風評被害って恐ろしい   作:ソウクイ

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堕天使は悪魔に慣れてくる

 

 

 

 

遥か昔の大戦で怪物によって多くの天使や堕天使の命は奪われ、そして三大勢力に甚大な被害をもたらした二天龍をも倒した。大戦は終結したが三大勢力は怪物を恐れ裏切り封印しようとした。裏切りの報復に神も魔王も殺された。怪物が嘗ての姿のまま蘇った。不幸中の幸いな事に何も覚えてなかった。

 

覚えてないなら即復讐なんて事はない。

 

他の勢力と和平を考えてる時だぞ、堕天使が蘇られさた悪魔に復讐心で行動されたら困る。いや復讐するなら間近な俺達堕天使か。特に魔王や神なんて前例的に堕天使トップの俺がヤバイ。

 

封印の件は…黙っていても知られる可能性が高い。教えようとする候補は多い。三大勢力に敵対な相手によって、悪意を煽る様に教えられるパターンになったら最悪だ。

 

此方から教えるしかないよな。慎重に言葉を選んで何とか軟着陸させないと大惨事になる。

 

他には天使と悪魔側に早急に連絡しないといけない。駒王を襲撃してアリシアスの復活させた弁明…それと悪魔か天使側に過激な行動にでないように頼まないといけない。

 

教えるにしても事前にどう話すか考えないといけないし、今日はもう休んで貰おうとした。したんだよ…

 

 

「……アリシアス・ベリアルはあまりの強さに恐怖され三大勢力が協力して封印された。封印前に報復で魔王と神は殺されたそうだ」 

 

ヴァーリィィィ!!

お前大人しくしてると思えば何を教えてる!!

 

「なるほど、裏切られて封印された」

 

反応薄い…な。実感が沸かないって反応か。まさか裏切られて封印された事を大して気にしてない?精神まで怪物なんて事はないよな。

 

「復讐は考えないのか」

 

ヴァーリーお前、

 

「復讐」

 

「イヤイヤ待て待て!!ね、年のために言うけど数千年前のオレは堕天使の総督じゃないからな!騙し討ちにも賛成とかする立場に居なかったな!(もし居ても賛同するしかなかっただろうけど)」

 

どうでてくる。

 

大戦の時より数倍は強くなったと思う。俺が当時より何倍も強くなったとする。さらにアリシアス・べリアルが長年の封印で弱ってとする。これなら勝てるとは……欠片も思えねぇな。チクショウ。

 

大戦の何倍も強くなった。

其処から実戦離れして弱くなった。

結果的に大戦の時とどっこいどっこい…

切り札を使っても焼け石に水だろう。

 

他の宛、この部屋にいる下っぱ二人は盾にも成らない。味方でないイリナ嬢ちゃん達を含めても結論は同じ。怪物相手に生半可な戦力なんて意味がない。生半可な戦力じゃないのは、迂闊な発言してくれた白龍皇のヴァーリだけ…

 

『ダメだおしまいだぁ。勝てるわけが無い。ヤツは最強の悪魔なんだぞ』

 

期待するの無理だ。アルビオンがヘタレてる。何故か岩盤に潰されるヴァーリの姿が思い浮かんだ。

 

増援もダメだ。仮にグリゴリの総戦力をかき集めても勝てるとは思えねぇ。数で何とかなるなら数千年前にコイツを倒せてるわ!!

あーくそ、オレの首だけで堕天使への復讐を済ませるように交渉するか………

 

 

 

 

 

 

堕天使の総督のアザゼルって人が固唾を飲んで見られてる。他も緊迫した空気。ヴァーリってイケメンだけワクワクしてない?

 

どうしよ?

 

裏切られて封印されて封印前に神様とか魔王さま殺した?実感がまるで沸かない。

 

封印された理由は強過ぎたから………強いって何を根拠に?戦争中は指定の場所で向かってくる相手の迎撃ぐらいしかしてないような。自分から突撃して無双とかした記憶がない。

 

神様とか魔王様を殺した理由が裏切られた復讐?そんな裏切りモノには死を見たいな感じで物騒な性格してない。攻撃する暇が有ったら逃げる気がする。

 

何にしても

 

戦争が終わったのに悪魔や天使についでに堕天使に裏切られてるなら…

 

「封印に参加してたなら堕天使は今でも敵ってこと?」

 

「い、いやいや堕天使はお前と敵対するつもりは一切無いぞ」

 

敵対するつもりがないなら別に攻撃する理由が無いなぁ。復讐心なんて今のところ沸かないし。

 

「ホントだぞ。堕天使のトップとして堕天使はお前と敵対するつもりは一切ないと公に声明を出してもいい」

 

声明出すなんて大袈裟な。

声明出さないと攻撃される?

戦争の怨みとかありそう。

怨みなら声明を出されても意味がなさそう。

 

「戦争中の怨みで攻撃されるとか大丈夫なんです?」

 

「怨みでの攻撃か。怨みは無いとは言えないが…数千年も経ってるからな。大体の怨みは風化してるだろう(…恐怖については風化してるか怪しいけどな)」

 

…え

 

「え?数千年…?」

 

「…は!?い、いや、その、な。あの戦争から数千年は時間が経ってるんだよ」

 

数千年も…数千年も?

えっと、うーん?封印されたって時と同じで今一ピンと来ない。数千年って……前世より昔の時代?未来?

 

そう言えば駒王って所は夜で見えにくかったけど、前世の時代と同じぐらいに見えた。この部屋にテレビとかある。もしかしたらネットもある?テレビが薄いタイプだしネットもありそう。

 

前はネットもテレビもない戦争ヒャッハーな時代。それがテレビのある時代に来れた。

 

イヤな時代をスキップできた?

あれ?得してない?

 

前の時代に未練なんて…………セラフォルーちゃんとかどうなっただろ?悪魔なら数千年生きられる?生きてるなら会いたいけど、会いたいけど…

 

「セラフォルーちゃんが老婆になってるの見るのは……」

 

「ふぁブッ!?」

 

何で吹き出したん?

 

「いや、その、セラフォールって、セラフォール・レヴィ、いやセラフォール・シトレーの、こ、ことか…な」  

 

「そうですけど、知ってるんで?」

 

「…いや、知ってる事は知ってるけど、ちょっとその件は置かせて欲しい。近いうちに答えられると思う……それより、先に堕天使と敵対するつもりがあるかどうか確認したいんだが」

 

近いうちにはってセラフォールちゃん面倒な立場になってる?気になるけどこのタイミングで堕天使と敵対するか聞くって、敵対するつもりなら教えて貰えないんだろうなぁ。

 

敵対するつもりは最初からないし別にいいけど

 

「堕天使から攻撃されない限り何かするつもりはないかな」

 

「………さっきも言ったが此方としては敵対するつもりはないんだが、堕天使の跳ねっ返りが襲う可能性がある事は理解してくれ。此方としては全力で阻止するつもりだが、完全に防げると確約出来ない事は理解してほしい。攻撃をした馬鹿が処分されても此方は文句は言うつもりはない」

 

あー殺伐としてる。襲われる場合の保険なのか。襲う予定なのか。襲われないならありがたいんだけどなぁ。

 

襲われるぐらい学校で慣れた。

思い出したら戦場より学校の方が襲われたり奇襲された頻度が多かったなぁ。

 

「堕天使はそれとして、天使や悪魔ってどうなる?敵になると思います?」

 

「悪魔と天使は……まぁ、ソチラが敵対するつもりがないなら、敵対する可能性は低いだろうと、思う。これはどちらにも連絡をする予定だからその時に向こうの対応を聞いみるつもりだ」

 

堕天使が気軽に天使や悪魔に連絡が出来るって時代が進んでるんだなぁ。堕天使同士でも連絡しようとするなんて命がけだったのに……これは戦争の常識だった。

 

「天使はどうでるか。悪魔の方はアリシアスの友人が魔王枠二つ継いでるから大丈夫だろうけどな」

 

友人が魔王、二人?

 

「…友人は一人しか居た覚えないですが?」  

 

友人なんてセラフォールちゃんのみ。

学生時代の青春は戦闘ばかりの灰色時代。

主にある赤毛のせいで。

 

なんで引き吊った顔を?

 

「せ、セラフォール・レヴィアタンは」

 

「友人ですよ」

 

友人で魔王、もしかしてセラフォールちゃん魔王になってる?数千年未来のセラフォールちゃん……貫禄凄そう。魔女みたいな感じになってるのかな。

 

まて、セラフォール…レヴィアタン?

 

「セラフォルーちゃんの家はシトリー、まさか結婚とかして改名した?」

 

す、数千年経ってるなら結婚ぐらい当然してるかぁ。あのセラフォールちゃんが結婚か。セラフォルーちゃんは子供とかいる?いや数千年なら孫、曾孫…祖先とかになる話し。

 

「いや、セラフォルーは独身だ。魔王継いだ時に名前も継いだんだよ」

 

良かった。いや独身て良くない。

セラフォールちゃん凄い嫁ぎ遅れだ。

 

結婚逃した年配コメンテーターみたいなのが脳裏に。どうしよヒステリックな感じのBBAになってたら。

 

「も、もう一人の友人って言うのは」

 

セラフォールちゃんの事を考えたら怖いから話を進めよう。

 

「サーゼクス・グレモリー」     

 

「サーゼクス……あーもしかして赤髪少年?」

 

「サーゼクスは赤髪だし多分ソイツだ。ようやく友人を思い出したようで良かったよ」 

 

(赤髪少年ね。そうか、アダ名で呼んでたから名前で出てこなかったのか。……くく、友人の筈なのに思い出すの物凄い遅かったな。サーゼクスの奴が聞いたら落ち込むか?)

 

 

「赤髪の少年が……友人?え?」

 

 

(……サーゼクスの奴が聞いたら泣くな)

 

 

 

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