【Green's Contradiction】 作:インプレッサWRX STI
なるべく原作の設定を崩さないよう心掛けますが、詳細な部分がストーリーの都合上異なってしまうかもしれません。
初めての投稿となるので至らぬ点が多々あるとは思いますが、どうか温かい目でご覧下さい。
「リーリヤ...返事...してよ..」
爆音が響く森の中を、廃れた盾を抱え血塗れになりながら走る影がいた。
「お願いだよ...リーリヤ...リーリヤぁ!!」
全力で声を振り絞るが、その想いは炎にかき消された。
それでも諦めずに走る
息が途切れながらも
一人の戦友を
探し続けた
「...どこ...なの...」
溢れ出す血は少女の命を確実に枯らす。
「あ...」
瞬間意識が飛ぶ、身体は地面に力無く吸い込まれた。
「返事してよ...リーリヤ...」
血の気の引いた腕は焔の色を悲しく散らしている。
「また...守れ...なかった...」
静かに目を閉じる、轟く砲撃が段々と遠退いていくのが分かる。
溢れ出る涙が頬をつたっていく感触だけが、彼女の脳裏に響いていた。
その時
「ルル...ナ...」
聞き慣れた声が彼女の意識を呼び戻した。
目をこじ開け、遠くの切り株に目線を向ける。
そこには見慣れた紅い戦闘服を着た姿が確かにいた。
「みつ...けた」
震える拳を地に押し付けて立ち上がり、這いつくばるようににじみ寄る。
「リーリヤ...お待たせ...」
「...どうして...ここまで...」
ようやく見つけた彼女の横には、おおよそ武器とは思えない残骸が転がっていた。
「..いざ...死ぬとなると...少しだけ...怖いです...」
俯く彼女の右眼は刺し傷と共に青く変色し、脇腹は撃ち抜かれていた。
「...何を...言ってるの...」
「...もう...良いんです...」
首を傾げながらリーリヤは微笑む。
「見ての通り...私はとても動けません。もう時期ここにも火の手が回るでしょう...貴方は早くここから...」
「...馬鹿ぁ!」
叫び声が谺響する。
「...ルルー...ナ...?」
涙でぐしゃぐしゃになりながらルルーナはリーリヤを睨んだ。
「あのさ...そんな悲しいこと...言わないでよ...。いつもいつも言う事聞かなくて...無鉄砲で...周りが見えてなくて...人に迷惑ばっかり掛けるくせに...どうして...どうしてこういう時ばっかりカッコつけるの!!」
沈黙が流れ、再び口を開いたのはルルーナだった。
「ルルーナが死ぬ時は私も死にます!って言ってたのはリーリヤじゃん...なら...私もリーリヤが死ぬ時は一緒だよ...」
「こ、こんな時にそんな冗談は…!」
「冗談なんかじゃないよー...それに私も無我夢中で来ちゃったから...正直...げん...かい...」
堪らずリーリヤの胸元に倒れ込んだ、顔は青白く、息も不安定だ。
「駄目です!貴方は...貴方には...生きて...生きててもらわなきゃ...駄目なのに...」
震える彼女をそっと擦る。
「あはは...今更何言ってるのー...リーリヤが私に迷惑かけたのはこれが最初じゃないっしょー...それに...大好きなパートナーを置いて行くなんて...軍人としてあるまじき行為.....うぅ...」
「ルルーナ...!」
「はは.....安心して...絶対一人には...させない...よ...」
鉛玉が飛び交う音は甲高く、時には重く響く。
二人は冷えていくお互いの身体を抱き合うように重なり、最期の時を待ちながらゆっくりと目を閉じた。
ごめんね、 君━━━━━━