GOD EATER 狼は何を得るか   作:主任大好き

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前から書いてたから、ストックはあと1つ。うわぁ・・・・・・もうなくなるな。


第2話

「お、来たね。じゃあ、イキナリだけど君たち2人はアラガミとは一体どんな存在だと思う?」

「そんなものははっきりと決まっている。特殊な1つの単細胞生物。よって、脳ないし脊椎すらない生物。はっきりとした出所は不明」

「……いやはや、正直君がそんなに博識だとは思っていなかったよ。済まない」

「そのエセ笑いの下でバカにされてたってことはよくわかった」

 

少年はジロリとサカキを睨みつけるが、睨みつけられている当の本人は何処吹く風。

 

「だから済まないと……まあいい。君たちも知っての通り、アラガミはある日突如として現れ爆発的に増加していった」

 

そこまで説明すると博士はゆっくりと歩き始める。

すると、先ほどの話がつまらないと感じたのか、コウタが隣で大きなあくびをして話しかけてくる。

 

「なあなあ、この講義なんか意味あんのかな?アラガミの存在意義なんてどうでよくね?」

「俺はそうは思わんぞ」

「よくわかっているね、少年!私たち人間は頭や心臓はもちろん。腕や足なんて吹き飛ばされたらひとたまりもない。それに比べてアラガミはそんなものは意に介さないのさ」

「つまりは、アラガミ1匹1匹が群体でありながらも数万、数十万の生き物の集まりってことだ。だが、通常兵器ではそれらの細胞を断ち切ることができない。結果、その手段としてできたのが俺たちゴッドイーターの持つ神機ってやつだ」

「そう、まあ1番簡単なのはその中でも司令を送り出す司令細胞群『コア』を摘出するのが最適なんだけどこれはなかなか困難な作業でね。神機を以てしても我々、人間には決定打がない。いつの間にかそんな絶対の生物をこの極東の神話になぞらえて『アラガミ』と呼ぶようになったという話さ。これ以上知りたいのならノルンにあるデータベースを見てもらった方が早いかな。では、また今度とにしようか」

 

その博士の一言で講義の終わりを告げる溜息が隣から大きく聞こえたのだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

リンドウから話を聞くと、また仕事があるらしい。まあ、ラッキーっていったらラッキーだな。金も貯まるしいい傾向だ。

 

「えっと、またお仕事が入ってます。今回はサクヤさん……えっと、とても綺麗な方なので見たらわかると思いますが……」

「ああ、わかってる。この間リンドウと話していた服装が心配になる女の人だろ」

「その、覚え方が気になりますが否定できませんね……えっと、現地集合とのことらしいです。場所はおわかりになりますか?」

「いや、必要ない。嘆きの平原にコクーンメイデン2体……これもちょっと楽すぎるが・・・・・・まぁ、仕方ない。難易度の割には報酬もいいし、金も貯まる。じゃあ、行ってくるとするかね」

「あ、頑張ってくださいね」

 

ヒバリの応援を受けた後にすぐに出た。でないと、後ろから突き刺さる意味のわからない視線が気持ち悪かったからだ。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「あら、この前の新人さんね?私の名前は橘サクヤ?よろしくね」

「よろしく頼む。俺の事は?」

「ええ、聞いてるわよ。名前が無いって言うのが残念だけれどこれから仲間だもの。仲良くなるに越したことは無いわ」

「まあ、そうだな」

「緊張してないみたいね。そう言えばリンドウが言ってたわ。『あいつのあれはねーわ』って。どんな戦い方したのかしら。ヒバリちゃんも仕事を受けに行ったら言葉を濁すし私気になっちゃって」

 

サクヤはクスッと笑って気になったことを問いかける。

すると、どこからか急に鳴き声が聞こえてきた。すると、サクヤが先ほどとは違う雰囲気を纏い仕事の確認と行く。

 

「今回の任務は君が前線で陽動、私が後ろからバックアップします。遠距離型の神機使いとペアを組む際、これが基本なの。だから、きっちりと覚えていてね。くれぐれも先行しすぎないように。援護射撃の届く範囲内だけで動くこと、OK?」

「ああ」

「ふふん。素直でよろしい頼りにしてるわ」

「そりゃどーも」

 

そういい少年は待機場所から降りて索敵を開始した。降りて左側に反応を感知する。サクヤもそれに追従するが少年の方が幾らも速い。

遠くにいるコクーンメイデンも少年たちの同行を感知して行動を開始。口の様なものを大きく開きそこから光球を飛ばしてくる。しかし、光球は少年に当たることは無い。

逆に少年は左右に跳ねるかのように走り回り文字通り撹乱する。その間にサクヤは場所を確保して狙撃を開始し始めた。

 

バシュン!バシュン!

 

大きく2回発射おんがすると同時にコクーンメイデンに2発とも命中する。そして、すぐ近くまで寄った少年はコクーンメイデンに対してサイズを振り上げる───

 

「うぉぉぉらぁ!」

「え」

 

ブチブチブチぃぃ!

 

こともなく、コクーンメイデンの頭部を掴み持ち上げる。一番高いところまで持ち上げたと思った瞬間頭を地面に叩きつけたのだ。そのせいで眩んでいるのか、ぐったりしているそれを、念のため攻撃があたらないように持っているが、いろいろとおかしい。

少年は地面から無理やり引き剥がしたそれの脚部を掴んだまま、2体目のいる方向へと駆け出した。

 

「え……ちょっ、嘘……」

「ふん、そんな攻撃意味は無いんだがな」

 

2体目のコクーンメイデンへ猛スピードで近づいていく。アラガミには感情は無い筈なのだが、原初的な恐怖が勝ったのかその光球は1体目に比べて幾分発射感覚の速度が上がった状態だ。その攻撃を全て掴んだままのコクーンメイデンでガードする少年。

そのあまりにも無茶苦茶な戦い方を見て流石のサクヤも口を大きく開けて驚いている。それもそうだ。まず、地面から何があっても動かないコクーンメイデンを無理矢理引きちぎりその上、掴んだまま先程と変わらない速さで走っているのだから。

そして、2体目のコクーンメイデンの目の前まで来た少年はバットを持つ様にしっかりと掴んだままのコクーンメイデンを両手で持ってめいっぱいの力でフルスイングを敢行。

 

「お、らあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

バギャン!

 

と普通ならありえない音が嘆きの平原中に響き渡る。そして、その音は振り切った後も鳴り止むことはなく連続で響き渡る。まあ、理には適っている攻撃方法だろう。アラガミはオラクル細胞と言う群体単細胞生物なのだから。そして、神機の技術にもにも使われているのだから寧ろアラガミ同士をぶつけた方が早いのではと考えてはみたがそういう訳でもなく、神機を使った時とあまり変わらないらしい。

少年の攻撃は、ただただ自分が鳴らしたい様に鳴らす子供の無茶苦茶なそれだ。さらに質の悪いことに、少年は愉しそうに振り回す。

そして、いつの間にか両方のコクーンメイデンの反応が無くなったことに気づいた少年は両方のコクーンメイデンをまとめて捕食する。

 

「……あ、お、お疲れ様ね」

「ああ、楽しかったな」

「え、ええ、そ、そそそうね」

「声が震えているようだが……大丈夫か?」

「ええ、わ、私は大丈夫よ。どちらかと言うと貴方の方が大丈夫じゃない……」

「じゃあ、さっさと帰って他の仕事を入れるとするか。じゃあ、また」

 

そう言って去っていった少年の背中をじっと見るサクヤだったがすぐに意識を切り替える。すると、オペレーターのヒバリの声が聞こえてきた。

 

『ま、またおかしな倒し方を……』

「ねえ……リンドウと一緒に出た任務があったじゃない。あの時はどうだったの?」

「いえ、あ、あの時の方がおかしい気もしますが……えっとですね、その、私ずっとモニターしてたので分かるのですが、オウガテイルの頭を後ろから掴んで思い切り地面に叩きつけることから始まりました」

「え?」

「地面に罅が入り、広がり始めたところでオウガテイルに馬乗りなりました」

「えっと、マウントポジションってこと……よね?」

「はい……その後はもうタコ殴りでした。正直、オウガテイルの方がかわいそうになるくらいでして……それで、最初ダッシュで走っていってリンドウさんでも追いつけなかったらしく、後から来た時にはもう既に殴り終えた後に止めとして神機刺した状態でして……」

「……」

「リンドウさんから声を掛けられたあとにオウガテイルの貫いたままの神機を悠々と持ち上げて、捕食はどうすればいいのかとの質問をリンドウさんに聞いた、という流れでしょうか」

「」

 

あまりのことで声も出ない。空いた口が塞がらないの状態を体現しているが、それも仕方の無いことだろう。

サクヤとヒバリはこれから少年が起こしていくであろう問題のスケールの予測について考え込んでしまうのだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「仕事も大したことないな……アラガミも少ないな。もう少し、貯めんと武器や防具、道具すら買えないんだがな。まあ、仕方ない。早くランクが上がることを祈っておくとしよう」

 

サクヤとの共働のミッションを終えて数時間、幾つかの仕事を入れて報酬の確認を終える。ちなみに、未だに万屋のお世話になっていない。ぶっちゃけ言うと、仕事が楽すぎて特に使う道具がないのだ。

そんな少年の背に声が掛けられた。少年は振り向くとそこには、腕を怪我しているのか、白いギプスに腕を入れて肩から吊るしていた。それは最近まで、第一線で戦い続けたことが一目で否が応にも理解させられるほどの、鍛え上げられたら筋肉がありながらも、顔には優しい笑みを浮かべている大きな男がいた。しかし、その男の纏う空気はこちらを圧倒するような不思議な雰囲気を放ち、少年を値踏みするように目を細めている。ただ、そんな目を向けられているにも関わらずそれが不快にならないのだ。雰囲気がそれをして当たり前であるかのように思わせる感じがする。

 

「よう、少年。リンドウとサクヤちゃんからお前の話を聞いたぞ。面白い倒し方をしているんだな」

「ああ、あのことか……」

「中々剛毅なものだな、お前も。見た目は細いのに本当に掴んだり持ち上げたり叩きつけたりとそんなことが出来るのか不思議に思う」

「……まあ、その理由は秘密ということだ」

「ふははははは!本当に面白いな。聞いていた通りだ」

「それで、あんたの名前は?」

「ああ、悪かった。俺の名前は百田ゲンだ。最近、大きな傷を負ってな。現役を退いた身だ。分からないことがあれば俺に聞いてくれればいい」

「ああ、分かった。その時は頼らせてもらう。それと、俺のことは?」

「勿論聞いている。名前が無いとは珍しい。なんて呼べばいいか分からなくてこうして話しかけた次第だ」

「……あんたの方が充分剛毅だよ。普通、そういう時は自分から話しかけないんじゃないか?まあ、俺の事だが名前は好きに読んでくれて構わない。少年でも何でもいい」

「分かった、そうさせてもらおう。ではまたな」

 

そう言ってゲンは豪快に笑いながら去っていった。あの風格は相当な実力者だったのだろう。それにあの外見だ。随分と長い間、現役として頑張ってきたのだろう。

 

「すげえな。尊敬するぜ」

 

小さくつぶやいた声は少年の声は、アナグラの喧騒によってかき消されたのだった。

まだまだ見習うべき人間というのは予想以上に多かったらしい。それが解っただけでもここに来た意味があるというものだ。

ターミナルを覗いてみるとメールが4件あった。1通目は先程ともにミッションに出たサクヤからのメールだ。確認した文を要約すると『とても新人の動きとは思えなかった。お疲れ様。それと、ミッション中に取得したアイテムはターミナルに送られてるから確認するべき』だった。新人の動きどころか、玄人にも普通はできないことをやったのだから適切な表現とは言えないのだが。

もう3通の方に目を通すとジーナ・ディキンソンという人物と大森タツミという人物からの自己紹介文と激励の言葉があった。しかし、タツミの方のメールには『追申』と続いており、その内容はというと『ヒバリちゃんは俺が狙っているから後輩は先輩に譲るんだ』とのこと。

 

「なるほど・・・・・・出る前の視線はタツミってやつからのか。多分ほかの人にアドバイスを求めたところで『慣れろ』だろうな」

 

最後の1通目はと言うとよろず屋だったらしく、新しい商品の追加したとのこと。今のところ買う予定はないが、何かいいのがあった時のために今のうちに確認しておくのも悪くないだろう。

 

「ま、そのためには金貯めるべきだな。そうと決まれば、さっさと次の仕事に向かうとしよう」

 

当分の間の目標は後からいくらでも武器の強化を行えるように金をある程度貯めることだ。




ええ。ISの方も魔法科の方も書いてますので。ええ。
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