転生した僕が姫様と結ばれるために頑張る話   作:ソラ@姫キチ

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養成学校編最終話です。
シオンとオラージュの初陣は次章になる予定です。

今話はゲオルグとの模擬戦と、次章の繋ぎになります。
では、本編へどうぞ。
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★第9話 3学期 この力、示すとき

定期テストから数ヶ月。

いよいよ明日は模擬戦の日である。

オラージュの成長速度は日毎に増し、模擬戦の一月前には僕を乗せて飛べるくらいにまで成長したので、誰にも言わないことを条件に3人組に打ち明けた。

 

それを聞いた3人組は、

「「「さすが師匠だぜ!!」」」

「そっか、だから転入初日に姫様と言葉を交わしていたのか…。」

「竜の卵を見つけるなんてすげー幸運だな!」

「俺も自分の竜を見つけたいぜ!」

 

と、僕への畏敬の念をより高めてしまうことになった。

 

さて、模擬戦なのだが、1年次の成績TOP5名と、2年次の成績TOP5名の計10名で行われる。

 

それ以下の成績の生徒は、竜騎士団とではなく、生徒同士のトーナメント式で行われる。

 

対戦相手はくじ引きで決まり、前日、くじ引きを引いた僕は戦慄した。

ゲオルグ・ランディル

こう書かれたくじを持って席に戻るなり、3人組から

「師匠、引き良すぎます(笑)」

と、肩をポンと叩かれた。

 

ちなみに、模擬戦で勝利を収めた人は、9年前にゲオルグさんが成し遂げたのが最初で最後らしい。

やはり、あの人は凄かった。

でも。

越えるんだ。

姫様に少しでもお近づきになるためには、最低でも相討ちに持ち込みたい。もちろん勝ちに行くが。

 

そんな決意を固め、武器の手入れとオラージュの世話を終えた僕は、明日に備えることにした。

 

 

そして、迎えた当日。

 

例年通り、誰も勝者が出る事はなく(アルク、ウォードはなす術なく敗れたが、ラースが思いの外善戦して会場を沸かせた。)

 

そして迎えた僕の出番。

 

対面したゲオルグさんは、

「まさか、この場でお前の力を直接見ることになるとはな。白けさせてくれるなよ。殺すつもりで来い。」

 

と、意外そうな顔をしながら自らの得物(フレイムフューリー)を構えた。

 

一歩引いた位置で僕の得物(スターリング・シルバー)を構え、相対する。

 

審判の声が鋭く響き、僕とゲオルグさんは雄叫びを上げて駆け出した。

 

最初の一撃を後退して躱し、アサルトエッジを投擲する。

 

しかし、その一撃は振られた斧に遮られる。

 

続け様に振り回される斧を掻い潜り、高く飛び上がり、魔力を双剣に込めて、詠唱する。

 

「凍てつけ、刀身(やいば)籠る(こもる)(しぶき)よ。死線を越える糸口となれ!『晶碧守護(ジュ・ラ・プロテージュ)』!」

 

僕を守るように覆う氷の壁をゲオルグさんが斧の一撃(竜爆陣)で叩き割った直後、再び、アサルトエッジを砕ける氷に紛れ込ませて投擲、大部分は躱されたが本命のアサルトエッジは何とか命中し、そのままアサルトコンボを叩き込み、スキルの威力強化に成功した。

 

「やるな、シオン。ここまでやれるとは思わなかったぞ。」

 

そう言った直後。

ゲオルグさんが今までに見せた事のない好戦的な目付きで猛攻を仕掛けてきた。

見切ることに全神経を傾け、ひたすらに攻撃を躱すが、とうとう武器を弾き飛ばされてしまう。

これはマズい。

 

僕は最後の手段に打って出る。

双剣が無くとも撃てるが、双剣という媒体がない状況で撃つのは初めての大技に全てを賭けることにした。

 

「『新星光華(ノヴァーリス)』!!!」

 

刹那、眩い紺碧の光が会場中を覆い、僕は意識を手放した…。

 

 

 

 

2時間後、僕は医務室で目が覚めた。

隣にはゲオルグさんが。

 

「ふっ、ははははは!まさか俺が医務室送りになるとは思わなかった。大したものだ、これからも精進しろよ。」

 

と、医務室に駆け込む4人の人影が。

 

3人は分かる、いつもの3人組だ。

 

「師匠!!!大金星でしたね!」

 

では、もう1人は?

 

そう、そのもう1人は。

 

「ゲオルグ!?シオンさん!?大丈夫ですか?」

 

びっくりした表情で駆け込んで来た姫様だった。

 

姫様、会場にいらしたのか…。

 

「師匠、会場中で話題になってますよ?騎士団長と相討ちした生徒は誰だ!って。」

 

そりゃ、そうもなるか…。

 

「姫様、ご心配お掛けしました。」

 

「ええ、すごく心配しました。」

 

そう言って、ジト目でゲオルグさんと僕を見つめる姫様。(ただ、可愛いので怒られている気にならないのだが。)

 

「その、ごめんなさい、姫様…。」

 

「お前は謝らなくて良いんだぞ?」

 

そんなやり取りの間に、3人組は姫様に敬礼をして寮へと戻っていった。

 

「いえ、姫様に心配かける要因を作ったのは僕なので…」

 

「ともあれ、あの竜狩りの件からよく学んだな。」

 

「ええ。ああいう危険地帯でも安全マージンを取れるくらいに強くなるために、戦闘訓練が終わった後も1人で魔物退治してました。討伐クエストを受注したりもしましたから。

だって、僕自身が強くならなければ、大切な人を守れませんから。」

 

そう言って、姫様に視線を向ける。

 

やらかした、目線が合っている…。

 

「あっ、シオンさん…、その時は頼りにさせて貰いますね…?」

 

照れてる姫様、可愛い…、可愛すぎます…!

 

ゲオルグさんの目が怖い。

「俺の目があるうちは姫様に手は出させないからな。」

 

「だ、大丈夫ですから!」

まぁ、いつか特別な関係になりたいとは思っているけれどね!?

 

「あっ、意識もはっきりしましたし、僕は行きますね!?」

 

「教師が言っていたぞ。医務室行きの者は翌日以降、個別で総評を行うと。」

 

そう言われた直後、扉が開き、

「ゲオルグ様、シオン様、翌日には退院許可が下ります。本日はこちらでお休み下さい。」

と、ありがたい報告を最悪のタイミングで受け取ることとなった。

 

「あっ、でしたらシオンさん、今日はオラージュちゃん、私が見ますね?」

「姫様、ありがとうごじゃいまひゅ!」

また噛んだorz

 

教師と医師に、二重で釘を刺され逃れられない状況で、秘密にしたい感情が姫様に露呈しかけてしまい、さらには修正の効かないカミカミの感謝で真っ赤な顔を2人に見られながら、僕は、姫様が城に戻るまでの半刻を、天国のような針の筵で過ごすことになった。

 

翌日の1日分は休暇扱いにすると、連絡されていたので、明日はゆっくり休もう…。

 

姫様が病室から出た半刻後、僕は微睡む(まどろむ)意識に身を任せた…。

 




ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

模擬戦で、ほとんどの生徒は自分の竜を見つけていないという都合上、茶熊版の斧装備のゲオルグさんにしました。
ドラライ版は次章で姫様と一緒にたっぷりと出しますので!

いよいよ、次回からdivine dragon's Saga編に入ります!
一番書きたかった所なので、気合い入れて書いていきます!

10話位かかると思います。
R-18版の方も少しずつ構想を練って、divine dragon Saga編が終わったら、本格始動していこうと考えてます!

では、また次回お会いしましょう!
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