アンチヘイトっぽい描写が入ります。
ヤバイと思ったらばっくぷりーず。
『Fate/GO ×
男は星の開拓者と言えるだろう。
男が命の危機に瀕し
コミックやテレビの中だけの虚構の存在であったそれは、男の手によって現実に創造されたのだ。
男は生まれながらの超人などではない、ましてや後天的に能力を得たわけでもない。
オリンピック選手並みの身体能力があるわけでもなく、勿論摩訶不思議なアイテムをなんかもっていない。
ただ、男は常人には計り知れないほどの天才だった。
誇り高い精神と強い責任感をもっていた。
それだけだ。
しかし、その天井知らずの才能は現代を終了させ新たなる神話時代がはじまった。
ある博士は実験に失敗し、制御不能の緑の怪物を生み出した。
戦時中に消息を絶ったはずのある兵士が氷付けで発見された。
北欧神話の雷神が宇宙のどこかからかやってきた。
そして空から宇宙人が襲来し、NYが戦火にまみえた。
もとよりどこかに潜んでいたのかも知れない。
だとしてもそれまで保たれていたはずの均衡は、男によって崩された。
超回復の代償として人体発火を起こす薬。
戦前の悪の組織の再台等。
雷神の母の死とダークエルフとの争い。
そしてそれらの陰に隠れた超人種族やエージェントたちの戦い。
大小さまざまな眠れる虎は目覚めだした。
だが超常なるものがはびこるということは、それらによって害を被る人たちがいるということでもある。
男はそれを理解していた。
だからこそ被害者救済のための基金を立ち上げ多額の投資をした。
共に戦う仲間たちが傷つくのを防ぐ為、文字通り世界最高レベルの技術を持って彼らの装備を作り上げた。
トラウマのかさぶたを抉られ更に未知の介入によって本来の目的から逸脱した悪魔を生んでしまいもしたが、
寝食を忘れ身を削り、財を投じ、半身を失っても、男は世界と仲間たちを大切に思い彼らを守りたかった。
残念ながら、彼らはそれに答えてくれることはなかったが。
男の不器用な優しさは誰も彼もが理解しない。
実際にはいるが彼女や彼らは男が守るべき存在で、そういった意味では対等ではない、なくなってしまった。
怒りも悲しみも悔しさも失望も、たとえそれが理不尽による産物だとしても過去は変えられないので発露してはいけないらしい。
発露すれば仲間だと信じていた人が盾で殴りかかってくるから。
全身打撲の状態で追加攻撃を受け重症で動けない常人を極寒の中放置してくるから。
こんなふざけた話があ
「先輩?何を書いてるんですか?」
呼びかける声に手を止めた。
振り返れば私服ではメガネ属性のかわいいかわいいわたしの後輩兼サーヴァント、マシュ・キリエライトが立っていた。
そしてその隣には、最近ある特異点で出会いそのまま契約してカルデアに来た平行世界の現代人天才髭ヅラナイスガイの姿も・・・・
あっヤバイ。
「君が日記を書く習慣があるなんて驚いたよ」
ひょいと画面を覗こうとする彼に焦る。
いや、こうやってプライベートを覗いてもいい相手って思ってくれるのはその分だけ親しいってことだから嬉しいけど、待って、違うの、やめて、恥ずかしい!!!!
わたしの抵抗むなしく、画面を覗く我がカルデア4人目の星の開拓者スキル持ち。
詰んだ、あったどうかも分からないマスターとしての尊厳が砕け散る奴だコレ、あっどんどん顔が真顔になってきてる、ごめんなさい夢で見て許せなくて勢いで打ち込んでしまっただけです、だからその・・・・えっと・・・・
「せ、先輩大丈夫ですか!?」
「あー・・・・別に怒っちゃいないからそんな泣きそうな顔しないでくれ」
気遣うように二人は私の顔を覗く。
耐え切れなくて下に伏いた。
ただ、夢で見た孤独でとても優しいこの人のことを勝手に文字に起こして、全部わたしの主観でそれが不快で傷つけてしまう内容だと思われたら、それで距離をおかれてしまったらそれはとても悲しくて、でも不器用なのにこんなに優しいひとを理不尽に傷つけることが許せなくて、誤解されていることが本当に悔しくて・・・・
嗚呼この怒りも悲しみも悔しさも失望も今わたしが感じていることなんだ。
「ありがとう」
優しい声が鼓膜を揺らした。
「君のこの文章は正直うまくないし君の主観入り混じってなんとも言えないが・・・・」
ほらみろやっぱり・・・・
「僕のことを真剣に思ってくれてるのはこの文章からも、君の表情からもよくわかるよ」
ハッとして顔を上げた。
彼はいい泣きっ面だなと言ってにやりと笑った。
正直なところ感謝してる。
考えてみろ、ニコラ・テスラやトーマス・エジソンと会話できるんだぞ?
出会った当初は実際の姿との差異に驚きもしたが、僕が平行世界の
特に新エネルギーの話になるとものすごく、だがいつの間にか当時のことに話題がすり替わり二人の喧嘩に発展して僕が仲裁するはめになる。
それ以外にもコンピューターの父チャールズ・バベッジやかの伝説の錬金術師パラケルスス・・・・は少しやりづらいがよく話をする。
花嫁姿のフランケンシュタインに興味を持ち、ヘンリー・ジキルともう一人のハイド氏は旧知の彼を思い浮かばせたりもした。
つまるところ楽しいのだ、人理とかいうものを守る片手間だけれどこうやって自分のやりたいこと思いっきりやれるのは。
Dr.ロマンやMr.ダ・ヴィンチ・・・・でい良いんだよな?まあともかく二人の許可ももらってカルデアの設備もいじらせてもらっている。
いつかのように脅迫観念に駆られることも無い、時折科学に縁のないようなサーヴァントが興味深そうに作業を覗きに来ることもある。
ランサーのクー・フーリン、大人の方の彼などは設備の改修をしているとひょいと現れて、一体どこで習ったのか配線などの作業を手伝ってくれたりもする。
作業に没頭していれば誰かしらに心配され食堂やベッドに強制連行されるが、誰も僕のやることを否定してこない。
意志の疎通が困難な相手もいるが、面倒なパーティーなどに出席してストレスを溜めることも無い。
元いた世界のことが過ぎらないわけではない。
でも彼女たちと出会ったあの場所は本物ではあるが偽者で、特異点として修正すれば消えてなくなってしまうものだった。
僕自身もその特異点の影響かそのままではいられなかった。
それでも、ただそれだけの理由なら此処に僕は居なかっただろう。
彼女は、マスターは非力だ。
ティーンの少女で、ついこの間まではただの一般人だったという。
だが彼女はそれでも時には身を危険にさらしながらどんな敵も困難を前にしても引かない、常に共に戦うサーヴァントたちを信じ、どれほど力の差があろうが真っ直ぐに立ち向かうのだ。
こんなことが出来る同年代の少女が一体どれだけいるだろうか?思い浮かぶのはクイーンズの少年だ。
どれほど困難な道を歩んできたのか、それを考えると僕たちが立ち向かった危機などちっぽけなように感じてしまう。
そんなことを言えば彼女は比べるようなことじゃないと笑いそうだけど。
だから、どうせ消えてしまうなら、少しでも彼女たちの助けになりたいと思うのは傲慢だろうか?
僕の名前はトニー・スターク。
僕はアイアンマンだ。
IRONMAN(MCU)』
だから彼は、脳裏を過ぎるかつての
解釈違いだからといって不必要に騒ぎ立てないでね。
筆者のカルデアがモデルとなっています。
クラスはライダーもしくはキャスターかな?