魔法をぶちかます」
「なるほど…やっぱり達人クラスの人はスタイルにこだわらないのか」
でも、最近は神鳴流をよく使うね。刹那の相手ばかりしてるから。
「ありがとうございます、参考になりました!」
「この程度の事で礼を言われても困るんだけど…」
礼をいうなりネギはダッシュで魔法球に向かった。
「俺も行くか…ん?」
魔法球に行こうと腰を上げたとたんに電話がなる。
「こちらエヴァンジェリン邸」
『もしもし、ソラカ?』
「そうだよ、何か用?」
電話の相手は超。一応聞いてみたが、この後の行事を考えると用件は一瞬で理解出来た。
『中間テストの後から麻帆良祭の準備に入るのは知ってるカ?』
「知ってるよ」
『実は、準備中の間、朝は移動列車で超包子の営業を…』
「要は手伝って欲しいってこと?」
『話が早くて助かるネ!日時中間テストの翌週午前4時に学校の近くに来て欲しいヨ、迎えを送るネ』
「了解したよ」
『では、再見』
ガチャ…プープー
また、バイトか…丁度いいけど。
~中間テスト当日~
「エヴァ、準備はできた?」
「ああ、ちゃんと色々な鉛筆を取り揃えてある」
「流石!」
エヴァはちゃんと、三角、四角、五角、六角の鉛筆を揃えてあるようだ。
「マスター、ちゃんと勉強したほうがよかったのでは?」
「バカもん!我が叡智の結晶を愚弄するか!私がどれほどの魔力を込めたと思っている!」
それはあんまり関係ないとおもうのだけど。
「しかも、正答率は七割以上だ!」
「はぁ…」
ちゃ、茶々丸がため息をついた!ガイノイドにため息をつかれるなんてよっぽどだよ⁉
「ではいってくる」
「いってらっしゃい」
出発前の一悶着は無事終わり意気揚々と学校にむかった。
~翌日~
「結果は?」
「クラスは学年三位だ」
「エヴァの順位のことだよ」
「フフフフ…」
「なに?突然笑い出して」
「聞いて驚け、クラス三位だ」
「だにぃ⁉」
クラス三位だと⁉超とハカセに次ぐ順位とは…
「流石鉛筆、いや鉛筆さんは凄いな」
「だろ?」
「記述問題をどうすれば転がしただけで解けるのでしょうか」
茶々丸が困っているが、あえて放っておく。
「来週からまた、超を手伝うから余り家にいないよ」
「またか?超のやつ、ソラは私のものということを忘れてるのではないか」
エヴァのものって…あながち間違いじゃないけどね。
「まぁいいけどな」
とりあえず、お許しはもらえたようだ。
「ソラさん、お久しぶりですね」
「久しぶり、ハカセ」
超包子の手伝い当日、迎えに来てくれたのはハカセだった。ハカセと会うのは久しぶり、というかエヴァとネギ、刹那以外にはここ数週間会っていないのだ。
「では、こちらに来て下さい」
ハカセは案内に慣れている様子でこちらの歩幅に合わせて歩いてくれている。大学案内とかでよくやっているのだろうか?
「おぉ……」
「どうですか?規模は当日に比べれば小さいですが、かなりの力を注いでいますよ」
まだ、開店前で客はいないが従業員がテーブルを拭いたり厨房で仕込みをしている。百人くらいが。
「…これで規模が小さいのか?」
「ハイ、麻帆良祭中はもっと大きくする予定です」
超ぇ…
「オオ、来てくれたかネ!待ていたヨ」
噂をすればなんとやら。超が突然現れた。
「おはよー。俺は何すればいいの?」
「とりあえずこれに着替えて欲しいネ」
「ごめんね、急用が…!」
チャイナ服の超の後ろから更に際どいチャイナドレスがでてきた。
「じょ、冗談ネ!仕事は厨房だヨ!」
「そ、そうか安心した…」
「目が本気でしたよね」
かなりの本気度だったと思うよ、思わず怒る所をビビって逃げかけたから。
「よろしく頼むヨ」
「了解、オーナー」
去り際にオーナーと呼ぶと苦笑しながら振り返り
「仕事が終わた後に話があるヨ、帰らないで欲しいネ」
超の言葉にビシッと敬礼で返した。今度はハカセも笑っていた。
「じゃ、仕事するか!」
いつものように服を着替えて、厨房に行くと五月さんがいた。
「!、初めまして、エヴァンジェリンの従者をやってるソラです」
初めまして、超包子で料理長を任されてる四葉五月です
自己紹介をして、握手交す。てか、声可愛いし喋り方が…!グハ!
どうかしましたか?
「な、何もないです」
ついついテンションが上がってしまったぜ
噂は聞いていますよ、凄い腕前だそうですね
「いやいや、五月さんの方こそ噂どころか伝説になってますよ」
仕事中に喋っているが、手はしっかり動いている…鮮やかな手つきであると言わざるを得ないほどの動きだが。
「いらっしゃいませー!」
「四番テーブル、三名様でーす!」
「「謝謝!」」
超包子には朝でも出勤前や登校前にたくさんのお客さんが来てくれるようですね。
「儲かってるなぁ」
お陰様で
ぽっとでた感想に五月さんが照れたように言う
「やっぱり美味しい所には何回でも行きたいですからね」
そう言ってもらえると嬉しいですね
今度は照れ笑い…五月さんって凄くいい人だね。
「ソラさーん!三番厨房のヘルプお願いします!」
「はーい!今いきます!」
頑張ってください
「ありがとうございます、五月さんも」
短く会話してダッシュでヘルプに向かう。
仕事が終わり後片付けも終わって今は俺しかいない。
「すまない、またせたカ?」
「少しね」
「オウ、これは手厳しいネ」
超がやってきた。
「それで、話って?」
「…私が未来から来たことは知ってるネ?私は未来からわざわざやってきてまで成したいことがある」
いつもの口調とは違って真剣そのものだ。
「それは、未来の魔法世界を救う事。魔法世界のことは知ってるカ?」
「火星と同じ場所に構成されてる事は知ってるよ」
「そう、あってるヨ。今は特に問題は無い、しかし未来では世界を構成する魔力が枯渇していき、殆どの魔法世界人が死に絶えてしまう。そして、残った人間が地球に移り住もうして地球人と戦争になる、という未来ネ」
ぐっ、重い、重たすぎるぞ!知識として知ってはいたが、直接言われると凄く悲しくなってくる話だ。
「そして、
ひとしきり話きった超が一息つく。
「どうやって救うの?」
「魔法を一般人にバラす、そうすれば混乱は起こるが未来までには治まり魔法世界の住人を受け入れる事ができるネ」
凄いことを考えるな〜、天才は違うな。
「ソラ、どうか手伝って欲しい」
「うーん、俺の独断では決めれないのだけど」
「エヴァンジェリンには許可はとっている、ソラの意思を尊重するといっていた」
‼なるほど、外堀は埋めてあるのか。
「…いいよ、やる」
「本当カ!良かった、断られたらどうしようかと思っていたヨ」
ソラ・マクダウェル、麻帆良祭参戦決定
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