須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

69 / 138
神様退治から南入までです、次回は南場でおっぱいお化けと絶一門(白目


四十一頁目

四十一日目 神域

 

 

五本場、流れが上向きになったとは言え、まだまだ此方の形成は悪い、哭ける様になっただけでまだツモが悪く和了までには辿り着けそうに無いのだ、無理矢理仕掛ければ安手で和了できるかもしれないけど、ケチな点棒を拾うよりは流れを拾いたい。

 

ジッと顔を伏せ、卓上の哭くべき流れ、機会を伺い、牌を染めて行く。

 

そして、小蒔さんは張ったのだろう、その際に溢れ出した三索をポン、無駄な鳴きを散々見せていたので脇二人は何も思わなかったのだろう、だが小蒔さんだけは目付きが鋭くなった。

 

その証拠にツモ牌を止めて手を回し始める、彼女の目線は俺の右手、哭きの閃光が見えたのだろう。

 

 

けど、俺に教えられた麻雀は哭き麻雀だけじゃない、攻めるべき流れで足を止めた、それは当然の判断だけど流れは淀む。

 

ツモがズレ、俺の不ヅキが有る程度払拭されたのか、数巡後に三萬が小蒔さんの手から零れ出し、ソレを槓。

 

新ドラは三索、嶺上牌三筒を暗槓、新ドラは乗らず、三色同刻ドラ3が確定、二枚目の嶺上牌は三索、加槓してドラ4、三枚目の嶺上牌で和了。

 

役は三色同刻三槓子嶺上開花のドラ4、倍満の責任払い。

 

約三十万点のマイナスにとってはこの程度の点は焼け石に水だけれど後は登るだけなのだ、スタートを切るには中々な和了。

 

東3局 親は初美さん、気を抜いた事に苦虫を噛み潰した様な顔をしていたけどもう遅い、地獄の砂は魔法の砂、一度触れれば破滅の運気がひっくり返る。

 

6巡目聴牌、清一色断么平和一盃口、勿論立直を掛けて一発で自摸和了、裏も乗って数え役満。

 

 

東4局、次は小蒔さんを狙い撃ちにするつもりだったが、初美さんが東と北を鳴き、何かを狙っている様だったので国士に切り替えそれを潰す、案の定小四喜和を聴牌していたのか南を暗槓、それを槍槓して沈める。

 

一本場、初美さんが涙目になって来たけどまだ降りていない様だったので二度目の国士無双、鳴いて手が短くなり先程の槍槓による恐怖と、俺が一枚づつ握っている所為で南と西を暗槓出来ず、結果として抱えきれずに溢れ出した么九牌を13面待ちで潰す。

 

二本場、小四喜和聴牌、二度も小四喜和を張っていたからそう言った引きを持つオカルト打ちだと判断した俺はその手をオープンリーチ、初美さんはもう顔面蒼白になっていた。

 

そして当然の様に一発自摸、初美さんの目が怯え始めたが、まだ終わらせない。

 

三本場、三度の役満と自分が狙われている事に気が付いた初美さんは第一打から東を落とす、再び小四喜和をこれ見よがしに和了されたくは無かったのだろうが、甘い。

 

その東を槓し嶺上牌の南を連槓、二つの風牌が連槓された瞬間、彼女は悟ってしまったのだろう、完全に心が折れた様な表情をしていた。

 

続け様の嶺上牌西と北をそれぞれ立て続けに連槓し、大四喜和と四槓子を確定させ、字一色と共に嶺上開花。

 

四倍役満の責任払いによって俺のマイナス分は帳消し、寧ろプラス収支となった。

 

四本場、今度こそ狙いは小蒔さん、俺に勢い付かせた事に苦虫を噛み潰したような顔をしている、回しに回し18巡目で彼女が耐え切れずに切り出した三索を槓、嶺上牌四索を暗槓、二枚目の嶺上牌六索を連槓、続け様に三枚目の嶺上牌八索も連槓しツモった発で自摸和了。

 

 

『御無礼、緑一色四槓子、親の二倍役満96000の責任払いですね、遂に捉えました』

 

 

五本場、神に対して役満直撃を当てた事で流れが今まで以上に良くなっていた、4巡目四暗刻単騎待ちを聴牌し、6巡目に小蒔さんが放銃。

 

六本場、10巡目に純正九蓮宝燈聴牌、小蒔さんは6巡ほど回すも最終的に手中の13牌とツモ牌全てがロン牌になったのか悔しそうに牌を吐き出して放銃。

 

七本場、無自覚の焦りが出始めたのか一筒、一索、一萬の三つを鳴きだした。恐らくは清老頭、待ちは俺の手に九萬の槓子があるので九筒と九索、次のツモで新しく槓子が出来たので連槓、新ドラが一索と一筒なのでこれで彼女の待ちは枯れた、更に二巡後にもう二つ暗槓を重ねて四槓子四暗刻単騎を聴牌、海底牌が小蒔さんになる様に初美さんに鳴かせた後立直を掛ける。

 

裸単騎の立直に視線が鋭くなったけど、今の彼女は必ずその牌に振り込む、安牌だった九索九筒は既に切り出され彼女の手には無筋の牌のみ、そうなるのは必然だった。

 

 

『御無礼、四暗刻単騎四槓子の三倍役満ですね』

 

そして八本場、いよいよ神の自信が崩壊し始めたのだろう、配牌を覗いて思案顔をしていたが、俺の手は既に和了っていた。

 

 

『御無礼、天和大四喜和字一色四暗刻、八本場ですので八連荘も加えての六倍役満になります』

 

 

その瞬間、小蒔さんの雰囲気がふわふわした物に変わり、今目を覚ました様な感じで顔を上げた。

 

 

『あ、あの……終わりました?』

 

『いいえ、続行です。 親の連荘は8回までとの事なので南入ですね』

 

 

神様が帰ってしまったのだろう、だから終わった物としてそう言った様だけど、残念ながらまだ南場が残っている。

 

勝負はまだこれからだ。

 




神様が敗北を認めて帰りました(白目

という事は姫様が……。

追記

八連荘を忘れてたので五倍役満が六倍役満になりましたやったね(白目
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。