転生した僕が姫様と結ばれるために頑張る話   作:ソラ@姫キチ

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前の2話で修行の成果が出ていましたが、この話で更に詩音くんはチートに磨きがかかります←

それでは、本編へどうぞ
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★第3話 戦い、そして、運命の邂逅

目の前に現れた人影が振り返る。

 

「こんなところで、他の人間に出会うとは。珍しいこともあるものですねぇ。」

 

「あなたの名前は?」

 

「人に名前を聞く時は自分から名乗るのが筋ですよ?」

 

「僕はシオン。シオン・モチヅキ。冒険者だ。」

 

「ほう、シオンさん、ですか。生憎ですが、あなたに名乗るような名前は持ち合わせてはおりません、竜狩りとでもお呼びください。」

 

そう言って、竜狩りは山頂を目指して進んでいく。

 

取り留めもない話をしながら山頂の洞窟の前で、僕は竜狩りの前に立ちはだかる。

 

「ちょっと待って。僕はこの山頂にあるという竜の卵を調べに来た。そこに竜狩りが現れたという事は卵を破壊する気だろう?

依頼を遂行するためなら、僕はあなたと戦うよ。」

 

そう言って双剣を抜いて敵意を示す。

 

「ご明察。あなたの言う通り、私は卵を破壊しに来ました。

それを阻止すると言うのなら、あなたもあのドラグナーどもと同じです、死んでいただきましょう。」

 

そう言うが早いか、背中にかけた剣を抜き、凄まじい速度で僕へと斬りかかった。

 

その一撃を双剣で弾き、

無詠唱魔法で火属性を纏わせた片刃で反撃する。

 

「なかなかの反応速度だ。だが、遅い!」

 

そう言った竜狩りが僕の右手にあった双剣の片割れを弾き飛ばしたのは一瞬の出来事だった。

 

 

 

 

 

 

が、全ては弾かせるための計算づく。

 

弾かせた双剣を魔力の糸で手繰り、その魔力の糸に纏わせた火を引火させて、竜狩りを包囲、そこに、雷の魔力を纏わせたもう片割れの剣を投擲。

落雷が威力を増大させた、雷の魔力の纏った剣は瞬く間に引火した魔力の糸を伝い、雷と炎を纏った糸が竜狩りを拘束した。

 

「な……に……!?」

 

「生憎、僕はそのドラグナーの1人の王女様に恋をしているんだ。彼女に仇なすなら僕が許さないよ。『火山雷(エシュベルク・サンダー)』!!」

 

トドメに無詠唱でチャージしていた極大複合魔法を放つと、竜狩りは声にならない叫び声をあげて、雷が止む頃には、焦げ臭い匂いだけが辺りを支配していた。

 

 

 

戦いが終わり、洞窟に入ると、凄まじい罪悪感と疲労が僕を襲った。

人を殺めてしまったというこの現実は、僕の足を止まらせるには十分すぎる精神ダメージを与えていた。

 

すると。

 

背後から背中を叩かれる感触が。

叩いてきたものの正体を突き止めようと、振り返ると、そこには今しがた生まれたばかりの幼竜が、僕を無垢な瞳で見つめていた。

 

涙が溢れる。

竜狩りはこの命を摘み取ろうとしていたのか。

僕はこの命を守ったんだ。

そう思うと、罪悪感は少しずつ薄れていき、生まれたばかりの命に祝福を送るべく、僕はその幼竜を抱き上げた。

 

「生まれてきてくれてありがとう。君が生まれたこの世界は危険がいっぱいある。僕をどう思っているのかは分からないけど、君が側にいる限り、僕は君を傷つけさせないからね。」

 

そう言って、幼竜を撫でる。

 

くぉん、と無垢な産声をあげたその竜は、近い将来、詩音のかけがえのない相棒となって、空を駆けるのだ。

 

団欒の時間が流れていき、夜が明けると、雨上がりの空が僕たちを迎えてくれた。

 

 

 

 




人を殺める描写って何度書いても慣れないですorz

シオンにやっとドラゴンのパートナーが出来ました!

次回、姫様との邂逅です!
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