風評被害って恐ろしい   作:ソウクイ

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眼鏡は駄眼鏡

 

 

 

生きてるけど戦闘不能な俺達の前には空に浮かぶコカビエルと巨大な魔方陣。コカビエルの目的はアリシアス・ベリアルの復活。

 

えっと…アリシアスってどなた。

 

ベリアルって悪魔なら原作で居たと思う?けどアリシアスって初耳。

 

正直、原作ってうろ覚えなんす。三大勢力の和平辺りまでは覚えてるぐらい…アリシアスって原作キャラ??と言うか原作でも駒王に封印とかあった?少なくともコカビエルが悪魔を復活させようなんて事はしてない。

 

てか堕天使がなして悪魔の復活を?。

 

 

「……アリシアス・ベリアル……誰?それにベリアルってベリアルの一族ってコトなの。悪魔の」

 

「そうだ」

 

「な!可笑しいでしょう。封印が本当だとしても!なぜ堕天使が悪魔の復活を目論むのよ!」

 

 

部長が気になる質問を代弁してくれた。

あと部長は知らないって事は、アリシアスさんって悪魔は悪魔側で有名って訳な相手でも無いのか。厄ネタの匂いが…

 

「…本気でこの地を守護する者が知らんのか?杜撰過ぎる。まさかここが封印場所というのは偽の情報だったというのか……いや彼の魔王とアリシアスの関係を考えれば…」

 

魔王って駒王の事ならサーゼクス様か?

 

「お兄様と関係……一体誰だって言うの」

 

「別に教える謂れは無いが……まだ封印が解けるまで時間が掛かる…か。暇潰しに話してやろう。先ずはそうだな。…其所の小僧の持っている神器、災厄の魔銃については知っているか」

 

「!?」  

 

い、いきなりなんだよ。

皆がオレが手に握ってる神器を見た。

注目される事なんか多いな俺の神器…オレ本体オマケみたいでやだなぁ

    

「元浜の神器が何だっていうんだ」

 

「悪魔なら…いや今代の赤龍帝は元人間だったな。知らなくて無理もない。他は…他も魔王の妹以外は元々は悪魔ではないのか?」 

 

生粋な悪魔限定?そう言えば神器を見て変な反応したの部長とか魔王さまとかだけだった、なんなんだ。

 

「しかし人間だからその神器を可笑しいと思わないか?」

 

可笑しい?

 

「神器が産まれたのは何千年も昔。当然その神器、災厄なる魔銃(パンデミックガン)が生まれたのも同じ時期だ」

 

何千年前。人間だから不思議に思うこと?…何千年前に産まれてこの形状、あ、なるほど、確かに可笑しい。

 

「何千年も前の神器がなんで現代の武器に見た目がソックリなんだ」

 

「ああ!そうか!今の銃が出来て百年も経ってない!数千年前になんて影も形もない……え、じゃあなんで今の銃に似てるんだ!?」

 

一体どういう事なんだ!!って正直……普通に太古に銃があっても驚けない。アニメ世界みたいなもんだし何千年前でも戦国バサ◯的な感じに時代設定無視に銃が普通にありそうだし。

 

「逆だ。人の造り出した銃がその神器が似てる訳じない。人が強力な兵器を求めた時にその神器の形を真似したのだろう。真似をしたのはその神器そのものか、その神器のオリジナルなのかは知らないがな」 

 

オリジナルとかあんの。この神器を造った時にモデルがあったってこと?…やっぱり昔は戦国バ◯ラみたいな感じになってた?。

 

「災厄の魔銃の原典と言われる災厄の遺物のことね……」

 

「当然知っているか」

 

部長、何か知ってたなら教えといて欲しいんですが!…神器みた反応がおかしくて厄介そうって事で聞かなかったの俺だけど。

 

災厄の遺物、災厄の魔銃、どちらも共通して災厄とか呼ばれてるって事は………つまり、災厄に纏わる何かがあると、絶対聞いても幸せになれそうにない。聞く前からわかってるんだ。帰りたい。

 

『お!おい、まて!まさか災厄の魔銃の話をするということは、封印されてるのは…まさか!?』

 

「うお!?そんな大声でどうした。ドライヴ知ってるのか」

 

ドライグの声初めて聞いた。

怯えるみたいな反応はなんだぜ?

 

「赤龍帝。災厄の魔銃で反応するか。魔王の妹といいアリシアスの名前で反応しないのだな。そして知らなかったか。なら答えを教えてやろう。確かにこの地に眠っているのは災厄の遺物を使っていた悪魔だ」

 

「なんですって!?」

 

『あれを使っていた悪魔だと…お、お前なんてモノを目覚めさせようとしてる!!…相棒!此処から逃げろ!全力で逃げろ!スタコラサッサだ!!』

 

「逃げろって!?どうしたんだよドライヴ!あとドラゴンがスタコラサッサとか使うなよ!?」

 

『グズグズするな!ヤツが復活すれば喰われてしまう!!とにかくいそげ!急いでくれ相棒!』

 

ちょっと待ってドラゴンがあんな怯えるって一体なんだよ!?心当たりあんの!?マジで何かヤバい存在が封印されてんの!?

 

「赤龍帝が逃走を選択するか…刻み付けられた恐怖が其だけ根深いと言う事だろうな…俺と同じか、ハハハハ」

 

コカビエルが笑ってるけど……アンタも恐怖植え付けられてんのかよ!!なんでそんなの復活させようとしてんの!?

 

「あのーー…災厄の遺物を使ってた人って、なにしたんです」

 

手を上げて震えた声で聞いてみた。

 

「ふむ、何か。一言ではいえんな。主として教えてやったらどうだ」

 

説明が面倒で部長に投げた?

 

「…私が知ってるのは伝説みたいなモノよ…災厄の遺物の持ち主によって引き起こされた災厄で……前魔王さまや多くの悪魔が死んだと伝えられてるわ」

 

前魔王って赤と白の龍に殺されてたんじゃないの!?同族に殺されたって絶対可笑しいわ。原作ブレイクだいぶ昔の時点で起きてた?魔王殺し。災厄の魔銃のモデルにそんな謂れがあったら神器をみて嫌な顔をされるわ!イヤな顔をされるぐらいなら幸運ってヤバい立場だったんやね。部長さんみたいに良心的な悪魔じゃなかったらヤバかったんじゃない!?

 

とにかくアリシアス・ベリアルって悪魔は、前魔王の殺害なんてやらかしたとんでもない危険物って事か!!抹殺でなく封印ってことは当時の悪魔では倒せない存在だったと、それこそ準最強のドラゴンが怯えるぐらい。なんてもん復活させようとしてんだアホ!!

 

「しかしそれだけだと災厄の意味の半分にしか過ぎない」

 

半分?

 

「エクソシスト、前達の所でも災厄の魔銃や遺物について伝わっているだろう」

 

「……理由は解らないが災厄の魔銃は忌まわしいモノだと」

 

敵意を向けられてた理由ぽい

けど忌まわしい…それ、可笑しくない。

 

「前魔王さまや悪魔を殺した神器なのにエクソシストでも忌まわしい扱い?」

 

「確かにそうだ。前魔王や多数の悪魔を滅したならむしろ…………」

 

神器の中の神器とか聖なる遺物みたいな良い扱いになりそ。……まて、待てよ。前魔王を殺害して災厄呼ばわり、ならエクソシストに災厄って認識されるほどの事と言えば……

 

「神の殺害…誰がやったと思う」

 

答えいってるじゃねーかこのやろう!

エクソシストさんそんな殺意の目を向けないで!?

 

「似せただけの別物だから!それにこれ、その神様に造られた神器だから!?神様の作った神器だよね?」

 

「神器で間違いないぞ。その神器は死す前の神が再現したモノだ」

 

なんでそんな厄いモノを再現してんだ!

 

「魔王さまだけでなくて神まで…貴方が復活させようとしている…アリシアス・ベリアルとは一体なんなの」

 

「遥か昔、三大勢力がぶつかった大戦の時代、最も三つの勢力に恐れられた怪物だ」

 

「……大戦の時代に最も恐れられたなら、三大勢力に壊滅的な被害をもたらした赤龍帝や白龍皇じゃないの」

 

確かに部長の言う通りだよな。

原作通りの話なら…違うんだろなぁ

 

「クククク、その赤龍帝共を倒したのは誰だと思ってる?」

 

神様じゃ。封印するのに命を掛けてって思ってたけどーーー……ドライブのあの怖がりよう…。

 

「神は倒れた二天龍を封印したが、その前に封印できるまで弱らしたのはアリシアス・ベリアルだ」

 

「二天龍は大戦の時に三大勢力が一時的に手を組んで倒したんじゃ」

 

部長の答えにコカビエル大笑い。

 

「何がおかしいのよ!」

 

「赤龍帝、ドライグよ。三大勢力が協力してお前を倒したのか?」

 

『あんな数の多いだけの小物共が俺達を倒せるか。…俺達をヤったのは、其所の小僧が持っている災厄の魔銃のオリジナルを持った化け物だ…。』

 

オリジナルさんマジで化け物ぽい。二天龍たおすって、超越者のサーゼクス様よりヤバイだろ。

 

 

「二天龍を悪魔が単独で倒したなんて聞いたこと無い。それが事実なら何故、アリシアス・ベリアルの情報がないの…前魔王さまを殺したから?」

 

「天使も堕天使どころか悪魔も恐怖したのだよ。恐怖して災厄の遺物の持ち主、アリシアス・ベリアルの存在を抹消した。そして三大勢力はお互いに嘘の伝承を継承し続けた」

 

「う、嘘の伝承…」

 

「倒された本人の証言程確かな証拠は有るまい。もう一度言おう。二天龍、三大勢力に壊滅的な打撃を与えた赤と白の龍を倒したのは一匹の悪魔だ」

 

完全に二天龍を単独で?

 

「………その悪魔は何で三大勢力を裏切ったの」

 

「アリシアス・・ベリアルは裏切ってはない」

 

ん??

 

「魔王さまも神も殺したって貴方が言ったことよ」

 

「言ったが、裏切ってはいない」

 

魔王さまとか神様とか倒して三大勢力を裏切ってない。それって

 

「もしかして裏切ったの…三大勢力のほう?」

 

「は?何を言ってるんだ」

 

一誠はマジで判らないって顔をしてる。戦後の英雄の扱いって悲惨なパターンが多いって聞いた事ないんだろうな。

 

コカビエルが笑った。

 

「二天龍が倒されたあとの話だ。三大勢力はお互いにこれ以上の損害は容認できないと、和平が成立した。そんな和平後にだ。神と魔王の主導で二天龍を倒した悪魔、アリシアス・ベリアルの討伐ないし封印をする事が決まった」

 

「は、なんでだよ!なんでいきなりそんな展開になるんだ?」

 

一誠が怒っていた。

 

「三大勢力はアリシアス・ベリアルに恐怖したのだよ」

 

「可笑しいじゃない。恐怖したとしても、何で同じ悪魔の当時の魔王様まで?二天龍を倒す戦力なら他の2勢力を敵に回しても勝てるのに」

 

 

「魔王は二天龍を倒したその悪魔が存在するだけで、三大勢力のパワーバランスが崩れ和平後の戦争の火種になると主張した。もう一度の戦争には三大勢力全てが共倒れに成るとな」

 

原作でもそんな話があったけど、二天龍を越える戦力があったら悪魔が圧倒して問題なく勝てたんじゃ。

 

口に出さないけど皆そんな感じの事を思ってそう。

 

「悪魔側、いや魔王は恐らく魔王の座を奪われるのを恐怖したのだろう」

 

コカビエルの憶測ぽいけど…間違ってないかんじが。間違いなく二天龍に勝ったアリシアス・ベリアルの方が魔王に相応しいって声が上がりそうだし。

 

「神は悪魔の危険な戦力を削る為、堕天使も悪魔の戦力が削れるのに否はないという選択をした」

 

本人は二天龍を倒して三大勢力を救ったのに、三大勢力から裏切られたと……ウーン

 

「もし、あの裏切りが無ければ、あの戦争に決着がついたはずだ………」

 

「コカビエル?」

 

「つまりアリシアス・ベリアルはただ強いと言う理由で、和平後に三大勢力の敵とされ全てに裏切られた。そして不意打ちで封印されたのだよ」

 

「不意打ちで?前の魔王さまや神を殺したんじゃないの」

 

「封印される直前の反撃によっての四人の魔王が殺され、そして神も殺された」

 

…不意打ちで封印されて咄嗟の反撃で???

マジで化け物だ。裏切ったのはあれだけど恐怖されたのは物凄い納得出来てしまう。

 

「神はその時に悪魔に殺された……」

 

「エクソシストよ。裏切っておいて反撃されたからと言って恨むのはお門違いとは思わないか?」

 

エクソシスト二人は虚脱したみたいに項垂れた。神様が亡くなってる事より裏切りの反撃で死んだって方がショックが大きい様にみえる。

 

で、部長は複雑そうな顔。

 

「…どんな理由が有ろうとも一悪魔が魔王様を殺すなんて、大罪人よ」

 

無理した感じだなぁ。部長、性的な面除いたらわりと真っ当な人だし。

 

「サーゼクス・ルシファーも哀しいだろう。実の妹が初恋の相手を大罪人と呼ぶのだからな」

 

「「は?」」  

 

雑にスゴい爆弾投下するな!

 

「え、お兄さまの初恋の!?え、ええ!?」

 

「クククク、私が情報を収集して出した結論だ。間違いかもしれん。答えは本人に聞くといい」 

 

魔王さまに初恋の人を?

うん…聞けるわけねーよ!!

 

うわ揺れてる!封印が解けるのか揺れが来てる!

 

『く、封印が…相棒もそうだが!誰か封印が解かれるのを阻止しようと動け!?』

 

これどうすんの……封印の事情を聞いて何がなんでも阻止しなきゃいけないって事は誰も考えてないと思える。仮に考えても動けない。化け物みたいな強さの悪魔が裏切った事に激怒してたらどうしよ。化け物みたいだし激怒してたら悪魔って事抜きにも殺されそう。

 

それに気になるのはコカビエルの目的。

 

「アリシアス・ベリアルをなんで堕天使のお前が蘇らせんの?堕天使の戦力にする気とか!?」

 

「ん?いや違う。安心しろ堕天使の戦力にしようなんて思っていない。俺の目的はあの大戦の決着だ」

 

なんですと?

 

『決着だと…まさかお前はあれと戦うつもりか!?バカな事をするな!勝負以前の問題だ!お前程度でどうにかなる相手じゃない!今からでも遅くない封印を解くのを止めろ!』

 

「ふむ?勝ち目がない事ぐらい理解しているぞ」

 

「な、なんで勝ち目がないって判ってるのに決着つけようなんてするんだよ」

 

「……赤龍帝の小僧よ。オレはな……今の状況が堪らなく気持ち悪いんだ」

 

「気持ち悪い?」

 

「先程も説明したが数千年前に起きた大戦には嘘の伝承だけが残った。これはつまり数千年前から三大勢力の歴史は嘘の上で成り立っていると言うことだ。…気持ち悪いと思わないか?」

 

「え、まぁ数千年前ってのは想像もつかないけど、歴史の改変とかされてるの知ってたら気分は悪いかな…」

 

一誠そこで真面目に返答するなよ。

 

「数千年前続いた嘘の伝承は生半可な事では事実は表に出ない。」

 

「そうだよな」

 

「嘘の伝承の根幹はアリシアス・ベリアルの存在の抹消だ。アリシアス・ベリアルを復活させた後にも嘘の歴史を続ける事が出来るか?……アリシアス・ベリアルの復活によって事実を表に出す。ついでに戦って大戦の決着をつける。これが私の目的だ」

 

「なるほど……なるほど?」

 

決着つけたいとかご勝手に何だけど、復活させて歴史を正しいモノにする?

 

「あの歴史をどうこうて、下手したら大惨事に成りそうなんですが…」

 

「それがどうした?」

 

うん、犠牲なんて知ったこっちゃねーって事ね。原作より綺麗なコカビエルさんと思ったら、結果的に同じじゃねーか!!復活させる相手も色んな意味で地雷すぎるから原作よりヤバイ!!

 

阻止なきゃ!!って、思うんだけど、会話をしてるうちに少しは回復したけど、コカビエルの相手とか無理。万全の状態でも負けてたんだし。

 

白いの何で来ないんだよ!!

 

校庭の地面がビカビカ光ってヤバ気な空気!!校庭中央の光ってる。地面が盛り上がって何かが出てこようとしてる。

 

この場から離れないと、アーシアちゃんに部長に女王さまは動けそう。一誠はイリナ嬢を運んでる。てことはオレも運ばなきゃ駄目かぁ。

 

「ゼノヴィアさんや動けるかね」

 

「おまえ…いや、すまない無理そうだ」

 

チクチョおおゼノヴィア嬢をおぶって、何かが出てこようとしてる所から離れた所に移動させる!オッパイの感触ってロリコンにも効果抜群なんだよ!小猫ちゃんはヨタワタ歩いて座り込んだ。

 

よっしゃぁお!!!

 

「はぁはぁ、こ、小猫ちゃんは動け…」

 

「…ません。お願いします。変な所を触ったら潰しますから」

 

身体痛いはコンチクショウ!!ロリコンの根性みせたるわーー!!あとは…

 

「元浜くん、ごめんボクも頼めるかな」

 

木場ぁ!自分で動けぇえ!変な目で見てくるなぁ!木場は足を引きずって移動させた。

 

もう疲れたぁぁ体が痛い!帰りたい!

 

コカビエル強すぎ!白龍帝何で来ないんだよ!大体なんで最強の悪魔の封印が駒王に有るんだよ!!原罪崩壊多すぎだろおお!!

 

 

 

「この地に封印されし最強の悪魔よ蘇れ!そしてあの戦いの結果をだしてくれ!!

 

アリシアス・べリアルよ!!」

 

 

 

『やめてぇえええ!!!』

 

封印が解ける!……よりもドライグが野太い声でヒロインみたいな叫びかたしてるのが気になった。

 

 

 

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