あぁ……他のネタが浮かぶ病が深刻だ……。
活動報告あたりに乗せて代筆募集しようかな(白目
八十日目 気まずい人物
世の中には、以前の自分の行いによって気まずい関係になった人物が少なからず居る。
俺にはそれが大なり小なり多過ぎて一々気にする事は無いんだけど、今日ばかりは自分の癖の悪さに苦笑いしか出なかった。
それは急に舞い込んできた代打ちの仕事を終わらせた帰り道、大会前だから暇を持て余していた俺は朝まで対局していた為帰りが昼頃になっていた。
徹夜で飲まず食わずで打っていたからか空腹感を感じたので、流石に何か入れるかと思い『本日のオススメは大人気ビーフシチュー!!』と看板に書かれた洋食屋に寄ったのが悪かった。
俺が入った時間は丁度ランチタイムで混んでいて、俺が席に座って注文を済ませた頃には満席となっていた。
周りの客の話を聞くとつい最近グルメ番組でこのビーフシチューが大絶賛されたらしい、どうりで賑わってる訳だ。
そんな感心をしながら噂のビーフシチューを追加注文した時、店員に相席を頼まれた。
二人組の女子高生が相手だと言うので快く受け入れたのだけど、この選択の所為で俺はある意味窮地に立たされる事になった。
『キャプテ〜ン!! 相席okだそうですよー!!』と言う能天気そうな声と『華菜、私あんまりこんなお洒落なお店来た事ないのだけれど……』と言う何処かで聞き覚えのある控えめな女性の声が聞こえて来た。
……うん、まぁ、なんだ。 相手は何時ぞやの部長さんだったんだ。
で、今に至る。
周りの和気藹々とした活気とは裏腹に冷凍庫の中に居るみたいに冷え切った空気、目を逸らそうにも店の奥のテーブルに案内されたので周りは壁と他の客しか見えず、代打ち帰りの為携帯も持っていない。
ビシビシと突き刺さる視線、そりゃあ昔の俺は容赦無く相手潰してたし、勝ちへの過程が楽しめるようになったから彼処までの事はしないと言っても何を今更、としかならない。
昔掛けた呪いは数年で如何にか出来る物じゃ無いし、解けと言われて解けるものでも無い。
あの時の俺はまだ勝負自体が作業化、と言うよりもまだ自分の実力を正確に測りきれて居ない時期だったから万一の負けを警戒してたんだったかな。
そんな昔の事を現実逃避気味に思い出していたら、重苦しい空気に耐えかねたのか部長さんのお連れさんが口を開いた。
『あ、あの、キャプテン? こっちの人とは知り合い、なんですか?』
…………直後にしまった、と言う顔をして青ざめた能天気娘、そうじゃなかったらあんたのキャプテンは見知らぬ人にガンたれる人になるだろうに。
更に空気が重くなった、この雰囲気じゃ何言っても火にガソリンぶちこむ様な事にしかならない。
しかもこのタイミングで料理が到着するし、最悪を通り越して地獄に近い。
自分がやった事に対する自業自得とは言え、結局俺はその無言の威圧感を受けながら無理矢理ランチを詰め込んで店を出るのだった。
京ちゃん過去の行いを反省するの巻。
大会前にお互い不幸せな出会い(白目
本当は上埜さんを出すつもりでしたが、間違いなくカオスになる為辞めました(震え声