DOG DAYS ~矛盾の退魔師~   作:抹茶屋

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最近書ける書ける。だけど...オリジナルの方が...ね。


18話目 呪いが...(上)

 目を覚ましたとき。まだ森のなかにいた。空は黒い雲が覆っていたのが、今は嘘のように晴天だった。

 

「終わったみたいだな...ん?」

 

 聞き覚えのない声、しかし周りには誰もいない。そこで夜天は一つの可能性を思い付く。

 

「いやいやいや...そんなわけないよな...あるわけ...無いッ!」

 

 夜天は自分の体の下半身の一部に手を入れ確認、ないと断言。次に胸に手を当て軽く握る...。

 

「ヤバイ...エクレよりあるかもしれない...。ってそうじゃない、女体化の呪いかよ、しかも...。」

 

 夜天は自分の腰の付け根にもふもふとした銀色の毛の尻尾が伸びていた。かなりのモフリ度、自分から生えているがなかなかのものだと関心、狼の尻尾ににているが、一体何の尻尾なのだろうと疑問に思う夜天。

 

「まあなんの尻尾かは置いといて、禁術の反動は覚悟してたが...まさか女体化に獣化までプラスされてるなんて...おまけに神降ろしの影響もちゃっかりあるし、片目と血の代わりに髪の毛の色素、白髪獣美少女ここにアリってか? 流行るかあッ!」

 

 一人で行き場のない怒りを言葉で発散させる夜天。今の姿を見れば誰もが美少女と思っても仕方がない程の身なりだった。

 片目は一時的だが今は真っ赤に染まっており隻眼となっている。赤目になっているせいか、夜天の視界半分は真っ赤に染まってなにも見えない。

 

「一番困ったのは...霊力が使えないことか、神格の使用の影響か...。たく、今の姿は誰にも見られたくないな。包帯あったよな、それで怪我として隠せるよな」

 

 夜天は懐をまさぐると三つほど包帯を取り出す。その包帯を最初はケモ耳を隠し、次に片目、胸と次々に包帯を巻いていき、怪我人のようになっていく。

 幸いに体の動きは男の時とはあまり変わらない。唯一変わったのは胸が出てきたことによる若干のバランス感覚の調整だけだ。

 

「サラシをしても出るもんだな、三バカのウサギといい勝負かもしれない...。考えるのはやめとこ、そんなことよりもエクレたちは無事だといいが...」

 

 最後に尻尾を無理矢理衣服の中に押し込めて隠蔽は完成、しかし尻尾と耳は違和感が在りすぎて若干気持ち悪さがある。誰もいない間は定期的に外に出しとこうと考えていると、夜天の後ろの茂みからガサガサと揺れる音がする。

 

「誰かいるのか?」

 

「おお! これは勇者様のご友人。ここで一体何をしているんでござるか?」

 

 茂みの中から現れたのは金髪の忍者衣装をした狐の少女。ユキカゼとその後ろから数匹の犬が現れた。

 ちょっと待て、ユキカゼの胸とオレ今の胸がいい勝負をしていないか? うん。胸を考えることはやめよう、もう考えないぞ!

 

「いや、ちょっと迷ってな...てかオレだってことよくわかったな、髪とか包帯でわからないと思ったぞ?」

 

「隠密一同が夜天殿の匂いを感じ取ったのを知らせてくれたでござる。最初は見たときは拙者は夜天殿とは思わなかったでござるよ。いやぁしかし、人は見ないうちに変わるものでござるな」

 

「人がこんな変わり方されたら世界中混乱の嵐だぞ。まあそんなことよりもユキカゼはこんなところで何してるんだ?」

 

「拙者はこれから姫様のところに向かっているところでござる。ちょうどいいので拙者と一緒に行くでござるか?」

 

 夜天はその提案に悩む。今の姿に行っても大丈夫なのか、バレないだろうかと思うと足が思うように動かなくなるが、ユキカゼに案内されるのなら迷子もしないで済むだろうし、万が一にユキカゼが夜天だと説明してくれれば混乱せずに済む...。

 

「考えるより動けか...ユキカゼ、オレも連れていってくれ」

 

「了解でござる! それじゃあ少し失礼するでござるよ!」

 

「おお!? お姫様抱っこされるなんて初めてだ。フム、悪くない、悪くないのだが...目のやり場に困るし当たってる...」

 

「なにがでござるか?」

 

「……何でもないです」

 

 あまりにも無知と無防備差に若干呆れる夜天はされるがままにユキカゼに運ばれていく。

 

 ─────そして目的の場へ

 

「本当に夜天君なの?」

 

「今でも信じられないんだが...」

 

「ですがユッキーが言ってるでありますから夜天様だと思われるのであります」

 

「夜天様がご無事で何よりです。あのとき夜天様のサポートがなければ私たちはやられていたかもしれません」

 

 シンクにエクレ、リコとミルヒ姫の場所まで運ばれた夜天は案の定、疑いの目が向けられた。しかし、ユキカゼの説得と説明によりなんとか信じてもらえたところだった。

 

「しっかし夜天、お前その姿になると女差が増したのではないか? 何故かお前を見ると謎の敗北感が拭えないのだが?」

 

「あ...うん。たぶん間違った感情じゃなくはないんだが...気のせいだと思っとけ」

 

 夜天は若干エクレの顔から下に目を下ろしてからすぐに視線をミルヒ姫の方に向ける。

 エクレは意味がわからないと腕を組考えていた。

 

「それで犬姫よ。その抱えているのが魔物の正体か? 間近で見るとあの親狐にそっくりだな」

 

「えっ夜天様! この子の母狐様に在られたのですか!?」

 

「まあ、ちょっとした出来事でな。それより無事に解放できて良かったぜ...」

 

「ハイ! 本当によかったです。勇者様がいなかったら、きっとこの子は助からなかったと思います」

 

「...そうだな、お手柄だぜシンク」

 

「アハハ、照れるなぁ」

 

「いえ、確かにシンク殿はよくやってくれたでござるよ。魔物を倒すのではなく、逆に我同胞を救ってくださったのでござるから。あとで頭を撫でて上げるでござる」

 

 本当に嬉しそうに頭を深々と下げるユキカゼ。夜天も子狐が無事に解放されたのを確認することができてホットひと安心する。

 

「子狐の安否を確認したし、俺はもう一人の安否を確認してくる」

 

「どこにいくの?」

 

「そんなもん、猫のところに決まってるだろ?」

 

 

 シンクたちと別れてからレオ閣下の寝室の前に立っていた。

 

「おーい猫? 生きてるか? それと入っていいか?」

 

「勇者の友人か、入って構わないぞ」

 

 ドアの向こうにレオ閣下の返事が帰ってきたところを見ると生きていたようだ。レオ閣下に許可が下りたので遠慮なく中に入る。

 一瞬夜天は動きを止めた。包帯を巻かれベッドから降りようとするところを医者やルージュに安静にしろと叱られている。

 

「おお、重傷なのか?」

 

「ぬっワシは平気と言っておるんじゃが」

 

「ダメですよ、無理して動かれては傷が開いてしまいます」

 

「だそうだが、なんだやっぱり重傷なんだな」

 

「ワシは平気だ! それよりも貴様の方はどうなんだ、少し見ないうちにかなりの変わりようだが」

 

 レオ閣下は夜天の体を見定めるように見てくる。その行動に夜天は何故か体を隠すような態度を取ってしまう。

 

「気にするな、少し力を使いすぎただけだからな。いつもの力が出せなくなった程度だ、一日か二日もすれば元に戻るだろう」

 

「そうか、それならよいのじゃが...。お前さんも苦戦することもあるのだな」

 

「意外か? 俺だって苦手なことは一つや二つある」

 

 意外そうに見てくるレオ閣下に俺はヘラヘラとしながらドアに背を預けていた。

 

「さて、今の現状から見るにあのときの賭けはオレの勝ちみたいだな。姫さん」

 

「何を言っている! ワシはピンピンじゃ! むしろお主の方が敗けじゃろ!」

 

「ほお...ちょっと失礼」

 

 夜天はレオ閣下の掛け布団を剥ぎ取り、包帯が巻かれている脚に軽くデコピンを喰らわせる。

 

「………グッ...ヌヌゥ...」

 

「...痛いんだな?」

 

「い、痛くなどないわ戯け!」

 

「そうかじゃあ次はもう少し強めに打つか」

 

 ビクリと体を震わせ、閣下とは思えない潮らしく、涙目でこちらを睨む。

 

「...まっ冗談はここまででいいか、あんたの安否を確認しに来ただけだしな。それに、会見を行う前に怪我されてもあるし」

 

「...そうじゃな、お前さん、会見を開くとよくわかったな」

 

「ニュースの視すぎでな。大事になったんだ、民を思うのなら当然だろ?」

 

「流石じゃな。勇者の友人夜天よ! お前さん、このままワシの勇者にならんか?」

 

 突然の誘いに夜天は戻ろうとしていた足を止める。

 

「...魅力的な誘いだな。けど、オレの上に立つなら俺を負かせてから言いやがれ! レオ姫?」

 

「ふ...先ずはその口から閣下と言わせないとな」

 

「楽しみにしてるよ」

 

 夜天はひらひらと手を振ってレオ姫と別れた。

 

 それからレオ姫は会見を開き国民に謝罪をし、そのお詫びにと、ミルヒ姫のコンサートが開かれることになった。




さあさあ。宣伝しまくっちゃうよ!

活動報告にキャラ募集をかけております!
そろそろ一期分分が終了しそうなので、2期分に移行する前にオリジナル話を予定しております。
その話に皆様のオリキャラを使いたいと思う所存です。
詳しくは活動報告を見てください
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