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帰り道、幼竜と共に下山して、依頼人に報告をした後、僕は一路、竜の国へ向かうことにした。
船にあったルーン通信機で飛行島にしばらく帰ってこないことと、依頼内容を黙っていた事への謝罪を伝え、疲労を癒すべく、店内の売店で買った食料を幼竜に与えて、扉に鍵を掛けてベッドで横になる。
2日間の船旅を終えて、竜の国の関所で雷の島で幼竜を保護したので、竜の生態を勉強するために来たことを伝えると、学校に案内された。
ドラグナー養成学校の校門を潜り、理事長室に向かうと、そこには見覚えのある、いや、愛してやまない彼女と、そんな彼女の護衛、兼指南役の2人の姿が…!
僕は深くお辞儀をして、自己紹介をする。
「は、はじめまして! 雷の島で幼竜を保護した、シオン・モチヅキと申ひまひゅ!」
か、噛んだ…。死ねるorz
そんな、噛み噛みの自己紹介を終えると、2人は自己紹介を返してくれた。
「俺の名はゲオルグ。ゲオルグ・ランディルだ。竜の国竜騎士団の騎士団長であり姫様の護衛と指南役を務めている。シオンと言ったか。関所の者から話は聞いた。だが、あの島の竜の卵は竜狩りに狙われていたはずだが…。」
「その…。」
重い口を開く。
「僕はその竜狩りを殺しました。この幼竜はその竜の卵から生まれた幼竜です。」
その言葉にゲオルグは驚きを露わにする。
「彼らはその身1つで竜と渡り合う戦闘のエキスパートだぞ。お前の力、いつか見せてくれ。」
そう言い残して立ち去ろうとした、ゲオルグを呼び止める声が。
「待って、ゲオルグ。」
「姫様?」
「あなたがこの命を守ってくれたのですね…。可愛い女の子ですね…。ラピュセルともいいお友達になれるかしら…?
…シオンさん、竜の国の王女として感謝します。私はエクセリア。エクセリア・クルスです。」
そう言って、手を差し出してくれた。
「はい。えっと…、」
「姫様と呼べばいい。」
ゲオルグの助言に従い、その手を握る。
「お会いできて光栄です…、姫様…」
ダメだ、姫様の姿を直視出来ないくらいに自分の顔が真っ赤に染まっている。
「そんなに畏まらないで大丈夫ですよ…?」
違う、でも言えない。
姫様と握手をしてどうしようもなくドキドキしているだなんて…!
「ほら、顔を上げて下さい?」
その言葉に後押しされて、顔を上げた。
あぁ、ずっとずっと会いたかった人が今、目の前で僕に微笑み掛けている……!
その事実がどうしようもなく僕の胸の鼓動を早めていく。
永遠とも思えた時間は、しかし、あっという間に過ぎ去っていく。
「では、行きましょう、姫様。」
「ありがとう、ゲオルグ。シオンさん、頑張って下さいね。」
去り際に再び微笑み掛けてくれた姫様。
あぁ、どうしてこんなにもこの人は僕の心を捉えて離さないのか…。
真っ赤に染まった顔を隠すこともできないまま、僕と姫様の初対面の時間は過ぎていった。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
やっと姫様を出せた…!
次の話からはオリ展開のドラグナー養成学校編に入ります。
ドラグナー養成学校編が終わったら、divine dragon's saga編に入ります。
UAが早くも800突破しました!
それだけたくさんの人に見ていただけてとても嬉しいです。
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ではまた、次話でお会いしましょう!