無い知識振り絞ってがんばりますんでよろしくお願いします(´・ω・`)
「小隊長~炊事車設置おわりました~」
全身を緑を基準とした迷彩の戦闘服に身を包んだ男、杉崎3等陸曹が俺に器材の設置を報告しにきた
男がやって来た方を見ると奇抜な形をした車両とそれを覆うグレーのテント、そのとなりにはテーブルと牽引ができる給水車。それもやはりグレーのテントに覆われて上空からは見えにくくなっている
最初にあった奇抜な形をした車両と言うのは自衛隊装備品の野外炊事具1号というものでいわゆる飯作り機だ
主に飯を炊くのに使われるが器材の組み合わせにより汁物、炒め物等様々なものが作れる
「おう、じゃぁ杉崎3曹と・・・・あと吾妻士長は周囲の警戒にあたってくれ。残りは食材の裁断、調理を開始してくれ」
そう言うと、杉崎3曹は了解といって他の隊員の所へ向かっていった
俺はと言うと高機動車(自衛隊用トヨタメガクルーザー)に積んである無線機を取ると自分の中隊へむけ通信を始める
「ヒトマルこちらサンマル送れ」
しかし目の前の無線機は反応しない
次は全回線へ向け
「こちら、●●連隊3等陸尉 伊藤 現在傍受してる隊は返答願う 」
発信強度は4。ある程度、俺たちが訓練中"だった"エリアであれば全隊が傍受出来る強さだ
しかしそれでも無線からの返答はなかった
「ふう・・・」
高機動車の席に背中を預けるとギシっと座席が軋む音とともに今の俺たちが、俺の小隊が置かれている状況があまりにも絶望的なことでため息がでてくる
東富士での演習中俺の小隊は異常なほどの濃霧による視界不良により車両待機していた・・・・・はずだった
無線が繋がらない何てのは中継ポイントが遠かったり気象条件で繋がりにくいことはある
作戦中だから各小隊が離れてるから俺の小隊の隊員以外みないのもわかる
だが
「一夜にして地形がかわっちまうってのはどういうことだ?」
今高機動車をおりて目の前に広がる光景は草原
一応良く利用する演習場も草原みたいな所はあるが
「広すぎるだろ」
後ろは若干の林はあるが前面に広がる光景はどこまでも草原
草原、草原草原草原草原草原
「wwwww草はえるw」
北海道かここわ・・・・・
おまけにこんな開けた場所で他の小隊、というか本部に連絡つかないとかおかしすぎる
陸上自衛隊に入隊して三等陸尉になり1年、小隊長としてやっと馴染んできた演習で遭難とかもう現実逃避するしかないねw
「現実みてください小隊長」
振り替えると鉄帽にそこら辺でむしってきたであろう草を取り付けたチビっ
ドガッ!い痛っつうぅうううううういいい!?
「今、チビっ娘って思いませんでした?」
「お、俺一応上官なんですが・・・・」
容赦なく脛に自衛隊ブーツいわゆる戦闘靴でクリーンヒットいれてきたこの娘は如月3等陸曹
どうみても女子中学生位にしか見えない
「フンッ!」
ドガァ!
「ボディ!?」
なぜ、俺の考えが読めるのこの子?さっきも言いましたけど私上官ですよ?
「顔見てれば大体考えてることわかります。あと小隊長が失礼なこと考えなければいいだけの話です」
この娘自衛官じゃなくてサトリなんじゃねえの?まじ怖いんですが
「小隊長まだ何か考えてますね?」
ひぃ!
ヤバいこのままじゃエンドレスサンドバッグになっちまう
話変えないと!
「と、所でどうした?さっき指示は杉崎3曹に出したはずだが?」
さっき指示だと炊事の準備に取りかかっているはずだが如月3曹はここにいる
「ええ、先ほどまではそうだったのですが手が空いたもので現在の状況の確認に」
そう言うと如月は車両の無線機を一瞥した
「・・・・・・ダメでしたか」
しかし、ノイズすら入らない無線機を見ると状況を理解したようだ
「すまんな、まだ何もわからん。携帯もGPSも全く役にたたん」
ここに来てかすぐに手持ちの携帯とGPSで検索しようとしたが画面には
"圏外""通信出来ません"
の文字
携帯小説やラノベの異世界飛ばされちゃった系小説でありがちな展開
参ったねこりゃ
「やはりこれは飛ばされちゃった系ですかね」
如月はそう言うと腕を組み眉間にシワをよせている
「ずいぶん冷静だな?こういう時って少なからず焦るもんじゃ無いのか?」
目の前の如月の冷静な姿を見て少し疑問だった俺は質問した
女性である如月にとってはこういう状況って言うのは絶望したりヒステリックになったりするんじゃないのか?
「まあ、まだそんなに日数もたっていないですし、状況も異世界に飛ばされちゃった系とは決まってないですからね。それに・・・・」
如月は言葉を繋げる
「おら、ワクワクすっぞ!」
何故に悟空!?というかそのテンション何!?
「だってワクワクしませんか!?」
フンスフンスと鼻を鳴らして熱弁する如月
要するに如月はオタクというか、大の異世界トリップ小説好きだったらしい
異世界で火龍と戦ったり、現地の人や姫様を助けたり、へリボンしたり
どこのゲートだよ
まぁ如月は別に戦わなくても居酒屋とか3日に一回しか開かない洋食屋とかでもいいなとか言ってる
止めろ、色々怒られる
「悪いがヘリも無ければ戦車も無い。有るのは車両と小銃と少量の空砲あと食料と何故か炊事車」
こんな状態で戦闘にでもなってみろ
あっという間に蹂躙されて終わりだ。空砲しかないから小銃には銃剣着けて警戒させてるってのに
ゲー○の世界は門と日本が繋がってて安定した物資、人員、火器が供給できるラインを設け事前の斥候活動、現地の制圧と安全化のうえで出来る話だ
今の俺たちはもし異世界に飛ばされているのであればいつ尽きるかわからない食料、水、車両の燃料を心配しなければならない
それだけじゃない、いまはまだ大丈夫だがもし傷や病気を負ったときに必要な薬品等は今いる衛生小隊から来ている衛生隊員が持っている分しかない
それに重大な傷はそれじゃ間違いなく足りない
改めて考えるとかなり深刻な状況なのだ、隊員自体も帰れないストレスでいつ行動不能になるかわからない
「そんな顔してると他の隊員が余計不安になっちゃいますよ?」
どうやらいつのまにか深刻な顔をしていたようだ
「って間違いなく深刻な状況なんだけど?」
俺が深刻な顔をするのは間違いじゃないよな?そうだよな?(´・ω・`)
「まぁいまはそんな顔をするんじゃなくて隊員の不安をとるのが優先じゃ無いですか小隊長様?じゃ私は班にもどりまーす」
如月はそう言うと笑顔で自分の班に戻っていった
「はぁ、そうだよな。っていうか部下に何励まされてんだ俺は」
さて、これからやることはいっぱいある。班を編成しなおして偵察、食料の確保、可能ならば現地人との接触・・・・・考えただけ一杯あるな、だが
「やってやろうじゃないかぁ!」
勢い良く立ち上がる
グキィ
伊藤3尉 左足捻挫
こうして俺はなんともまぁ、グダグダな異世界転移生活を始めたのである
なんか色々ひどくて申し訳ないです(´・ω・`)