午前7:30
「んっ、俺は…」
化け物との戦闘後に彼が目覚めた時は既に朝になっていた。街にいた化け物はどこかに去って行き、誰一人いなくなってしまう。
玲は近くにあったバイクを掴んで起き上がろうとするもののまだ身体が不安定な状態だったため、立ち上がった後にバイクをそのままにして家へと入った。
(まだ、少し休もう…こんなの何かの悪い夢だ)
リビングに入ってソファに横たわり、テレビのリモコンを掴んで電源をつける。しかし、画面は砂嵐のままの状態になっている。そうなっている時点で放送をやっている局や報道がただで済まされてない。
他の場所も既に玲のいる場所と同様に酷いことになっていると考えるしかない。
今は電気や水道などが機能しているが、これらがいつ止まってもおかしくない。
「くそったれ…」
玲はテレビの電源を消しソファから起き上がる。
「とにかくあれを…ひとまず片付けるか」
玲は裏口に置いていたベルトと携帯を拾って常に肌に持ち、バイクの方は引きずってまた倉庫へ戻す。片付ける際にベルトと携帯に入っていたバックを掴むと、バッグから白い紙が落ちた。
その紙には文章が記されている。
「これって…」
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KAIXA project
目的
これは特撮やアニメなどの異能力をただの人間が身につけるために必須なものである。異能を手にすることによって快適な暮らしや、技術の進化。
人を助ける為の一つの一歩としてこの計画を開始する。この計画により、全世界の国は前を進むことができる。
実験結果
責任者の岩崎玄道がこのベルトを着用し、変身可能となった。呪いのベルトとしての機能を除去し、副作用を変身が解かれた後も何も影響はなかった。
仮面ライダーカイザの機能は健在、殺傷能力あり。試しに用意したドローンや人形が攻撃1回分で破壊した。ライダーの装甲は並の攻撃では傷一つつかず、銃やマシンピストルなどの攻撃も通じない。
変身によって健康診断を受けたが、脳や体内、LEDでの診察をしても身体に異常は無し。
これより第二の計画に移行する。
英霊召喚
責任者
岩崎玄道
沙織長田
高山紗凪
浅田佐治
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「親父が研究した成果がこのベルトだったのか…でもなんでそんな危ないものを俺に。下手に変身したら大変なことになってたのは分かっていただろ」
このベルトが単におもちゃだと思っていた。仮面ライダーと言っても力とか異能とかだのはフィクションに過ぎない。安易な気持ちでこれを手にすることだって考えられていた。
それにこのベルトが父親の研究として作り、ベルトの機能がしっかりと再現されている。それが海外に流出でもしたらどれだけ恐ろしいことが起こるか。
「あのベルトやバイクは親父が研究して完成したものだってことだよな。どんな過程で作ったかっていうのは知らないけど」
彼が片付けている途中で、ドアからノックの音がする。玲はその音を聞いて誰か来たんじゃないかと思い開けようとドアを開こうとしたが、酷く嫌な予感がした。
今ドアから出ていこうとすれば化け物が襲ってくるんじゃないかと警戒する。しかし、化け物が器用にドアのイヤホンをならせるわけがない。
昨夜いた化け物はドアを壊して進んでいたのだから。
(逃げるんだ、どこか遠くに!)
玲は自分の身を守るために車庫にあったバイクを使って逃げる。が、
(あれ?操作どうやるんだ⁉︎えっと…えっと)
バイクに乗れる基本的な年齢に満たしてもない彼が上手く乗り越なせるわけがなかった。ドアのある場所から大きな爆発がし、化け物が家に侵入する。
(なんとか、逃げ切れ…えっ)
同時に玲の方は車庫からバイクにエンジンを入れることができたものの車庫はまだ閉じたままになっている。
家から通じて車庫に入ってきたのは化け物と黒ずくめの男が一人だった。
(なんであいつは襲われてない⁉︎)
「こんな奴が岩崎玄道の息子とはな。早々に出会ってすぐに始末できるとは思わなかったよ。ドアのところでなるべく穏便に済ませたかったんだね」
(不味いっ…)
玲は脱出を諦めてベルトをつける。
もう、玲は逃げ場がないため戦わざるおえない。
【Standing By】
「変身!」
【conplete】
「仮面ライダーの力が、お前にだけにあるとでも思っているのか?変身」
【Standing By】
【conplete】
黒ずくめの男もまたベルトを着用して、変身した。
「ファイズ⁉︎いやでも」
変身したのは仮面ライダーファイズの姿ではあるものの、赤色ではなく緑色となっている。
【ready】
黒ずくめの方は早速ファイズエッジを手に取って殺そうと襲いかかり、玲の方は避けるばかりで反撃ができない。
【ready】
玲の方はカイザブレイガンを用意して、彼の猛攻を防ぐ。蹴り飛ばして、壁に叩きてカイザブレイガンで斬りつける。
【exceed chage】
(迷ってる暇はない、一気にケリをつける!)
「一対一じゃモノホンとの対決はスペック的に無理か…お前ら!
リムジンにあるギアで変身して、俺を助けろ」
車庫の出入り口が開き、怪物達は外に出てリムジンへと向かっていく。リムジンに入っていたのは大量のファイズギアがあった。
「そんなの、アリかよ」
【【【【【standing By】】】】】
【【【【【conplete】】】】】
「くそっ…やるしかないのか!」
玲は怪物達は変身するのを見て気力がなくなりそうだっだが、死にたくないと思いながら黒ずくめを倒すのをやめて怪物の撃破に集中する。
「がっ…⁉︎」
しかし、多勢に無勢。変身した怪物達の攻撃は非常に重く、一撃では倒せなくなっている。
(こんな、こんな形で死ぬのか俺は⁉︎)
「お前の存在は我々にとって邪魔なだけだ。こいつはカイザのベルトを所持しているという知らせしかこっちは知らないからな…殺した後で家を調べるが父親の事情を知らない以上何も出てこないか。
悪く思うなら父親と組織を恨むんだな」
【【【【【【exceed chage】】】】】】
ファイズの必殺技であるグランインパクトやスパークルカットを用意している。囲まれており、勝ち目なんてなかった。
(死んでっ…たまるかっ‼︎)
「諦めろ坊主、一瞬で終わらせてやる」
立ち上がろうとするが、変身が解かれて動けなくなる。カイザのベルトも遠くに飛ばされている。
頭からは血が出ていた。
「死ね」
ファイズエッジから放つ衝撃波で玲を拘束して殺す、はずだった。とある人物が横から化け物を槍で貫いていることに。黒ずくめの方は化け物達が次から次へと倒れていくことに気づいて、下がった。
「⁉︎誰だ!」
化け物が消え去り、玲と黒ずくめだけじゃなくもう一人の男がそこにいた。
その男は
「よう、お前がマスターでいいんだな?」
青タイツと赤い槍を持った男、クーフーリンが玲の目の前に出現した。