【Green's Contradiction】   作:インプレッサWRX STI

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第12話:Depression

「ルルーナがお休み?本当ですか?」

「うん、熱があるって…」

昼休み、リーリヤからお昼のお誘いがあったので食堂で食事を取っていた。

「おかしいですね…ルルーナは私に体調管理をしつこく注意してくるほど几帳面なんです、そんな彼女が病気になるとは考えられません」

「そ、そうなの?」

「さてはウィッチさん、ルルーナに何かしましたね?」

「ゴフッ!な、何もしてないよ!」

「いーや怪しいです、あなた以外の原因が見つかりません!」

「ほ、ほんとに何も知らないって!」

「……はあ、いいでしょう信じます、でも本当におかしいです、ルルーナが寝込むなんて私が知る限り一回しか無いのですが…」

「一回?その一回は何があったの?」

「…ウィッチさん、もしかして私よりデリカシー無いんじゃないですか?」

「うっ…ごめん…」

確かにリーリヤの言う通り、最近またヤケクソになって遠慮が無くなっていた気がする。

人の昔の出来事を聞き出すなんてよくよく考えてみれば失礼なことだ。

「まぁ、そんなに大した事かどうかは分からないのですが…」

「あれは…確か私とルルーナが10歳くらいの時ですかね?私も何故かその時の事はよく覚えてはいませんが、ルルーナが一か月程休んだことがあったんです」

「一か月も?」

「はい、その時は何かしら家の事情があったのかと思っていましたが後から聞いたらずっと寝込んでいたそうなんです」

「それ以上は何も知りませんがルルーナが病気になったのはこれっきりなんです」

という事はルルーナは病気じゃなくて別な理由で体調を崩した可能性が高い、だけど僕が特別何かした覚えは…いや、強いて言えばあの時の…しかし彼女をそこまで追い詰める発言だっただろうか。

「…ウィッチさん、何か思い当たる節があるんですね?」

リーリヤがこちらをキッと睨む

「い、いや特に…」

「特にという事は何かあるんですね?!許しません!私の槍でその理由を吐き出させてあげましょう!」

「ままま待って!だから何も…」

「問答無用です!ヴィヒター・リッタ!」

「うわああああ!」

リーリヤが槍を構えたその時

「馬鹿者!公共の場で何をしているか!」

その大きい怒鳴り声と同時にリーリヤの頭に拳が振り落ちる。

「ぎゃん!うぅ…一体誰です…っ!!」

そこにいた長身の女性は…

「ふぃ、フィーリア・グレンハルト中佐?!な、何故ここにいらっしゃるのですか?!」

「そんな事はどうでもいい、お前は罰として今からグラウンド100周を命ずる」

「ま、待って下さい!私にも事情が…」

「お前の事情などどうでもいい、10秒以内に行かないと倍にするぞ」

「っ!し、失礼しました!」

「ウィッチさん覚えておいて下さい!必ず聞き出してみせますから!」

そう言い放つとリーリヤは風のように走っていった。

「私の部下が失礼をした、許してくれ」

「い、いえ大丈夫です…」

「そうだ、リーリヤと一緒にいたのならルルーナの事も知っているな、ルルーナを見かけなかったか?仕事を頼みたかったのだが…」

「今日は家で休んでいます…」

「そうか…なら仕方ない、後でリーリヤに届けさせるしかないか…」

中佐は封筒に入った書類らしきものを持っていた。

「あの…良ければ僕が届けましょうか?」

「おお、それは助かる、頼めるか?」

「はい」

「では頼んだぞ」

フィーリア中佐は食堂を後にしていった。

 

……………………………………………

 

「ただいま帰りました」

「お帰りなさいウィッチ君♪」

いつもと同じリビング、しかしルルーナの姿は無い。

「お母さん、ルルーナは…」

「それが…お昼頃に出ていってから帰ってきてないのよ」

「えっ…本当ですか?」

「うん、でもそろそろ帰って来るでしょう、心配しなくて良いわ♪」

「そう…ですか…」

僕の心の中は今日リーリヤから聞いた話とルルーナの事でいっぱいになっていた、このタイミングでルルーナがいなくなったと聞いたらどうしても平常心ではいられなかった。

「その…お母さん」

「どうしたのウィッチ君?」

「どうしても聞きたいことがあるんです」

「あら、真面目な質問かしら、良いわよ、私が答えられる範囲でなら」

ルルーナのお母さんは洗い物を切り上げて僕の隣に座った。

「…ルルーナのエクシードって…どうして発現したんですか?」

お母さんは驚いた表情をしたが、一呼吸置いてから答えてくれた。

「…そうね…ウィッチ君なら信用出来ると思うから、話すね」

 

「実はね、あの子には弟がいたの」

 

 

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