私が天に立つ!?   作:不比等藤原

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お別れと出会い

 

目を開くと一面真っ暗な世界だった。

 

………いやいやいや、ここ、どこだ?

 

 

 

……

……………あぁ、なるほど夢か。

どうりで真っ暗な空間なわけだよ。

でも俺いつのまに眠ったんだ?

 

……

 

…うん。段々思い出してきたわ。

確か少年ジャン◯で連載していたBLEACHの最終回を電車で読んでて、これまでの話の流れやら何やらの事を頭の中で突っ込みまくってたらイライラしてきたから物に当たらないうちに寝たんだっけ?

 

 

…え?じゃあやばくね?

……バス乗り過ごしちゃうじゃん。

やばいやばい!!

起きろ!早く起きろ俺!!

 

 

『残念ながらそれは出来ん』

 

 

おおぅ??

や、やべえよ。

俺の夢の中でもう1人の俺が起きるのを拒否してるんだけど……。こ、これが二重人格か!!?

 

『残念ながら違うのぅ』

 

 

え!?

違うの??

あ、待って答えは言わないで!!当ててみせるから!!

 

 

 

……

…………

 

わかった!!!

その昔から生きてる感のある特徴的な喋り方!!姿は見えないのに声は聞こえる初期仕様!!

あなたの正体は、もう1人の僕だね!!……いや、寧ろ相棒??

 

『ほぅ。お主はいつ千年パズルを組み立てたんじゃ?』

 

 

………すいません。

どなたですか?

 

『うむ。素直な事はいい事じゃ。儂はそうじゃな……お主達の上位の存在、とでも言おうかの?』

 

………それは、神様的な?

 

『少し違うかのぅ。お主達人間が考える全知全能の存在のように、なんでも出来るし知っているというわけではない。世界の創造など論外じゃ。儂が生まれた時から世界はあったしのぅ。じゃから強いて言うなら……管理者…いや、調整者……かの?』

 

な、なるほど?

 

『まぁお主に儂が関わるのは今だけじゃからそれほど気にせんでよい』

 

……ん?今だけ?なんか、まるでこれから何かがあるような………。

 

『なんじゃ?察しが悪いのぅ。お主が先ほどバスの車内で言っておったではないか。少◯ジャンプ連載漫画BLEACHを俺ならもっといい感じにできる!!…とな』

 

……おおぅ?この流れってもしかして…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

パンパカパーン!!!

 

特典は3つ!

舞台はBLEACH!!

原作知識以外は無くなるよ!!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

………え?なにこれ??

 

『儂の孫がお主の為に用意したパネルじゃよ。いい子じゃろ?お主の国の伝わりやすい書き方にしたらしいんじゃが、どうかの?』

 

…あ、はい。とってもわかりやすいですね〜。

 

『おお!やはり儂の孫はすごいのぅ。

……して、特典とやらなのじゃが、

やはり霊圧は高い方が良かろう?そして斬魄刀も強力な物でなくては何も出来ん。この2つは必ず入れさせてもらう。だから実質一つじゃな、何がよい?』

 

 

 

……ちょ、待ってください!

 

『ん?』

 

いや、ホントすいません。話の腰を折って本当に悪いと思うんですけどちょっと待ってください。

 

『なんじゃ?』

 

 

……あ〜〜。なんて言ったらいいか、俺が今ここにいるじゃないですか?それでその…元の俺というか、現実の俺はどうなったのか…みたいな?

 

『あぁ、言っておらんかったか…。もともとお主の寿命は昨日までだったんじゃよ。そしてもう既にお主の身体は寿命を迎え、生命活動は停止している。故に、お主は元の世界には戻れん』

 

 

 

……………そう…ですか。

 

 

 

 

………あの……生きてる人達の夢に出てさよならの挨拶…とか、それがダメでもせめて言伝とかって…出来ませんかね?

 

『ふむ。……何人にかの?』

 

3人です。

両親と………彼女に。

 

『あいわかった。…む?兄弟はよいのか?』

 

兄はしっかり者ですから。

……あ、やっぱり頼んでいいですか?

 

『……ふむ。………………あれじゃのぅ。

儂も年じゃからなぁ。楽がしたいし、言われた通りに伝えられるとは限らんからのぅ。うむ。

面倒じゃ、だから4日待つ。

……夢の中に入れるようにしといてやろう。ついでだから、思い出の場所でなら1日だけ実体化もさせてやろう。

4日たったら自動的に送られるからそのつもりでの。

 

 

 

ほれ!何しとるさっさと行ってこい!!

残りの特典は……身体能力でいいじゃろ。大概役に立つはずじゃ』

 

 

 

 

 

 

 

……

………

 

 

 

◇◇◇

 

季節は夏、

少女は興奮冷めやらぬ状態で木を足場に飛び回っていた。

その理由は初めての1人での移動だからであり、また木々を足場に移動する姿からは想像もつかないが、実はかなりの名家の娘である彼女がいつも鬱陶しいと感じていた付き人を振り切ったことへの高揚だった。

今まではどれだけ隙をついたつもりでも、いつも直前や直後に気付かれ連れ戻される。

普通の人間や獣は同じ事を数回繰り返し、尚且つ罰を与えられれば、良く言えば学習し、悪く言えば諦めてしまうのだが、彼女は諦めなかった。

まず、見つからないために猫に化ける術を覚えた。

あえて猫を選んだ理由は軽やかな動きやその性格に何処か自分と似た物を感じたのと同時に、その自由な生き方に憧れを持っていたからだ。後普通に可愛いし。

そして見つかっても逃げ切れる様に瞬歩に磨きをかけた。

別に自慢する気はないが今ではそこら辺の大人には負けない自信がある。

そういった大人から見れば全力で間違った日頃の努力の末、漸く振り切ることができた彼女はとてもご機嫌であった。

 

そう、あった……。

少女は今、数分前と違いとても困惑していた。

自分の常識では考えられないことが、目の前で起きているのだ。

 

(……これは、どうゆう状況じゃ?)

 

少女の前に広がる光景は異様だった。

何かが爆発したかのように地面がえぐれ、木々が薙ぎ倒されている。

そして、何故かその中心で特に汚れているわけでもない少年が寝ていた。

 

(…とりあえず話しかけてみるか?だがこの光景の作り出した原因が奴なら危険かもしれんしのぅ。……じゃが…うむ。かといって放置はできんか。何かあれば逃げればよし)

 

「……おい、おいお主。何故こんな所で寝ているのだ?おーい」

 

 

「……ん…」

 

(……普通に寝ているだけ?いや、まぁこんな状態の中寝ている時点で普通ではないが、何処ででも寝る変わり者というだけで無関係なのか?…む?こ奴、やはり只者では無いな。森を移動したにしては服が綺麗過ぎる。儂でも此処に来るまで少しは汚れたんじゃが…)

 

「お、やっと起きたのか?全く、何故こんな場所で寝ようと思ったか理解ができんぞ」

 

「……?だ…れ……?」

 

「む?声が出にくそうじゃな。喉でも乾いておるのか?」

 

「べ…つに……。」

 

「そうなのか?……まぁよい。それよりも、何故こんな場所で寝ていたかの質問にまだ答えておらんぞ」

 

「……気付いたら?」

 

「……ふむ?ようするにお主にもわからんという事か?なら家はどこじゃ?辛そうじゃし送ってやるぞ」

 

「…必要……ない」

 

「そうはいかん!それに主のことも気になるしな。どこに住んでるんじゃ?」

 

「………あっち」

 

「……ん?向こうは洞窟しかないはずじゃぞ?」

 

「そこ、住んでる」

 

「………なるほど、では行くぞ」

 

 

 

◇◇◇

 

 

転生して数年が経った。

 

え?何かあったか?

まぁ色々とあったぞ。

ダイジェストで話すと、

 

1年目、

森の中で目覚めてとりあえず寝床として洞窟を見つけ、そこで暮らし始めた。最初は食べられるものはどれかとか何もわからなかったので、人里の優しそうな人達の手伝いに行ったりしながら学び、生きる事でいっぱいっぱいだった。

何故か言葉がうまく出なかった。

 

2年目、

余裕が出てきたので生活を楽にしようと道具を作ったりした。何故か前世からでは考えられないくらい頭の回転や発想が良くなっていた。言ってしまえば頭が良くなっていた。

それと声だが、やはりダメなようだ。

 

3年目、

お金を稼ぐ為の物を作ったりした。

 

4年目、

物を売ったお金がかなり貯まって時間を有効活用できるようになった。偶に盗もうとする人が来るので体を鍛えた。最も素の身体能力でも充分だった。

 

5年目、

BLEACHの世界といえば斬魄刀だと思ったけど、そんな物持ってないのでとりあえず浦原喜助みたいに研究を始めた。

 

6年目、

崩玉を作ろうとも考えたけど速攻で挫折した。余りにも難しすぎて流石にできなかったのだ。

なのでとりあえず最初は簡単な物からだ。

 

7年目、

とりあえず霊圧を込めて使う爆弾を作ってみた。

調子に乗って霊圧を込め過ぎたのと熱中し過ぎて寝てなかった為か爆発の威力の確認をしてる途中で寝てしまった。←さっきまでここ

 

 

 

目を覚ますとあら不思議、褐色の肌の美幼女が目の前にいた。

………ふぁ!?

 

……いやいやいやいや、ちょっと待って。

ここってそんなに治安のいい場所じゃないはずなんだけど。確かに悪くはないよ?でも褐色の肌といえばやっぱり彼女だよね?

流石にここにいるのはおかしいでしょう。

とかなんとか考えていたら、

何故か家庭訪問の流れになってた……。

 

 

 

 

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