移動日含めて少なくとも一週間以上消費、こりゃ北国は冬休みか代打ちで行くしかないな(白目
四十九日目 佐賀–愛媛
あの後、あの二人が入れ替わり立ち替わり入って10戦以上対局する事になった、んだけど……この人ら何なの?
哭きを入れる度にビクッってしたり、俺が和了ると身を捩らせたりと非常に目の毒だ、なんだかすこやんを見てる気分で居た堪れなくもなる。
…………先生があんまりすこやんと打たない理由がちょっと分かった気がするわ。
対局後は連絡先を交換して足早に店内から出て生立ヶ里中に向かった、二人と対局する為だけに麻雀部員の大半を再起不能にしてしまったし、侘びの品も持って頭を下げに行った。
夏だからドリンクとアイス、後は麻雀牌の五万位の奴を幾つかと最新式の全自動卓、最後に芸術牌を鬼束正宗に依頼しておいた、全部俺の自腹だから安心して欲しいって事と退部希望者全員に個人指導をする事を伝えた後、数日掛けて俺が折った精神を立て直して佐賀を去った。
ただ、その所為で生立ヶ里じゃ鳴き麻雀が流行ってしまったのは予想外だった、多分ウチの部長が此処に来たら確実に泣く、あの人完璧な面前主義者だし。
で、今俺は愛媛に居る。
別にあのダブルエースとの対局が精神的に疲れる領域に入って来たからとか、俺の方も新しい扉を開いてしまいそうだったとかじゃなく、蜜柑が食いたくなったから。
佐賀で聞き込みをしたものの、目ぼしい雀士の話は聞かなかったし、陸伝いで長野に帰るよりは四国を回ってみるのもありかなと考え、そのついでに愛媛で蜜柑とフグを、香川でうどんを食ってからフェリーで東京に行く予定だった。
そんな訳で、蜜柑を買い食いしながら予約しておいた料亭に向かっていた時だった、前を歩いていたお餅の大きな女子高生くらいの人があり得ない物を見る様な目で俺を見ているのに気が付いた、雰囲気的に鹿児島で戦った巫女と同じ様な感じだけど、そっち系のご職業の方かな?
心当たりは…………あり過ぎてどれか分からない、今は兎も角昔はしょっちゅう代打ちやっては首吊らせる結果になったとかなんとか聞いてたし、多分それかなぁ。
今は先生1号方式で運を根刮ぎ奪う形だから自然死だし、俺が恨まれる要因は無いだろうと思う、2号式だったらどうしようもないから恨まれても逆恨みだ。
『す、すみません、ちょっと良いですか?』
スルーするつもりだったのだけど、向こうから声を掛けられてしまい足を止めて相手の目を見ると、少し怯んだ様に感じられたけれど、彼女は自己紹介から切り出してきた。
戒能良子と名乗った彼女はやっぱりそっち系の血筋な様で、俺の周りに良くない物が纏わり付いている、親戚にそう言った物を祓ってくれる人が居ると言い鹿児島の例の神社を紹介してくれた。
前に行ったんだけどなぁ、なんて思いながら空返事をしたらしつこい位にそれは良くない物だと言う話をし始めたので、『食事でも御一緒しながら話しませんか?』と言って料亭に連れて行って其処で話をする事になった。
…………フグを二人前欲張って頼んどいて良かった。
海外遠征は未だなのでルー語は未習得な戒能プロの登場、この後彼女はファミレスかファストフード店を予想していた為フリーズする事になりました(白目
行く前に人が増えた事はちゃんと公衆電話使って連絡済みです。