須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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アカギと打たないと言ったな? 悪いがアレは嘘だ(震え声

すみません、私が我慢出来なくなった(白目

一応断っておくと才能的にはアカギ>>>超える事の出来無い壁>>>京太郎になるので京太郎に勝ち目があるのは今の内だけ。

この作品の最強は傀、竜、ワシズ、アカギと明言してますからね、だから京太郎も今はともかく昔はちょくちょく負けてますし。


九十九頁目

九十九日目 本物

 

 

あの後俺は原村特別コーチと共にマホとの授業を終え、二人を家に送った後裏で噂になっているある事を思い出し、裏関連の知り合いに聞き込みをしていた。

 

 

『卓に着く五分前に麻雀の説明を受けただけの素人が、裏プロの矢木を倒した』と言う話、先日の対局後に江崎から聞いた話だったがその時の男の容姿が白髪。

 

まさか、とは思うがそのまさかの可能性もある、詳しい容姿を江崎に聞きたかったが彼奴も聞き齧っただけの話、後堂に調べて貰えば分かるかもだけど、情報が少な過ぎて難しいだろうな。

 

 

普段ならこの辺りで興味を無くし部長の企画した四校合宿に向けて準備をするはずなのに、何故かこの白髪の男の事が妙に気になって仕方ない、平山の話だと考えても何故か納得できない。

 

結局その日は収穫ゼロ、白髪の名前すら分からなかった。

 

家に帰ってベッドに横になった俺は部長に合宿不参加の旨を伝えると同時に後堂に白髪の調査を依頼し、本格的にその男を探る事にした。

 

何故此処まで躍起になるのだろうか? 前々からその噂を知っていたのならともかく、ほんの二、三日前の噂だぞ? なのにどうしようも無く胸が踊る、その白髪と対局したくて堪らない。

 

対局五分前に口頭で説明されただけで裏プロに勝った、それは才能だけじゃ無理だ、何せ裏じゃサマなんて当たり前、才能や感性をサマでズタズタにされれば天才も凡夫も関係無い。

 

にも関わらず勝った、それはつまり白髪が元々裏側の考え方や感性を持っていたと言う事、つまりは本物の無頼。

 

俺が知る本物は三人しか居ない、そしてその三人は最強の三人だ、だが噂の白髪がその三人と同類だと言うのなら……。

 

 

俺の麻雀は言ってしまえばマホと同じ様な物、自分の物にして着色してはいるけれど突き詰めれば模倣に過ぎない。

 

試してみたい、如何あっても俺はその本物に自分の麻雀を試してみたい!! まだ自分の才を開花していなかったとしても、俺は一人の雀士としてその白髪を見たかった。

 

 

その思いが天に通じたのか、後日後堂から詳細付きのメールが俺の元へと届いた。

 

内容に目を通し要約すると、南郷と言う男の負債3000万を賭けた麻雀に代打ちとして途中参加、対局中に頭角を現し3000万の借金をチャラにしたばかりか川田組の代打ち矢木をも圧倒して更に其処から3000万ふんだくった。

 

それだけでは飽き足らず、勝ち金の合計6000万をそっくり差し馬に乗せての倍プッシュ、その勝負は第三者預かりとなり丁度明日料亭佐々川で盲目市川と対局すると言う。

 

以前川田組には代打ちとして関わった事があるし、彼処の若頭も知っている、市川の保険として打っても良いと言えば見物ぐらいは出来るかな?

 

そう考えた俺は見物料を持って川田組の連中に会いに行った、完全に関わりの無い部外者が口を挟むのだから色々と面倒な手を使ったけどね。

 

 

さあ、明日の対局が楽しみだ。





※この南郷の借金3000万は現在の貨幣価値に換算した値段です(白目

尚京太郎は黒服サングラスで見学する模様(震え声

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