鷹と鍵盤   作:卵白

2 / 2
常連さん

彼女と出会ってから一ヶ月が経過した。

 

その間も彼女は少なくとも一週間に

一度はきてくれる

このお店の常連さんとなっていた。

 

 

彼女がきてくれるのは

決まって午前4時

 

彼女がリクエストして

僕が演奏でそれに応える

 

 

 

 

その日、隼鷹さんはとあるお友達と

一緒だった。

 

 

 

 

 

ガチャ…ギィ

 

 

 

 

ピアニスト「あ、いらっしゃいませ」

 

 

隼鷹「2名入れるかい?」

 

 

 

ピアニスト「はい、大丈夫ですよ隼鷹さん」

 

 

 

隼鷹さんに並ぶように入店してきた女性は

いささか異なるテイストではあるものの

やはりどこか『和』を感じさせる

服装だった。

 

 

灰に近い髪色

 

 

背丈は隼鷹さんとさほど変わらないものの

 

服の上からでもわかるその『豊かな胸』に

どうしても最初に目がいってしまった。

 

視線に気づいて隼鷹さんの顔をみたとき

 

彼女はニヤニヤと

卑しい笑みを浮かべていた。

 

 

???「わぁ!すごいお洒落!」

 

 

 

隼鷹「だろ~?」

 

 

 

???「隼鷹が居酒屋以外のお店行くなんて

、どんなお店に連れて行かれるのかと思ったけど…すっごい素敵じゃない!」

 

 

???「ああ、こんな事なら千代田も

連れてくれば良かった」

 

 

少し肩を落とし落胆する『灰髪の彼女』

 

そんな二人をカウンターに通す。

 

美女二人を僕一人で接客するのは本当に

緊張する。

 

 

 

この日も、隼鷹さんのリクエストに応えるように鍵盤を弾いた。

 

 

 

 

 

 

あとからお聞きしたのだけれど

 

隼鷹さんがこのとき一緒にいた

『灰の彼女』が飲み仲間の千歳さんという

方だった。

 

彼女にも妹がいるらしく

良く隼鷹さんと提督さんを酔い潰して

怒られているそうだ。

 

 

お体に気をつけてほしい。

 

 

 

 

 

 

それから隼鷹さんは、他にも様々な

『艦娘』の方々とお越しになった。

 

 

まさに和服美人という言葉が似合う

仲の良い姉妹の

『扶桑』さん『山城』さん

 

山城さんからは

「お姉様にピッタリのカクテルを作りなさい!」とか

 

「お姉様をイメージした曲を弾きなさい!」

とか

無茶振りをされたけど何とか

納得してくれたから安心。

 

扶桑さんと隼鷹さんが

始終、苦笑いだったのが

印象的だった。

 

 

 

 

また数日後には

今度は白くて長い髪が印象的などこか

つかみ所のない女性を連れてきてくれた。

 

トロンとした始終眠そうな雰囲気だった

 

どうやら普段からあんまりお酒は飲まない人らしい

けど飲み仲間を増やすために

つれてきたようだった。

 

僕と隼鷹さんが

会話をしている間にいつの間にか

 

『雲龍』さんは表情を変えず

次々とグラスを空けていった。

 

 

飲んでる最中は

隠れた酒豪だと隼鷹さんは喜んでいたけど

 

 

雲龍さんがトイレに立とうと

カウンターのイスから降りた瞬間

 

コテンと尻餅をついてしまった

 

 

僕と隼鷹さんは何事か?と

顔を見合わせたけど

 

次の瞬間

顔を赤らめて雲龍さんは内股に膝をたてた。

 

 

 

雲龍「ぁ///」

 

 

 

 

そして『少し黄色がかった水たまり』が

彼女を中心として徐々に広がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!?

 

 

 

 

 

 

 

 

…帰りはタクシーだった

 

帰り際に隼さんに抱えられた雲龍さんは

 

恥ずかしそうに

 

「忘れて///」と一言だけ呟いたのが印象的だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美しい女性が漏らす姿を忘れろだと?

 

残念ながら脳裏に焼き付いてしまったよ。

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。