手に入れた力に歓喜はしながらも、戦うことは避けられない。
前に襲ってきた彼らはまた玲の家にやってきている。
今度はさっきの二倍の人数で家を囲んで侵入した。
『隊長、家には誰にもおりませんでした』
「チッ…逃げたか。奴らはまだ遠くに行ってないはずだ!しらみつぶしに探せ‼︎」
『『『ハッ‼︎』』』
彼らは家を出て、バイクに乗って玲達を探している。
この家から去って時間が経ってない。
いくら玲がバイクを所持していてもそう遠くには行っていないことがわかっていた。
*****
玲達の方はアパートの駐車場の地下で隠れていた。
玲はサイドパッシャーを用意してミサイルの準備をして待ち構えている。
「立ち向かうつっても、どうする気だよ。拠点が分からない以上されるがままだぞ?」
「それは、アイリに探してもらうしかないよ」
アイリは先に霊体化して彼らの拠点を探していた。見つけ次第、アイリはこのアパートに戻ってくる。
「それよりも先に俺達が見つかったらどうするんだよ?」
「その時はミサイルの爆発でわかると思うから。集合場所はここを含めて二つに分けてるからね」
この以外にも合流地点を学校に集合するようにしている。玲とランサーが見つけた部隊をサイドバッシャーのミサイルで全滅させる。敵は爆発した場所へ向かい、玲達の方はそのアパートから逃げる。
「連中はアイリの存在を知らない。それにランサーが探す役をして俺だけで戦うにしてもどうにもならなかったからさ…拠点が分からない以上攻めることはできないし」
「成る程な」
ランサーと話しているものの、アイリが戻ってくる前に襲ってきた化け物がバイクに乗って、地下に入ってきている。玲を見つけたことで通信機を持ちながら、隊長に連絡しようとする。
『岩崎玲を発見!場所は』
「果てろ」
が、玲は彼らが連絡する前にスイッチを押し、サイドパッシャーにある全てのミサイルを放射する。
ミサイルは化け物達に当たり、派手に爆発し、全滅した。
「以外と早く見つかっちゃったね…」
「それじゃあすぐに行くとすっか」
*****
爆発のしたところに隊長を含む全員が向かったものの、
「おかしい…」
大勢を集めて探しているのに時間がかかっていることに違和感を感じていた。最初はアパートの地下に辿り着いたが部下の残骸しか残っていない。また岩崎玲の行方をくらませてしまい、隊長は舌打ちをしていた。
(何で見つからないっ…⁉︎一度は見つけただろうがっ!)
特に玲のサーヴァントであるランサーという男がかなり厄介な存在だった。英霊は歴戦の英雄であるがためにオルフェノクよりも身体能力が凌駕しており、恐れられている。玲を殺してしまえば、その英霊に関しては何も問題ないが、肝心なマスターも戦うことができる。この時点でまず雑魚を少人数呼んで殺してこいと行っても返り討ちにされるだけだ。
しかし、英霊と仮面ライダーの二人でさっきのよりももっと多くの人数を相手にすることになれば、いくらチートでも限度がある。そのために兵力を増加させた。
「こんな状況で行くあてなどないに決まっている。しかし、どこに逃げて行った?」
闇雲に探しても見当たらない。バイクを使わずに隠れながら逃げているのか、上手く撒いているのか。
(二人だけで何ができる…)
いくら逃げながら戦うにだって必ず限度がある。家を去って死にたくないがために足掻いて逃げているのか、逃げれば逃げるほど自分達は玲を追って、彼は首を絞めることとなる。
「クソッ、戻るぞ‼︎今日はもうここまでにしておけ!岩崎玲の居場所はまた戻ってから探せばいい‼︎」
逃げ道のないこの状況で、何をしようとしているのかさっぱり分からなかった。
もうすぐ夜になり、もう二人が見つけにくくなってしまう。逃げたと認識して、探すのをやめた。隊長がそれぞれの部下に拠点に戻れと連絡しようとしていたその時、拠点内で大きな爆発音が鳴った。
「な、何っ⁉︎」.
『き、拠点内に侵入者発見!青タイツの男と岩崎玲の二人です‼︎』