【Green's Contradiction】   作:インプレッサWRX STI

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第5話:まさかの…

「どう?綺麗な街でしょー」

「うん…とっても綺麗だ…!」

今までの出来事を一瞬忘れてしまうほど僕はその美しい景色に見蕩れてしまった。

「後はお家を見つけるだけだけど…本当に何も手掛かりないの?住所とかさー」

「一応地図があるにはあるんだけど…」

「どれどれー…うわっ、見にくい…何この地図ー」

この地図はこの世界に来た時にもらった荷物の中に小さく折りたたまれて入っていたもの、でも見た目ボロボロだし、まずどこにいるかすら分からなかったので使えなかったのだ。

「多分ここが教会でー…ここが大広場だから…」

ルルーナは地図を回転させながら見当をつけてくれている。

「こう行って…こっち行って……あっ、なんだーここかー……………てっ、ええっ?!」

「ど、どうしたの?」

「えっ、いや…そのー……」

何故かルルーナはもじもじして何か言うのをためらっている。

「???」

「………………の家…」

「え?」

「だ、だーかーらー!」

「ウィッチ君が泊まる家って……」

 

「私の……家……だったの……」

 

 

「ええええええええええええ?!」

 

「い、いや!正確には実家!実家だから!」

「てゆーか何も聞かされてないしー!何で会ったときに教えてくれなかったのー!」

「いやいや、僕も知らなかったって!」

 

ウ&ル「……………………」             

 

「…じゃあとりあえず行こっか…」

「う、うん…」

先程とは違いちょっと距離を置いて歩き出す二人。

ウ(そりゃ誰だって嫌だよね…どこから来たかも知らない男を家に泊めるなんて…ていうか何で話通ってないんだろう?とりあえず気まずいなぁ…ルルーナもうつむいたまんまだし…)

 

ル(わー!どうしようどうしよう!まさかうちに来るなんて!今まで男の子を家に連れてきたことなんてないのに!!あぁ…これならちゃんと家に顔見せるべきだったかなー…ウィッチ君も何か気まずそうだし…)

 

ウ&ル(ああ…どうしよう…)

 

……………………………………………………

 

「こ、ここが私の家だよー…あんまり広くないけど…」

結局道中何も話さないままようやく到着した、気づけばこっちの世界に着いてから5時間近く経っていた。

ルルーナの…じゃなくてホームステイ先の家は確かに広くはなさそうだが木組みの町並みによく合った可愛らしい家だった。

「ちょ、ちょっと待っててねー、今お母さん連れてくるから」

そう言うと彼女はそそくさと家に入っていってしまった。

「色々あったけどやっと着いた…もう歩けないよ…疲れた…」

ガチャッ

玄関のドアが開きそこにいたのは、ルルーナと同じ綺麗な青い髪をした女性だった。

「あなたがウィッチ君ね、話は聞いているわ、迎えに行けなくてごめんねー、てっきり明日来るもんだとばかり思ってて」

「い、いえ、大丈夫です、これから一ヶ月間よろしくお願いします」

(本当は死にかけたのだが…)

「あらあら、礼儀正しい子ね♪こちらこそよろしくね♪」

「ちょっとーお母さんー、何で私に教えてくれなかったのー」

後ろからふくれっ面したルルーナが顔をだしている。

「だってルルーナったら全然家に帰ってこないんだもの、伝えようにも伝えられないじゃない?」

「うっ…で、でもさー!」

「あ、あのー…」

「あ、あらごめんなさいね、さあ上がって♪」

「お邪魔します…」

家の中には暖炉とソファー、奥の方にはキッチンとダイニングが見え、作っている最中であろう夕食の匂いがフワッと香ってくる。

「あとちょっとでご飯出来るからそれまで部屋でくつろいでて、二階の一番奥の部屋があなたの部屋よ♪」

「あ、ありがとうございます」

言われた通り二階に上がり奥にある部屋のドアを開ける、そこにはベッドと机とクローゼットがあるだけだったが隅から隅まで掃除されていてピカピカだった。

「よっこいしょ…ああーー!疲れたーー!」

雄叫びと共にベッドに身体を埋める、ふかふかの羽毛布団が心地よい。

 

そのまま━━━━夢の中へ━━━━━━

 

「ご飯よーー!」

はっ!と目を覚ました、外はもう暗くなっていた。

一階に降りるとダイニングテーブルにシチューとサラダが人数分並べられていた、とても美味しそうだ。

「それじゃーいただきます♪」

 

「い、いただきます」

 

「………っ!美味しい!」

びっくりするほど美味しかった、これ程美味しいシチューは食べたことがない。

「お口にあって良かったわ、まだまだあるから沢山食べてね♪」

疲れも忘れ一心にシチューを頬張る、美味しい、本当に美味しい。

しかしルルーナはあまり浮かない顔をしていた。

「…?ルルーナどうしたのよ下向いちゃって、シチュー冷めちゃうわよ?」

「あ、いや!い、今から食べようと思って…」

「顔赤いわよ?熱でもあるの?」

「な、何でもないっしょ!じゃ、じゃなくて何でもありませんから!」

「本当にどうしたの、あなた普段家で敬語なんて使わないでしょ?」

「も、もうほっといてよ!」

最初に会った時に比べて明らかに様子がおかしいルルーナ、一体どうしたんだろう?

「る、ルルーナ、大丈夫?」

「ひゃう!だだだだ大丈夫だよウィッシュ君!」

(ウィッチです)

「わ、私何か食欲ないからもう部屋戻るね!おやすみ!」

そう言うと彼女は猛ダッシュで部屋に入ってしまった。

「え、えーと…」

呆然としてる僕の横でルルーナのお母さんはくすくす笑っている

「あの子ったらウィッチ君がいるもんだから緊張してるのよ、昔から男の子が苦手でねー、」

最初会った時はそんな感じしなかったんだけどなぁ…

「よ、良かったんですか?僕ここにいちゃって…」

「いいのいいの♪何事も経験よ経験♪」

 

一方その頃

 

「あー…あんな変なことしちゃって絶対ウィッチ君に引かれたよ…うわあああん!男の子って何考えてるかわからないよー!」

ルルーナは足をジタバタさせながら布団にくるまって転がっていた…………

 

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