学校への編入自体は次回ですが、ちょっとした説明回+αとなっています。
では、本編へどうぞ
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第5話 入学前日
夢のような姫様との邂逅のひと時をしっかり脳に焼き付けた僕は、担任の教師に寮へ案内された。
明日からの編入ということらしい。
自室の鍵を渡され、ここでの簡単な規則を教えてもらい、学校の時間割を渡された。
コマ割りは90分らしい。
8:00から25分はホームルーム。
その後、8:30から1時間目、竜の生態やドラグナーのとしての心得、さらに、実践的な内容として、防衛戦、殲滅戦などのシミュレーションを行う。
11:30からの2時間目は一般教養の時間らしい。基礎計算やこの世界での公用語の読み書きだ。(ただ、神様がくれた能力であろう自動翻訳のせいである意味、ライティングが不安要素なのは言うまでもないが。)
その後昼食を取り、2:00からの3時間目、4時間目は戦闘訓練。
ドラグナーに欠かせない竜槍術や、魔術の素養がある生徒は魔術の訓練、竜槍や魔術の他にも得意な武器があるのなら、この時間で技能を磨くことも出来るらしい。
その後、簡単に掃除をして、ロングホームルームをしたら1日は終わりだ。
これからの1年間、ここで学んでいくことになる。
寮の自室で寛いでいると、寮母の人から一通の手紙を渡された。
王家の紋章の
まだ名前は付けてはいないが、この幼竜についてのことが書いてあることが、なんとなくだが想像はついた。
『シオンさんへ
あの時お話しそびれてしまったのですが、その幼竜には名前をつけていないと思います。
なので、なるべく早めに名前をつけてあげてください。
名前をつけ、その名前で呼んであげることで、ドラグナーに欠かせない、竜と人の信頼関係を育むことに繋がります。
シオンさんとその子の間には
それでは、1年間、頑張って勉学に励んで下さい。陰ながら応援しています。
手紙に目を通すと、大事なことが書かれていた。
名付けの重要性、それに、この子の間に刷り込みが成立していたことを教えてくれた姫様に感謝しながら、この幼竜の名前を考えることにした。
姫様が、この子が女の子であることを一目で見抜いたので、性別について悩む必要が無くなった(手紙のみならず、そういった点でも姫様へは感謝してもしきれない)。
さて、どんな名前にしようか。
雷の島で出会ったので、雷に因んだ名前にしたい。
かつ、女の子の名前なので、響きのいい名前にしたいと考え、候補を考えてみる。
グローザ?
却下だ。黒の勢力(後にソラ側に着くが)と同じ名前は避けたい。
ロクなアイデアも出ないまま、3時間が経とうとしていた。
その時、僕の頭にヒラメキの電流走る…!
オラージュ?
前にいた世界の知識だが、フランス語で雷雨という意味だ。
試しに幼竜をその名で呼んでみる。
「オラージュ!」
そう呼ばれた
気に入ってくれたようで良かった。
僕は、
『姫様へ
大事なことをお教え頂き、ありがとうございました。
自分なりに考えて名前を付けた結果、オラージュという名前になりました。
姫様が一目でこの子の性別を見抜いてくれたことと、名付けの重要性を教えてくれなければ、この子の名前が決まるのはもっと後になっていました。
繰り返しになりますが、大事なことをお教え頂き本当にありがとうございました。
寮母の人に出かけることを伝え、王城の守衛に事情を話してしばらくすると、ゲオルグさんが城内から出てきた。
「シオンか。姫様への手紙を渡してほしいと言ったな。
中身を見させてもらうぞ。」
そう言って、ゲオルグさんが目を通す。
しばらくして、ゲオルグさんは渡しても構わないという結論に至ったのか、城内へと戻っていく。
去り際に、
「手紙は姫様に俺から渡しておこう。元気でやれよ、シオン。」
と、言ってくれた。
手紙をちゃんと渡して貰えることに安堵しながら、僕は暗くなりかけた寮への道を駆け出していった。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
UAがまさかの1000オーバー…!
驚きました。
とても驚きました。
因みに、本文中のオラージュの名付け候補に出た、グローザですが、
白猫のキャラで適当に選んだわけではありません。
ロシア語で雷雨が гроза(グローザ)なのです←