そもそも差し込みも通しも出来るから無理だよなぁ……、でも部長も京太郎も殆ど負けないから最終的にはどっかで当たるだろうし、どうしよう(白目
それと今回は部長の高1時点の話になるので白糸台がメインになります、多分雀鬼は出ない(震え声
??日目 名門白糸台
入学初日、通勤ラッシュの波に攫われた後そのまま迷子になった宮永さんを捜索してたら初日から遅刻する事になった。
普段ならこんな事も想定して一時間以上早めに通学してるんだけど、今朝は宮永さん起こしてご飯用意してたらからなぁ。
……うん、今の発言に疑問を感じた人は正常だから安心して。
実は僕は上京する時に一人暮らし用にと父さん達がマンションを用意してくれたんだけど、お隣の角部屋が宮永さんなんだ。
『進学どうするの?』って聞かれてそのまま『スカウト来てるし白糸台かなぁ』って答えたら一緒に進学する事になるとは思わなかった、彼女本当に将来が心配過ぎる。
しかも『私は立派なお姉ちゃんだから一人暮らしも出来る』って何処から出てくるのか分からない自信で親御さんを説得しに行って、何故か僕も連れて行かれた。
唐突なのは何時もの事だから普通に親御さんにご挨拶と自己紹介をしたら『君が、天宮君か……』と、凄く申し訳無さそうな顔で『何時も何時もウチの娘が済まない』と言って深々と頭を下げられた。
人の世話をするのは嫌いじゃ無いですし、三年間一緒だから気にして無いから大丈夫ですよと言ったら宮永さんが後ろから『部長……じゃなかった、天宮君は良い人』ってドヤ顔してた、何故にドヤ顔? と言うかなんで僕が連れて来られたんだろう?
そんな僕の疑問は直ぐに解決した、新しい問題が出来ちゃったけど。
『一人暮らしがダメなら天宮君と住む』
だから今日は天宮君を連れて来た、そう言ってクッキーをぽりぽり食べ出した宮永さん、彼女は自分の発言を理解して居るのだろうか? 後、僕聞いてないからね? そんな話。
平然と『うん、今言ったから』と言ってのける宮永さんに頭を抱えたのは僕だけじゃなかった事が救いだった。
結局妥協案として僕の隣に彼女が住むと言う事に落ち着いた、人柄を見たいからって言う親御さんの言葉で一月くらい宮永さんの家に通う事になったし、僕の両親にも宮永さんを紹介する事になったけど。
と言うかみんなして何で『鈍感同士だからこれは苦労するなぁ……』って言うんだろうか?
ともかく、そんな今朝だったので大遅刻、学校そのものも大きな学校だから凄く目立ってしまった。
今年もなんだかんだ一緒のクラスだったし、行き道が本当に気まずかった、幸いな事に電車の乗り間違えとかで新入生が遅刻するのはまあまあある話らしいので其処まで怒られはしなかったけど。
放課後、入部届けを持って部室に入ったら入部試験をする事になった、スカウト組でも一軍・二軍・三軍のどれに所属するかを決める為の対局らしい。
勝負は東風一回戦、親は僕からのスタートになった。
東1局目、僕の面前主義を先輩達は調べ切って居るのだろう、三家とも鳴き麻雀で僕に揺さぶりを掛けて来た。
一つ晒せば自分を晒す、二つ晒せば全てを晒す、三つ晒せば地獄が見える、僕の場合は相手が鳴きを入れてくれた方がやり易い。
晒した牌と切った牌、そして視線の位置から三人の手を読み切って和了牌を握り潰し、僕はラス牌で自摸和了。
役は海底・自摸・断么・三暗刻・三色同刻・ドラ1の倍満、後ろで見ていた監督らしき人が興味深そうに僕の手を見て居る。
一本場だけど今回は和了出来ず下家の先輩が自摸、役は全帯・三色同順・自摸の満貫、足の遅い僕の麻雀じゃ先に聴牌されるとやっぱり押し切られるなぁ。
ロン牌を見抜いて握り潰す事は出来るけど、ツモられちゃ仕方ない。
気持ちを切り替えて東2局、僕は手なりに進めつつ6巡見て彼等の手牌を読み切る。
先ず下家、彼は取り敢えず断么を目指す癖があるので么九牌が溢れて居る、形は典型的な断么・平和、自摸り易い三面待ちか。
次に対面、彼の場合は対子系の役を好むのか若干無意識に決め打ち気味に打牌をしている、嵌張や順子を落として居ると所を見ると三暗刻は入って居る筈、後はポン聴牌からの対々和か、もう何枚か重ねての四暗刻。
最後に上家、逆に彼は么九牌に重きを置いた打ち筋、中張牌が払われつ789の並びが切れて居るので純全帯・三色同順、立直か自摸で跳満、一発自摸なら倍満まで行く手。
上手く待ちを交わしながら13巡目に僕も聴牌、待ちはドラ二つと赤五筒二枚を重ねた断么・平和・一盃口、高目で二盃口にまで伸びる。
自摸の他に後一翻あれば三倍満だけど、立直すると手が固まるしなぁと考えて居る内に字牌をツモ、生牌の中だったので雀頭を落として一度聴牌を崩す。
16巡目に再聴牌、混一色・二盃口・ドラ4の中単騎待ちになり、18巡目に自摸って三倍満。
そして東3局に入る前に監督から静止が掛かり対局は打ち切りとなった、もう十分実力は見れたとの事。
付け加えて『此奴ら二軍ではお前の相手にはならん』とすっぱりと切り捨てて監督は僕の入部届けを持って行った、先輩達に『ありがとうございました』と言って席を洗う。
宮永さんはどうなったかなぁ、と考えながら彼女の卓を見に行こうとしたら、一人気になる娘を見つけた。
面前主義者って訳じゃ無いけど、僕と同じ様に相手の手を読んで不要牌を狙い撃ちするタイプの打ち手、僕の場合は自摸がメインなんだけど彼女は直撃がメインの様だ。
宮永さんが勝つのは分かり切って居るので、僕は空いた椅子を引っ張って来て彼女の打ち方を見ることにした。
後にこの娘––––弘世菫とは主に宮永さん関係で長い付き合いになると、この時点の僕は考えもしなかった。
今日は友人と雀荘行ってくるので感想返信は若干遅れます(白目
この話の続きは今作終了後に別作品でやるかも。