「ただいま〜」
彼は無事にアジトへと帰還した
「ちょっと!!ゾロメ!!あんた何やってんのよ!!」
威勢のいい声が響き渡る
ゾロメ・・・・・・そう呼ばれた彼は少し微笑んで言った
「あちらさんの護衛は優秀みたいでね・・・・・・すぐにバレちゃったよ」
「バレちゃったよじゃないでしょ!?どうしてあんたはいつもいつも――」
「まぁそこら辺にしといてやれや、ルー」
ルーと呼ばれた少女の後ろから大男が姿を見せる
「おやっさん!仕事終わったよ!」
ゾロメはそう言って懐に入れた袋を取り出す
そして袋に手を突っ込んで今回の獲物を出した
「おぉ・・・・・・すげぇな」
帝都の商人でも簡単には稼げないほどの大金がテーブルに積まれた
「よくやった・・・・・・これはあちらさんに届けておく」
そういって金をケースに移し替える
「次の仕事は?」
尋ねるゾロメにおやっさんと呼ばれた人物は言った
「しばらくはない・・・・・・帰ってきたらまたあるだろうから休んでろ」
そういっておやっさんは部屋を出ていく
「使った道具は渡してね!点検するから」
ルーもそう言って自分の仕事場・・・・・・ファクトリーへと向かった
「しばらく休暇か・・・・・・」
ゾロメはため息をついてそばのソファーに腰を下ろす
袋の中からサンドイッチを取り出してかぶりついた
「便利だなぁこれ」
そういって袋の中から次はパックに入った飲み物を取り出す
帝具、無限収束ディメンションB
どんな物でも入れることができ、入れられる量にも制限がない
そして沢山入れたとしても帝具の重さは変わらない
主に戦場への輸送に使われたとされる帝具
戦闘用の帝具ではないにしろこの怪盗という仕事にはうってつけの帝具だ
腹ごしらえもすんだゾロメは立ち上がる
そしてファクトリーへ向かった
「ルー?」
声をかけると鉄を打っていたルーが振り向く
「あーそこに置いといて!使い勝手はどうだった?」
「麻酔銃と煙玉はいつも通りよかったけど」
「けど?」
「あのフック付きロープ・・・・・・なんかムカついた」
その言葉にルーが爆笑する
「あんた小さいからね!」
「うるさいなぁ」
ゾロメの身長は140cm
ルーの身長は160cm
いつも馬鹿にされる
「今度は壁がないところがいいよ」
「そんな家絶対ターゲットにならないから!残念だね!おちびちゃんちゃん!」
「ちゃんちゃんじゃないよ!もう!」
「でもまぁそのおかげで盗みも上手くいってるからよかったね!」
「調子のいいやつ」
ゾロメは使った装備をルーに渡してファクトリーを出た