【Green's Contradiction】 作:インプレッサWRX STI
またまた月日は流れ、秋も終わる季節の分かれ目、いよいよ短期留学の時期がやってきた。
「今更だけど行くの嫌だな…よくよく考えれば海外にすら行ったことないのに…」
留学前日、ウィッチは身支度を済ませベッドに横になっていた。
「行ったとしてプログレスになってくれる娘がいるとも限らないし…はぁ…」
「もういいや…寝よ…」
頭のモヤモヤが取れないまま彼は床についた。
そして翌日、指定された場所に行く。
「えっと…ここか…?」
先生の話によれば他の生徒と一緒に門をくぐるための乗り物に乗って行けるという話だったが…
「だーれもいない…」
緑の世界だからなのか、このプログラム自体人気が無いのか分からないが運転手さん以外誰もいない。
「あ、あの、他の人達は…」
「ん?ああ、君以外は誰も来ないよ」
誰かしら参加すると思っていただけにガッカリした、そりゃないよ…
「そろそろ時間だし行こうか」
「は、はい」
(本当に大丈夫なのか…?)
不安を抱えたまま自動車の様な乗り物に乗り込む。
上には緑色に光る時空の切れ目が見えた。
「それじゃ、出発するからしっかり掴まって」
運転手さんがそのセリフを言い終わる前に乗り物は一気に上空へと飛び立つ。
「うわあああああああ!」
「目的地、グリューネシルト!」
自動車なんてもんじゃない、飛行機並、もしくはそれ以上のスピードで緑の門へと突っ込んで行った。
「大丈夫かーい?」
「大丈夫じゃないです!」
「いやーごめんごめん、でも門を通るにはあれくらいスピードが必要なんだよー」
なら先に言ってよ!死ぬかと思ったよ!
「さあ、もっとスピード上げるよ」
「えっ?!ちょ?!うわああああああ!!」
…………………………………………
「はい到着ー、着いたよー…ってあれ?」
「おーい、着いたよー、おーい……あちゃー、気を失っちゃってるよ(笑)」
「ほら起きて、グリューネシルトに着いたよ」
「う…うぅ…」
目を覚ますとそこには、荒野が地平線まで広がり、遠くには山脈がそびえ立ち、薄緑色の空がどこまでも、どこまでも伸びていた。
「ここが…グリューネシルト…」
「はい、ここに必要な物は全部入ってるから、あとホームステイ先にも連絡が通ってるはずだからそのうち迎えが来ると思うよ、後は頑張ってねー」
そういうと運転手さんはそそくさと乗り物に乗り込むとさっさと帰ってしまった。
「え!ええええええ?!」
荒野のど真ん中に16歳の少年が一人取り残されたこの状況。
「こ……………」
「ここどこーーーーー!?」