須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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ワンランクパワーアップした京ちゃん、性能がCからBになりました(白目

真面目な話、サマ7実力3くらいだったのが5:5になりましたので今までよりも強くなってます、この調子なら高校に上がる頃にはトラウマ製造機間違いなしだね(白目


十三頁目

十三日目 アマチュア大会=狩場

 

 

今日は小学生を対象とした小規模な麻雀大会の開催日、勿論エントリー。

 

第一試合は割と良いとこのお坊ちゃんと、如何にもデジタル打ちですって言わんばかりの金髪の少女身なりからしてお金持ちっぽかった、最後の一人は遠い目をして対面に座っている我が校の麻雀部部員。

 

 

東一局 親はお坊ちゃん、麻雀の塾にでも通っているのかミスの少ない打ち筋、綺麗に和了してはいるが河で一面子しくじっているので其処まで脅威では無い。

 

問題は上家に座ったお嬢様だ、対局が始まった瞬間に表情が消え、ジッと河を見つめている。

 

和了こそ安手だがムダヅモ無しの早和了、ズルズル行けば連荘で打点が上がって行く、しかも最悪な事に流れが見えないときた、完全に手探りで引かなくちゃならん。

 

けど、今の俺ならそれでも勝てる、そんな気がして手なりに進めて行った。

 

 

案の定4連荘目辺りで純全帯三色一盃口ドラ2の倍満をテンパイ、お嬢が和了しまくってるので対面下家はベタオリ、捨て牌見ても断平系の役だしリーチも掛かっている、突っ張れんか。

 

まっ、親の箔付けの為に麻雀やらされてますって顔だったし仕方ない。

 

そう思った俺は点棒を投げ、更にその手牌を開きオープン立直を宣言する、この大会は珍しく二翻役のオープンリーチが認められていたんだ。

 

ポカンとした顔をした三人、さっきまでの冷たい感覚だった上家が急に騒ぎ出した『私より目立つなんて許せませんわ!!』とか『しかも三枚枯れの嵌八索!! 馬鹿にしてますの!!』とか、非常に愉快だった。

 

しかも顔に出るタイプ、ツモった牌が八索だったのだろう、リーチをしている以上和了牌以外は切るしかないので非常に面白い顔でそれを切ってくれた。

 

当然ロン、オープンリーチ一発純全帯三色一盃口ドラ2裏ドラ2、数え役満が四本場で33200、お嬢様のトビ。

 

 

まぁ盛り上がるわな、三枚枯れの地獄待ちを一発ロン、そもそもオープンリーチだったし、後我が校の麻雀部員が震えてる、大丈夫そのトラウマは俺も経験したから。

 

放心状態のお嬢を置いておいて俺はそのまま退出した、てかマジで一発で掴むとは思ってなかった、裏ドラも雀頭に乗ったしどうなってんの⁇

 

この後二戦三戦した後、決勝は後日に持ち越される事になった。

 

後、あのお嬢が全力で追っかけてきて『さっきのは私の真の実力ではありませんでした』『偶然……そう!! 偶々偶然お腹の調子が悪かっただけですわ!!』と多分再戦要求なんだろうけど遠回し過ぎて理解するのに時間がかかった。

 

 

取り敢えずデコピンして『んじゃ、次はあんたの麻雀見せてくれよ、さっきの冷たい感じより今のあんたの方が魅力的だしな』って言ってから会場を後にした。

 

 

明日は決勝、あっさり過ぎる気がするけど良く良く考えたら人外としか闘牌してねーもん、感覚ズレるわな。




冷やしとーかをオープンリーチ+地獄待ちで煽る京ちゃん、やってる事先生に似てきてやせんかね?(白目

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