GOD EATER 狼は何を得るか   作:主任大好き

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原作沿いの場合大変長くなってしまいそうだ・・・・・・


第4話

「さて、今日また仕事だな」

 

エスカレーターで向かうのはいつものエントランス。最近の出来事と言えば、ゴリラの素焼きをスライスをコウタと2人で作ったことくらいか。

エレベーターが止まり、エントランスに出る。ミッションを受けようとしたら、先日のミッションでともに完遂させたエリックが裕福そうなおっさんと、以前の少女と話していた。

エリックが俺を見つけると寄ってきて話しかけてくる。

 

「やぁ、君のおかげで妹と父に会えることができたよ。やはり、今でも君には感謝の念しか出てこないよ」

「はぁ、またその話か?っと、君はこの前の子だな」

「うん。お兄さんは大丈夫だったの?」

「いんや、あの後見事に迷子になっちまってな。道を教えてもらったんだ」

 

少年がそう少女に返すと、以前と変わらず楽しそうに笑う。

その光景を見ていたエリックが少し驚いた顔をしていたが、直ぐに嬉しそうな顔へと戻る。しっかりと兄として頑張ってるんだろう。

少し話していると、裕福そうなおじさんが話しかけてきた。

 

「あぁ、君がエリックの言っていた子かい?話は聞いているよ。どうか、これこらもエリックと仲良くしてくれないか」

「別に頭は下げなくてもいいんだが・・・・・・まぁ、その方が困ることもないからな」

「ふっ、では私たちはこれで失礼する」

 

その一言でエリックとも別れ、受付へ向かう。難易度が2に設定された任務も選べるようになったらしく、ちょうど良さそうなコンゴウ一体の討伐とグボロ・グボロ一体の討伐ミッションを受ける。

 

「えっと、1人で大丈夫ですか?」

「ま、大丈夫じゃなかったらすぐに逃げ帰ってくるさ」

「お、早速ミッション受けるのか?って、1人でコンゴウとグボロ・グボロ!?だいじょうなの?俺もついていこうか?」

「いや、遠慮しておこう。とりあえず、1人でもこなせる様に今のうちに無理にでも体に覚えさせておきたくてな」

「そっか、じゃあまた今度な」

「ああ」

 

そろそろ武器の更新出来ないだろうか・・・・・・って、いろいろ作れるな。サイズの項目は・・・・・・っと、4つも作れるな。うしっ、氷属性のノルドファルチェと炎属性のエルツィオーネに神属性のルチフェロ、さらに雷属性のブロンテ・・・・・・か。とりあえず、全部作ったからグボロ・グボロとコンゴウの弱点属性が雷と炎だったからな。まずはブロンテだな。

さて、準備も終わったな。いっちょ行きますか。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

全っ然だめだ。弱すぎる。ザイゴートに関しては最早特記することなし。コンゴウはやっぱりいつ見てもゴリラだなとしか思わない。結局、また尻尾切り落としてトドメは放り投げてスライスして顔面に右ストレートで地面に叩きつける。

グボロ・グボロは『うわ、気持ち悪い』としか感じなかった。なんだこれはこれで報酬がなかなかいいものだから困るな。ま、いいことって言ったらいいことなんだろうけど。

 

「はぁ・・・・・・正直肩透かしを食らった気分だな。楽しめると思ったが、どうやらそうでもないらしい」

 

もう1度少年はため息をつく。まだまだ時間はある。もういくつか受けておくか。そう考えて受付へ向かう。

今度のミッションも楽そうだ。そう思ったが、その考えをすぐに打ち消す。難易度2に上がったのにそんな楽なミッションが起こるわけがない。一応、覚悟しておくべきだと判断し準備を万全にする。

 

「うしっ、行くか」

 

そう言ってその場所へと向かった。

 

 

 

 

 

結論から言おう。すぐに終わった。イレギュラーな事態など起こることも無くすぐに終わったのだ。

アナグラへ帰ってきた少年はかなり不機嫌そうに受付へと向かう。

 

「もう1つ仕事を入れたい。これでいい、グボロ・グボロ一体の討伐を頼む」

「はい・・・・・・わかりました。けど、大丈夫ですか?今日既に4つ目になりますけど」

「ああ。どちらかというと相手が雑魚過ぎてこっちが困ってる状態だ。この状況をなんとか打破したい」

「あ、あはは・・・・・・でも、すごいですよ。今までこんなに早くここまで来れた人なんていないですからね」

「・・・・・・別に、そういうのがやりたくやってる訳じゃないんだがな」

「それは解ってますよ。だから、無理しないでくださいね」

「善処する」

 

そう言って少年は、ともにミッションへと向かうためにリンドウたちを待つことにする。

すると、そこまで待つことなく3人揃うと、これまた軽い適当な命令を受けて出撃ゲートへと向かった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

『部隊の降下を確認しました。周囲を警戒してください』

「今日のお相手はグボロ・グボロか・・・・・・うしっ、ちゃちゃっと終わらせて帰んぞ」

「せっかく機会なんだし、もう少し上官らしいことを言ったら?」

「別に、適当な命令でも構わないさ。リンドウ、あんたが部隊長なんだ。あんたの指示に従うさ」

「ほんと、この新入りは新入りらしいことを言わないから困るんだよなぁ・・・・・・」

 

軽口を叩きながら敵を探す。マップに表示されているところに向かっていると、急に方向転換し、横から接近していたこちらに気づいてしまった。

 

「ちっ、んじゃあ作戦通りサクヤは援護、新入りは遊撃を頼む」

「「了解」」

 

結果、1人でも数分で終わるミッションを3人で挑む。結果は火を見るより明らかだった。

 

「ふぅ・・・・・・それにしても、慣れた動きしてるな。もしかして、もう既に戦ってたりしたのか?」

「まあな。今日で2体目だ。コンゴウの後に受けたから動きが鈍く感じて困る。あれじゃあ、ただの的と何ら変わらないと思うが?」

「えっ?今日既に2匹目?まだ昼よ?」

「あ?知らねーよ。アラガミが弱すぎて困る。俺が悪いわけじゃない。どちらかというと俺が被害者だ」

「ちと、暴論過ぎないか?どちらかと言うと殺されて尚罵倒されてるアラガミの方が被害者なんだが・・・・・・っと、そろそろ迎えが来るぞ。準備はいいな?」

 

特に準備も何も使ったのは神機と己の(こぶし)だけ。

結局、そのままアナグラへと戻っていく。

アナグラ数分掛けてアナグラへ戻り、さらにいくつか任務を受けようとすると、なんでも、緊急ミッションというものがあるらしい。ヒバリからそれを聞くと内容をすぐに確かめるが、なんてことは無い。雑魚3種の討伐だ。ため息をつくが贅沢は言ってられないためそのミッションを渋々受ける。

 

 

 

さて、これで何件目だ?既に7つもミッションこなしたんだが。

 

「ふて、今日も仕事日和だ・・・・・・っと、お前さんは午前にも一緒に働いたな?」

「まあな」

「それより、この面子で4人のミッションは初めてだ。とにかく生きて戻れよ」

「あれ、リンドウさんはどうするんですか?」

「あー、俺はちょいとこのあとお忍びのデートがあってなあ。今回はお前らだけだ。無理はしないようにな」

「ふん・・・・・・あんたの命令だ。あんたも自分の命令には背くなよ」

 

ソーマの一言でリンドウは苦い苦い笑いを浮かべるが、端末を見て時間を確認した。

 

「おっと、それじゃあ俺はここまでだ。がんばれよ」

 

そう言うと、リンドウは回収され別の方向へと飛んでいく。

コウタは「リンドウさんは働かないでデートだとかずるい」なんてバカみたいなことを言っているが、それを聞いてサクヤは少し笑顔を取り戻した。

 

「さて、仕事の時間だ」

『西の広場にてコンゴウを捕捉!単独での対処が厳しそうであれば集合をかけてチームで対処に当たってください!』

「「「「了解」」」」

 

さて、俺のやる事は全員が来るまでコリラ紛いのこいつをいたぶってことだな。

そう結論を出して攻撃を始める。飛びながら回転した来たのを躱すのと同時に横一閃にエルツィオーネを振るう。

 

「雑魚が、死に腐れ」

 

少年の横一閃に振るわれた攻撃はコンゴウの尻尾を切り落としていた。

コンゴウは振り向いた先にいる少年の足元にある尻尾を見ると大きく吠えて怒りをらわす。が、それを全て躱してスキができたと同時にコンゴウは切り刻まれていく。正に『命を刈り取る』と形容した通りに徐々にコンゴウの体力を減らしていく。

 

『サクヤさん、ソーマさん、コウタさんが合流します!』

「了解」

 

返答を返すとともに、コンゴウのプレスを後ろへバックステップの容量で躱し、硬直後すぐに前へ飛び出し顔面へ向けて右腕を振り下ろす。

 

ボゴォッ!

 

大きな音とともに、地面が数十cm陥没したところで3人が合流。集中砲火を浴びった結果、コンゴウの反応がそこで消えた。

 

「ふぅ・・・・・・これで終わりかぁ」

 

少年は、サイズを地面に刺して手を叩く。その後は何も無かったかのようにアナグラへと戻った。

エントランスに戻ると、そこには既にリンドウがいた。

 

(現段階では一番見習うべき人はこの人だな)

 

少年はそんな考えを浮かべながら、サクヤが報告するのを聞いている。

 

「そうか、それなら良かった。この調子じゃ俺もデートの回数増やせるねぇ」

「ま、こっちの事は気にしなくていい。背中を任されるにはいちいちお守りなんてつけない方がいいと思うが?」

「はっはっはっは。とんだ皮肉が返ってきちまった。それそうか、じゃあたまにでいいから俺も呼んでくれよ?新入り」

「リンドウにデートの予定が入っていなかったらな」

「ど正論だな」

 

苦い笑い浮かべながら食事を取りに行ったリンドウを少年とサクヤ、ソーマは真剣な目で見送った。コウタは終始意味がわかっていなかったようだが。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

正直気が乗らない。狐のような細い目をただでさえ薄ら笑いが気持ち悪いというのに、あの部屋に俺1人で呼ばれているのは何故だ?俺ごなにかしたのだろうか。

・・・・・・考えても仕方ない、か。

 

「入るぞ」

「・・・・・・来たかね?」

「ああ。で、用事ってのは?」

「まぁ、そんなに急かさなくてもいいじゃないか」

「薄ら笑いが不快で仕方ないんだから早く終わらせたいんだよ。察しろ」

「・・・・・・普通、そこまで言うかい?っと、それは置いておいて、と。で、だ。君の適合率が異常なのだよ。君は、心当たりがあるかね?」

「さあ、な?てか、その適合率ってのは何だ?あれか?それによってどれだけ強力なのかが変わるのか?」

「そりゃあ、もちろんそうだよ。適合率というのは、君の体内にあるオラクル細胞がどのくらいのうちどのくらいが働くか、というものだ。どの支部を探しても一番高いのはソーマだと思っていたが、君のはいじょうだ。ソーマでさえ、90%台前半なのに、君は100%をこえている」

「・・・・・・で?それがどうしたってんだ?」

「聡明な君なら分かるんじゃないかな?」

「ふん、だからどうしたってんだ?」

 

考えられる可能性。それはふとした時に俺の体内に宿るオラクル細胞が暴走してしまったらの話だということを、早い段階で理解していた。きっとこれから言われる言葉も理解出来ている。

 

「その時は仕方ない。君も諦めてくれ」

「別に、未練なんざとっくにねえよ。生まれてこの方、そんな物が出来るような生活なんて1つを除いてしたことねえからな」

「ほほう・・・・・・それはそれで気になるが、調べたら後から君に殺されてしまいそうだ」

「けっ、どの口がほざきやがる。何か1つでも本心を喋ってから口にしやがれ」

 

チッ、ここにいるとホントにイライラしてくるぜ。気分が乗らねぇな。今日はもう風呂入って食って寝る。

 

「じゃあ、今日はご苦労だったね」

「・・・・・・」

 

答えずに俺は扉を叩きつけるように閉める。肩で風を切るように歩いて、一刻も早く自室へ篭もりたかった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「チッ、あのクソ狐が・・・・・・嫌なことまで思い出しちまったじゃねえか」

 

どれもこれも全て昨日の狐が悪いんだよ!などと八つ当たりしても何かが変わる訳ではない。どうせ今日も仕事なのだ。今のうちにそういった雑念を払い除けけおく方が吉だ。

そう結論づけた少年はエントランスの受付へと向かっていた。

受付には、いつもと変わらずヒバリが笑顔でこちらを見つけて任務があると報告する。少年がミッションの内容を確認すると、ミッション名は《スノーボール》と書いてあり、オウガテイル3体とコクーンメイデンの討伐らしい。たったそれだけのアラガミに対して、少年とリンドウとサクヤにコウタと言ったフルメンバーでの出撃だ。

 

「明らかに戦力過剰な気がするが、一応念入りに準備だけはしておこうか」

「はい、そうしてくださいね。それと、あまり根を詰め過ぎるのも良くありませんから、適度に休んでくださいね」

「わぁーってるよ」

 

そう言って少年はソファにどっかりとふんぞり返り、リンドウたちを待つことにしたのだった。

すると、数分して全員が揃いミッション内容の確認、それといくつかあるの指示を聞いてミッション内容に記された場所へと移動する。

鎮魂の廃寺の降下ポイントへ降り立った瞬間周りにアラガミが湧いてでる。

 

「うおっ、いきなりっ!?」

「ふん、こんなことしか出来ないだけだろう。コウタ、前と同じでいい今日はリンドウもサクヤもいるんだ、多少は楽できるさ」

「おーおー、出てきたアラガミを一瞬にして真っ二つにしておいてよく言うぜ。サクヤ、こりゃ負けてらんないな」

「ええ、そうね!私たちだってまだまだやれることを証明して見せないとね!」

 

一気に周りに湧いたコクーンメイデンを一瞬のうちに片付ける。

捕食を素早く終わらせて、残りの寺の跡地の中で捕食をしているオウガテイルに向かう。後ろからリンドウが1体に切りかかる。その音と、切りかかられたオウガテイルの声に反応して他の2体もこちらを迎撃目標と定める。

しかし、吼えている間に目の前へと移動していた少年が、頭を掴み、2体が固まっている方向へ投げ飛ばす。投げられたオウガテイルは壁にぶち当たって落ちるが、衝撃が強すぎたのか未だに立てていない。

 

「全く、お前には驚かされてばかりだな・・・・・・味方でよかったよ、ホントに。さて、サクヤ、新入り2(ツー)撃ちまくってくれ!」

「「了解!」」

 

廃寺の中は十数発分の射出音が轟いた後、少年がサイズを倒れているオウガテイル3体に向けて横一閃に薙ぐ。それが決定だとなり、オウガテイル3体の反応は同時に消えてなくなった。

 

「今回はこの過剰戦力のせいだな。詰まんねえ」

「いや、こっちは楽しいんだぞ?お前の破天荒過ぎる戦い方をこの目で見れるんだからな」

「ホント、普通じゃできないことをやるんだもの。なのに、連携が取りやすいのは少なくとも普通じゃないわよ」

「それは俺が異常だと言いたいのか?」

「まあ、ある意味異常でしょ」

「うるせえ」

 

その後も談笑しながら、回収班の到着を待ち続けている間も注意を払っていたが特に何かが起こることもなくそのミッションは終了した。

アナグラヘ着いたのはいいがすぐに少年はリンドウに呼び出されてしまった。ヘリを降りた時に耳元で小さく声を掛けられたのだ。

 

「で?用事ってのは?」

「ああ。それのことなんだがな、今度うちに新型のゴッドイーターが来ることになってるんだ」

「で?まさか・・・・・・俺にその世話係をしろと?」

「まあな。それと、お前だから伝えておきたいことがある。根拠は特にないんだがな、うちの支部長はこの極東支部に何かしらの目的で新型神機使いを集めてる気がするんだよ・・・・・・」

「・・・・・・で?」

「そこで相談なんだが、もし支部長がその辺のことに関して何か言ってたら、俺にも教えてくれないか?まあ、直接聞くのが一番なんだがはぐらかされるのは目に見えてるし苦手なんだよ」

「・・・・・・俺だって生理的に受け付けねえよ。だがまあ、分かった。あんたは信用できる。何か言っていたらすぐに報告する」

「ん、助かるわ。じゃ、いっていいぞ」

 

そう言われ、リンドウの部屋を出ていく。確かに胡散臭さを感じるところが少なくないこの支部では警戒しておくべきだと判断を下した少年はそちらにも意識を向けるように決めた。

ただ、今はまだ午前だ。まだ任務が入れられる。

 

「んじゃ、仕事に向かいますかねーってな」

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