軽い息抜きで始めました。
一話一話は短いですが、どうぞ!
……4か月前……
「グラン!、なにやってるの!」
「うわ、ジータ! いきなりどうしたの!」
「えっ、なんで画面に私が映ってるの? それもホークアイの恰好してるし」
やっちまった。誰かにスマホ画面をのぞき込まれそうになる時は、すぐにホームボタンを押す癖のある俺だが、今はグラブルにはまっているせいで、グラブルのマイページを押すのが癖になっていた。キャラはジータを選んでいるため、マイページにいるジータの姿を本物のジータに見られたわけだ。ホークアイ、もちろんマグナ救援ワンパントレハン……
「いや、これはグラブルっていうゲームなんだよ。よろず屋が教えてくれて……」
「グラブル? シェロさんが?」
「そう。ほら半年前にうちの艇に勝手にWiFiつけてくれただろ。そのおかげで俺らの騎空団のホームページを作って依頼を受けるのが楽ちんになったじゃん」
「そうだね。あれには助かってるよ」
「で、その時に聞いたわけ。依頼の目的地まで行くのは結構時間かかるじゃん。だからその間の暇つぶしが何かないかって聞いたんだよ。それで教えてくれたのが、グラブル」
「へぇ~、面白いの? 私もやってみようかな……」
「えっ、や、やるの?」
「ダメなの?」
「そんなことないよ。えっと、まずはApp Storeの検索欄にグラブルって打って。そしたら出てくるから、それをインストールして」
俺はジータに、インストールしている最中にモバゲーのアカウントの作り方、電話番号認証の仕方を教えた。そしてインストールも終わり、
「それでまずは性別を選ぶんだ。俺かジータのどっちかを選べるんだよ」
「へぇ~、それでグランは自分を選ばずに私を選んだわけ? なんでかな~」
ジト目を向けるジータに対し、俺はしどろもどろになりながらも反論する。
「違うんだよ。最初は俺も俺を選んだんだけど、あまりかっこよくなくてさ。いつでも変えられるから変えたんだよ。ましなのエンハンサーぐらいしかないし、ジータのほうがスキンかわいいし人気あるし……どうした?」
「な、なんでもないよ! じゃ、じゃあ、私も私を選ぼうかな」
「それが終わったらチュートリアルをやって、そしたらあとは自由だね。最初はメインストーリーを進めながら救援に入って武器集め。石はできるだけ集めてレジェフェスで大放出っていう感じで……。まあそれはだんだん教えるよ」
……そして現在……
あのころランク105だったおれも今では130になり、ジータもいつの間にかランク112まで上がっていた。いくら何でも早すぎだろって聞いたら、私スラ爆に何時間費やしたんだろうと遠い目をしていた。
そしてこのグラブル熱は二人の間だけでは収まらず、
「おは糞鮫。いったいどうなってんだこのガチャは? こんどアウギュステいって鮫にあったら風穴何発あけてやろうか」
「おう、おはようラカム。おめぇ先週あたりssr武器当たってたじゃねぇか、90円ガチャがそんな当たるわけねえだろ」
「そんなオイゲンは今日何があったんだ?」
「あぁ、虹色だったな」
「うっ、うらや「リッチだ」……えっ、あぁ……」
みたいな感じで団全体にも広まってしまった。まぁ移動中はゲーム内と違って魔物と遭遇することもそんなに多くないし、依頼にも支障はないからいいんだけれど。
という感じでゆるく進めていきます!
それではありがとうございました!