私は、神ゲーの頂点に君臨するといっても、もともと姉が手掛けていたゲームをたまたま勧められてやり始めたのがきっかけだったんだけどね。
まさか、システムダウンでこんなゲーム内に閉じ込められてしまうのが異常だった。
私の通う学園は能力を持っている子を集めているらしい。
『今日も、あの子不機嫌ね。』
不機嫌とみられるのが少し気持ちが悪い…
『またあの”シリエッタ様に助けられたのー”』
シリエッタは私がしているゲームのキャラネーム。
多分、打ち明けたら絶対拒否ってくる。
『一目でも会いたい』
『君が必要なんだ!』
『頼む―助けてくれー』
誰もが私に手を伸ばす…あこがれの的だ…
そしていくつもの戦いに勝ってきた。
いつものキメ台詞まである…。
「私の敵など、ここに舞い散るがいい」
今思うと、中二病くさい…
大体、私を誰も知らないんだ…あいつが転校してくるまで…
『転校生を紹介します~河田海斗君です』
私は、上の空でもう眠い・・・・
『じゃあ、河田君は春川さんの隣で…』
「瑠璃…逢いたかったぁ~」
「…だれ?」
「俺のこと覚えてないの?マジで!?」
「私、気分悪いんで帰ります。」
「じゃあ、俺も~」
「あんた見てると、気持ちが悪くなる。」
と席を立ち、すぐさま去ろうとしたとき…
「瑠璃、なんで俺から逃げんの?」
「知らない…知らない…アンタなんて誰が知るか!!!」
いきなりの大声にクラス中がざわついた。
「ねぇ…どうして?あんなことしたから?」
「初対面なので知りません。何を言ってるんですか?」
「抱きしめたらわかるかな?」
「気分が悪いです。私、帰ります…もう学校に来ません。先生、私今学期もう行きませんから。」
「春川さん・・・」
『あーあ怒らせちゃった。よりによってあの子不機嫌なのに…』
と私は保健室に行く途中、海斗がついてきた。
「瑠璃…昔のこと覚えてる?」
「知らない。」
「パーティーで君を見たとき、何かがぴぴっときた。」
「私は知らない。誰のこと?死んだ双子の姉の話?」
「あ、知ってるんだ」
「知らないっ!!」
「決めつけなくても。なんで隠すの?自分の輝かしい身分も」
「ほっといて!」
『バタン』と音を立ててドアを閉めた。
「遅くなったね。」
「瑠璃~遅い」
「じゃあ、今から戦争を始めます…」
今日も、平凡な日常を変えようとしていたのだった…
未来もわからないまま、明日の準備を、戦う計画を仲間とともにしていた…
私だって結局コミュ障なのは仕方がない。
ゲーム内の私はいつしかなりきっていたのかもしれない
次回へ続く