須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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そろそろ60話か……高校時代は全国行って俺たちの戦いはこれからだ‼︎的な終わりにするつもりなのでそろそろ次代の話に移るべきか……。


五十九頁目

五十九日目 優しい?雀鬼

 

 

『もうコレで勘弁して下さい』と、下着すら賭けの対象として奪われた詐欺グループが、全裸で俺に土下座をし始めたので流石に勝負を切り上げ、連中の持つ全財産と騙し取られた骨董品を回収して俺達は雀荘を出たんだけど、豊音さんが『可哀想だよー……』と言って服と財布を返しに行っていた。

 

情けを掛ける必要は無いと思うけどな、とは思ったものの考えたら彼女の反応こそが正常なんだろうと変に納得した俺は余った時間をどうするかと考えていた。

 

奪われた骨董品は江崎の部下が警察なり何なりを装って返しに行かせるとして、一旦村の人に報告する必要があるのでもう一度あの村に寄らなきゃならないんだけど、既に時間も4時過ぎ、今から行くと登山中に夜になる。

 

『ちょー凄かったよー!! あっと言う間に悪い人達を懲らしめちゃったもん!! 京太郎くん強いんだねー!!』と大喜びしてる豊音さんも疲れてるだろうし、今日は麓で一泊するしかないかなぁ。

 

そう考えていたらお昼抜きだった所為か豊音さんのお腹が小さく鳴った、顔を真っ赤にして『ち、ちがうよ〜!! 今のはご飯の催促とかじゃないよ〜!!』と弁明してる彼女を見て、確かにお腹が減ったなーと感じ先ず食事を摂る事にした。

 

…………流石に今回は料亭とかじゃなく普通の定食屋だったけど。

 

 

あまり持ち合わせの無い豊音さんの分は当然俺が持った、終始『わ、悪いよー!! ちゃんとお小遣い貯めてるから大丈夫だよー!!』と遠慮していたけど、『大した出費じゃ無いし大丈夫ですよ。 それに、豊音さんと一緒に食事を楽しめるなら安いもんです、俺にカッコつけさせて下さいよ』と言って強引に支払った。

 

食事を終えた後、ホテルに予約を入れた後折角なので二人で町を歩いていた、身長差があるので少し目立ちはしたけれど洋服店やアクセサリーショップなどを見て回ってる内に気にならなくなった。

 

身長の事を気にしてるのか、あまりその手の店を見て回るのは乗り気じゃ無かった見たいだったけど折角だからと連れて行き、似合いそうな服を片っ端から試着して貰って一人ファッションショーを開いて貰った。

 

似合いますよーとか可愛いですよーとか色々褒めてたんだけど『わ、私なんかが可愛いとかあり得ないかなー……とかとか』と言って恥ずかしがってた、なんだろう癒される。

 

そんなもんだからついつい何処がどう可愛いとかどんな所が綺麗だとか色々褒めてたら、買ってあげた縫いぐるみに顔を埋めてしまった。

 

やり過ぎたかな、と思ってたら恥ずかしさの極みで混乱してたのか彼女は顔を縫いぐるみに埋めたまま走り出し、柱に頭を打って気絶してしまった。

 

…………確実にやり過ぎた。

 

 

少し反省をしつつ彼女を横抱きにして近くのベンチにまで連れて行って膝枕するのだった。





最近、PSストアでテイルズオブファンタジアをダウンロードしてプレイしてます、何故レトロゲーに惹かれるのか(白目

……テイルズでまた一本作って見たいと言う欲求ががががが。

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