須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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今回は対局無し、珍しく雀鬼が京太郎に戻りました。

でも崩壊した金銭感覚は治っていない模様(白目


五十頁目

生立ヶ里 五十日目 雀鬼とイタコ

 

 

料亭でフグを食っていた俺達だけど、戒能さんは何故か借りて来た猫の様に大人しく、中々箸が進んで居ない様だった、話も出来ないしフグ嫌いだったのかな? 若しくは食い慣れてて飽きてるとか? ワシズさんに教えて貰った店だから口に合わないって事は無い筈なんだけど。

 

ミスったかなぁ、と考えながら食ってると戒能さんが箸を置いてバッと顔を上げ、『あ、あの、私は今持ち合わせが……』なんて言い始めた、話の切り出し方を悩んでたんじゃ無くてお金の事で悩んでたのかこの人……。

 

俺が誘った訳だし全額出しますよと言いはしたけれど、余計に萎縮してしまった、てかお祓いとかの話はどうしたんだろ?

 

結局食い終わるまで話が切り出されず、料亭を出た後もとぼとぼとと俺の後ろを付いてくるだけだった、『口に合わなかったですか?』と聞くと全力で首を振ってくれたので味じゃ無いなぁ、そうなると奢りの事に後ろめたさでも感じてるのかな?

 

大丈夫ですよー、俺資産30億以上はまだ残ってますからー、と言って安心させようとしたけれど、『さ、さんじゅうおく?』と文字に起こしたら平仮名になる様な発音で目を回してた、証拠にと通帳見せてあげたら腰抜かしてた。

 

…………てか先生達に毟られたとは言えグルジアでの42億がまだ30億は残ってるからなぁ、正直使い道が無いんだよな、代打ち業で稼いだ金も部屋の押入れに詰め込んであるし……麻雀部の先輩たちが高校に上がったらバイクでもプレゼントしようかな?

 

 

そんな持っていても邪魔な金の使い道を考えていたら、処理落ちから復帰した戒能さんに『な、なるほど、貴方の場合憑かれてると言うよりは貴方自身が既に魔物を超えて鬼になっているんですね……』と言うなんとも言えないセリフを頂く羽目になった。

 

まぁ神境の巫女で如何にもならなかったですからね〜、なんて軽く言って見たら再び処理落ちされた、『神ですら、手に負えないと言う訳ですか……』と言って。

 

 

その口ぶりだと彼女も麻雀を打つ様なので『打ちますか?』と聞いて対局を誘ってみたけれど、『……ノーサンキューです、私では貴方の魔性に呑まれてしまうでしょうから』と断られてしまった。

 

少し残念に思ったけど、どうせ今日は麻雀抜きの日にする予定だったし、流石に長旅の疲れも溜まってるので有難かった。

 

時間も時間なのでタクシーで彼女を家まで送り、そのまま俺もホテルまで直行した。

 

 

終始『大丈夫ですから!! お金なら払いますって!!』とか言って戒能さんはわたわたしてたけど全額俺が支払った、別れ際に『……あの、今日の事は何時か埋め合わせしますから』と彼女は恐縮しながら走り去ってしまったけど、連絡先交換してないんだよなぁ。

 

 

ps

 

疲れが溜まってたのか風邪引いてた、どうりで戒能さんと麻雀を打つ気にならなかった訳か。





風邪っぴきになった京太郎、ふわふわした意識で打つので……。
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