一同「・・・(目線を反らす)」
作『さて、ちょっと刺激が強いぜ!』
夜「やり過ぎたな!」
夜天の先に、美少女四人が戦っている姿があった。一人は我らの親衛隊長《エクレール》、対する相手はガレット領の王子ガウ様直属秘密諜報部隊《ジェノワーズ》。一対三の対決が繰り広げられていた。
シンクの姿が見当たらないのは、どうやら先にいっているらしい……女の子一人おいていくとかあいつ本当に男か?
「まああいつ結構女の子よりだよな……」
「「「「お前が言えたことか!」」」」
「おぉ、お前ら気付いてたのか」
「当たり前だ! 目の前でジロジロ見られたら誰でも気付く!」
「そうやそうや、始めようも始められんへんやろ」
「そうです。それにどこからどうみても女の子みたいですよ!」
「髪長いし……腕と脚もスラッとして、羨ましい」
「おぉ…ノワが羨ましがるなんて珍しいやん」
女子軍から嫉妬の目線が注がれるなか、夜天は困った顔をする。
「髪はちっこいときから切ることは禁じられててな理由はしらんけど、腕と脚が細いのはただ単に運動をしないからでな、お前らだって割りと細い方だぞ?」
「でも背がある……」
「黒猫良く聞け、俺は男だ、女よりも身長があるのは当たり前だ」
「むぅ…不公平……」
「しゃあないだろ、それよりも早いとこ始めようか。こっちにもう時間がないからな」
「そうだ! 姫様のコンサートまであと少し、すぐに終わらせる」
夜天とエクレは戦闘の体勢に入った。
「ノワ、この気持ちはこの勝負で晴らそうや」
「そうですね。女の敵とはこういうことです。」
「この屈辱……晴らさせてもらう!」
「……エクレ、俺あいつらに何かしたっけ?」
「私に聞かれても知らん!」
両者各々の武器を持つと、ジリジリと近づいていく。そして上空に上がった花火を合図に、全員が動いた。
「小手調べといこうか!」
「一番手《ジョーヌ・クラフティ》が相手してやるでぇ!」
最初に、前に出てきた虎耳の少女《ジョーヌ》が、大きな錨のような武器を振り下ろしてきた。
「ゲッそれは流石に受けきれませんわぁ」
夜天の動きを急停止したあと、後ろに素早く跳んだ。…がその動きを読んでいたかのようにジョーヌの後ろから黒猫がとびだしてきた。その手には数本のクナイが握られている。
「二番手…《ノワール・ヴィノカカオ》お相手
持っていたクナイを全て夜天に向けて投げ放つ。
「おいおい、それは洒落にならねぇ! 刃物は人に向かって投げるなって親に教わらなかったか!」
「そんなこと……言われてない」
「間近よ、親のかおが見てみたいねッ!」
空中にいたため避けることが困難だったが、夜天は飛んでくるクナイの一本を掴み取ると、他のクナイを全て打ち落とし、難なくと回避して見せた。っが、安堵をつくことを許されず、今度は緑色に光矢が夜天の前に飛んできていた。
すぐに持っていたクナイを投げつけると、後ろに飛び退いた。
刹那、クナイは光る矢に激突するのと同時に、砕き散り、さっきまで夜天がいた場所に矢は突き刺さった。
「三番手《ベール・ファーブルトン》遠距離から失礼します!」
「めんどくせぇやつらだな」
「当たり前だ。あれでもガウル殿下副審だ。基本的には3人とも【バカ】で間違いなのだが、戦いとなると話は別だ」
「……あれ? エクレいたんだ!?」
「バカにしてるのか貴様は!!」
「すまんすまん、冗談だ。それにしても厄介だ、近接からくる後の遠距離は、流石にキツいな……エクレ、ここは手を組もうぜ」
「当たり前だ、その方が早い。そんなことより夜天、いつものあの奇妙な技は使わないのか?」
「いつもの? ああ、あれか、実は札が入ったケースを風呂場に忘れてきてさ、札がないと使えないんだ」
「貴様本当に大事なときに役に立たないな!」
エクレは大きなため息を吐き出すと、地面を蹴って三人に向かっていく。
「私が前衛に出る! 夜天は援護を頼む!」
「普通逆だろ……。しゃあないな!」
夜天もエクレにあとに続いて走る。すると、すぐに相手側も攻撃に移った。パターンは一緒のようで、最初に
しかし、それは相手が一人のときに限る。なら、この場合はどう立ち回るか、決まったも同然。
夜天は落ちているクナイの一本を掴み取ると、今エクレがジョーヌの攻撃を受け止めている瞬間だった。タイミングはバッチリ、足に力をいれて一気に跳んだ。
それと同時にエクレの真横からクナイを投げようと構えたノワールのすぐ目の間に着地する。
「え?」
「驚くことじゃねえだろ……相手は二人いるんだからな」
驚いて動くことすらできないノワールの腹部に手を添えると、自分の掌に輝力を集中させる。
「まずは黒猫ちゃんが脱落だな」
掌に溜めた輝力を一気に発射。輝力の玉はノワールを乗せて遠くの壁まで吹き飛ばし、爆発を起こした。
「ノワ!」
「ノワさん!」
「…不覚……」
服がボロボロに破けて立ち上がるノワだが、意識がそこで途切れ、その場に倒れ込んだ。
手加減したものもあの勢いで吹き飛ばされればケモノダマになってもおかしくないが、ならない辺りをみると、この三人は本当に強いことがわかる。
それにしても……
「隠すとこはしっかり隠しやがって……見えなかった」
見えなかったことにがっかりと落ち込む夜天に、光の矢が飛んでくる。飛んでくるのを感じ取っていた夜天は、すぐさま対応、相手を兎耳に固定する。
「ノワさんの仇はこの私がとってみせます!」
「やってみろよウサミミ、その前にてめえの服を剥ぎ取ってやる」
「目的が変わってるぞ夜天!」
夜天は、エクレの言葉を無視して、ベールに近付く。ベールも近付いてくる夜天に光の矢を放ち続けるが、夜天には掠りもしなかった。
「何で当たらないんですか!?」
「避けてるからな」
足の裏に輝力を集中、ジャンプのタイミングでまた一気に放出、通常の二倍三倍の高さまで跳ぶことが出来た。
「もらいました。空の上なら避けれません!」
ベールは空に跳んだ夜天に向かって矢を放った。矢は一直線に夜天に向かっていく。
しかし、その行動があさはかなものだと気づいたのは早かった。相手は輝力を扱うのに長けている。ノワを倒すとき、空に跳んだ時のを見れば明白だ。ならば空に浮かんでいても、輝力を使えば自由に動けるのでは……。
ベールの予想は的中した。夜天は両掌に輝力を集中してジグザグに移動してきた。もちろんベールが放った矢は夜天の横を通り抜け、夜天の後ろに飛んでいってしまった。
「もらった!」
夜天はベールに向かって一直線に落ちていく。
しかし、その表情は負けている顔をしていなかった。むしろ勝ったと誇った顔を浮かべている。
「かかりましたね!」
後ろからの悪寒、後ろを振り向いた瞬間夜天の頬を何かが掠めていった。掠めていったそれは、さっきベールが放った矢だった。
矢は右往左往と移動して、夜天に向かって飛んできている。
「輝力ってそんなことまでできるのかよ!」
持っていたクナイを飛んでくる矢に向かって投げつけるが、矢は命を宿しているのか、迫ってくるクナイをかわして夜天に向かって再度突進してきた。
「輝力ってスゲー」
感心しながらも、迫ってくる矢をかわし続ける夜天。
「さあ、もう一本追加しますよぉ! そーれ!」
矢はさらに追加された。その矢も夜天に避けられれば方向転換、再度突進とそれが永遠に続く。
「勇者の友人さん、そろそろ限界じゃないのですか? 負けを認めれば「ありえねぇよ!」……えっ?」
「負けを認める分けねえだろ? たった2本に永遠に追っかけられてるだけ? なら……」
夜天の下から夜天を中心に紋章が浮かび上がった。
「打ち落とせば言い話だろッ!」
地面をおもいっきり踏みつけると、紋章は一層眩く光だした。
その瞬間、夜天の回りを飛んでいた二本の矢は、夜天が放った衝撃波によって打ち落とされ、さらにその近くに落ちていた数本のクナイが独りでに浮かび上がった。
「えっと……まさか?」
「おう、そのまさかだ……いけ!」
数本のクナイは一斉にベールに向かって突っ込む。
「えぇ! ……ちょっ、ちょっと待ってください!」
慌てるベールだが、矢を放ち、クナイを一つずつ撃ち落としていく。……が、全てを打ち落とすことはできず、クナイの餌食となってしまった。……ベールの服が…。
「ちょっと何で服だけなんですか!?」
「向こうで男の裸を直視したからな、目の保養だ、それにしても、あの黒猫と違って、案外出るとこでてるのな? これは売れるぜ」
「恥ずかしいので感想言わないでください!」
いやそれにしても、育ってるところは育って、胸部に実ってる果実はメロン級! 滅多に御目にかかれない程の激レアだ。さっきの黒猫も、胸はともかく他はスラッとし、さらに色白い肌をして綺麗だったな……。胸はエクレといいしょu『ゴスッ!』「ハゥスッ!」
いつの間にか夜天の横に這い寄っていたエクレは、横腹に強烈な回し蹴りを喰らわせた。
夜天はガードすることもできずに、もろに喰らう。そのまま勢いよく吹っ飛ばされ、ノワが転がっているところまで吹っ飛ばされた。
壁に激突し、ノワの上に着地。それと同時に『ふにゃっ!』っと短く悲鳴が聞こえた。
「わっ! すまん大丈夫k『ムニ』……あーお約束かな?」
退こうと動いた夜天だったが、手を置いたさきは、ノワの膨らみかけている胸があった場所だった。
ノワも流石に目を覚ました。このあとの反応に備えて、夜天は覚悟した。
「……重い……」
クールに返された。もっと怒って頬を張り倒す勢いで殴ってくると思ったんだがな……。
「あの……怒ってないんですか? 触ってるんだけど?」
夜天は二、三度揉んで見せた。ノワの顔が赤くほんのりと染まったところを見ると、触られている自覚はあるらしい……なぜおこらn「いつまで触ってるんだけど貴様はッ!」……エクレは鬼の形相で、こちらに走ってくる。
「エクレ! これは不可抗力だ! 決して自分から揉みに行ったんじゃ!」
「問答無用! それに二回目はわざとだったろ!」
「よく見てるなぁオイッ!」
エクレの足が光だした。輝力を足に集中させて蹴るつもりなのだろう……本気で怒ってらっしゃる。
流石に輝力が乗ったエクレの蹴りを受けたら死ねる自信はある。なら一択、両腕を捨ててガードをする。
善は急げ、夜天は腕をあげようと力を入れる……。が、一向に上がらない、むしろ逆に引っ張られている。
不思議に思った夜天は、自分の腕を見ると、二つの手が夜天の手首をガッチリとロックして引っ張っていた。
もちろん引っ張っているのは
「まさかの伏兵が!」
「私の触った当然の報い」
「ナイスだノワ! そのまま離すなよ!」
「オーケー」
「ちょっと待てエクレ! 目的が変わってッ!」
「知ったことかぁ!」
手加減なしのエクレの紋章蹴りは、見事に夜天の頬を射ぬき、真逆の方向に背中を地面に引き摺られながら吹っ飛ばされた。
その勢いは止まることを知らないのか、頭に何かぶつかるまで夜天の動きは止まらなかった。
「エクレてめぇ! 何してくれんだ!」
「それはこっちの台詞じゃ!」
エクレの声じゃない。最近何処かで聞いたような声が後ろから聞こえた。それもかなりお怒りな感じだ。
そしてその声が聞こえたのとほぼ同時だった。
夜天の頭に拳が落ちるのと、まだ服を着用している、エクレとジョーヌの服を上から落ちてきたクナイが丁度服を斬りつけた。
『あ……目の前に
夜「最後は女性人全員破かれたな……最後はやっぱりエクレのサービスで終わらすのが定番!」
エ「なぜそうなる! それよりも最後なぜ私を狙った!」
夜「輝力の集中が切れてな……ちょうどその下にエクレがいてスパンといったんだよ! それと安心しろ、黒猫ちゃんよりはあったから胸を張れるぞ!」
エ「うれしくないわ!」
ノ「……これから成長するんだもん…タブン」