「団長さん、ちょっといいですか」
「ん?、どうしたリーシャ、ってグラブルのこと?」
昨日から始まったレジェンドフェス、通称レジェフェスで爆死していた俺はしばらくグラブルに触れるのはやめよう、と思って空の空気を吸いに甲板に出ていた。依頼がいくつかあるため艇はそこに向かっているがそんなに急なものでもないため比較的のんびりした船旅だ。
「ご迷惑でしたか?」
「いや、いいんだ。……ほら昨日からレジェフェスあっただろ?、ためてた石を全部使って30連したんだけれど金月1個とその他もろもろっていうお薬だったから、今日1日はグラブんなくていいかなって」
「金月、ですか?」
「あぁ、ごめんゴールドムーンのこと。SSR武器がかぶったときにもらえるやつだよ」
「なるほど、ゴールドムーンだから金月ですか」
「うん。今やると課金したくなっちゃうから……」
「団長さんは課金しないんですか?」
「うーん、サプチケぐらいかなぁ」
「そうでしたか。あの、私もレジェフェスのことで聞きたいことがあって」
「うん?」
ランク89。初めて3か月程度だからそれなりの成長速度だけれど、驚くべきはキャラの所持数。すでにガチャキャラは所持率80パーセントは超えていて、さらにサポート召喚席の石が全部ガチャ石だった。前に「バハムート5つ目だ……」って聞いたときは思わず壁を殴りたくなったけれど……。まさに廃課、おっとそれ以上はやめておこう。
あとは低ランクのプレイヤーを集めて自分で団を立ち上げているようだ。団の名前はもちろん……、平均ランクは低かったけれどそれなりに活気があるらしい。
現実でもやっぱり団長に……おっとこれ以上はやめておこう。
「それでレジェフェスがどうしたって?」
「レジェフェス引いたんですけれど、アンチラがでなくて……。ほら年末に疑惑のガチャの話があったじゃないですか」
「80万爆死のこと?」
「はい。ちなみにあの時は私50万ほど使いましたね。おかげでキャラがたくさん……、いえその話をしに来たわけではなくて。そのあとはちゃんとSSR出現率をちゃんと掲載しているじゃないですか、でも私がガチャを引いてみた感じではやっぱりおかしいなって」
「ちなみに今回は何回引いたの?」
「まだ10連30回です。でも天井で交換するのは秩序ではないのでちゃんとガチャで当たるまで粘ってみようと」
「……」
「アンチラが当たったら、出現確率を計算して運営に提出しようと思います。きっと運営の方々も生データを欲しがっていると思いますし、もし確率が記載のものとは違って低確率だったらそれはそれで秩序の騎空団として見過ごせませんし」
「あ、あぁそう。それは頑張ってね。そういえば天井は何と交換したの?」
「ダーントを取りました。やはり秩序の騎空団としては全キャラ取っておく必要があるので」
「(Rキャラの禿げ頭を? 需要……)そう……、応援してるよ、あはは」
「ありがとうございます! ふふっ、夏になったら私の水着キャラ、これは秩序の騎空団としても取っておかなくてはいけませんね」
去っていくリーシャの姿を見て思う、秩序っていったい……