高校生の頃、親友の彼女で幼馴染だった成宮葵は学校の屋上から転落死した。
原因はいじめやストレスからだと葵のお母さんから聞いた。
俺は、葵と17年間も一緒に居たからなんでも知ってるつもりだったけど、死なせたら結局は何も知らなかったって言う事じゃなかったなのかって悔やんだ。
寂しい思いをして居たのに何も出来なかった自分を恨んだ。
葬式に行くといろんな人が来て居たのに親友で彼氏だった雨宮海斗の姿はなかった。
絶望に浸っていた俺は、生きる意義を無くして葵と同じく学校から転落死して死のうと思ったが死ねず、病院で目を覚ますとある現象が起こったのだ。
死んだはずの葵が俺に保たれるかのように寝ていたからである。
「うわぁぁぁぁ〜!!!」
病院に居ると言う事を忘れて大声で叫んだら慌てて母さんが入ってきた。
「悠真! 大声を出してどうしたの!」
多分、幽霊か何かなのは確かだから葵の事を言って良いのか分からなかったから悪い夢を見てと言ってなんとかごまかした。
「一人にしてくれないかな? 一人になりたい気分だからさ………お願いだよ母さん」
「わかったわ。何かあったらナースコールしてナースさんを呼ぶのよ?」
「わかったよ………うん。じゃあ………」
死ねなかった後悔と目の前で寝ている葵を見て困惑しながらも小声で葵を起こした。
「なに〜………? ゆうまぁ………」
「なに〜じゃねぇだろ! なんでここにお前がいんだよ! 死んだはずじゃなかったのかよ」
「ん〜………そうだったけぇ〜………?」
「そうだよ! てか起きてんだろうが! さっさと起きろよ! 邪魔なんだよ!」
「えへへへへ〜」
死んだはずの葵にまた会えて嬉しかったのか泣きながらそっと抱きしめると葵は驚いた。
「死んだかと思ったじゃねぇか………また会えて良かった………」
「バカ悠真ぁ〜………痛いってば」
驚いてた葵だったが受け入れてくれたのか頭を優しく撫でてくれた。
「でも確かに死んだのは確かだと思うんだけど幽体離脱って言うの? 起きたらこうなってた」
「幽体離脱って………だったら触れるはずがねぇじゃん。幽霊なんだからさ」
「って言ってもお互い触れてるじゃん? どうしようも無いでしょ?」
「まあ確かにそうだよな………俺以外には出来るのか?」
「出来ないよ? それがどうかしたの?」
ちょっと待てよ………あの助けてくださいって手紙は葵が書いたんじゃねぇのか?だったら辻褄も合うしこの現象にも合点がいくぞ。
まあ自分勝手な想像だけど………