須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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気が付いたら番外合わせて70話、何でだ?(白目

そろそろネタの引き出しが無くなってきた。

・゜・(ノД`)・゜・

後この大会では半荘一回戦でW役満アリ、赤4枚(筒子二枚、索子一枚、萬子一枚)、八連荘無し、親の連荘無制限のルールです。

親 の 連 荘 無 制 限 (←ココ重要)


六十五頁目

六十五日目 県予選

 

 

県予選は大将まで回って来る事は無いかな?と考えていたんだけど、意外な事に俺まで出番が回って来た。

 

部長曰く『ウチの部は防御特化だからね、僕もそうだけど放銃が少ない代わりにスピードが圧倒的に足りないからどうしても削り切れないんだ、僕は高打点以外は和了しないから余計にね?』だそうだ。

 

その言葉に妙に納得した俺は先鋒で三家トビ終了をやらかした照さんとすれ違い様にハイタッチをしてから会場に入ったんだけど、何故かその瞬間照明が割れた。

 

気合い満々だったのに出鼻を挫かれた気分だったけど、最後に残っていた西家の椅子に座ると、対面が急に震え出した、よーく見たら此奴一緒の小学校に居た麻雀部に所属していた男だ。

 

小声で『なんで須賀が普通に部活して大会に出てるんだよ……聞いてねーぞ……』と震え声で言ってるけど、俺が部活しちゃ悪いかよ。

 

 

席に全員が座ったので対局が始まる、東1局 ドラは東。

 

今回は東場は全て見に回る、点棒的には殆ど動いていないので俺の持ち点8万、トップの対面は22万、上家下家が其々4万と6万だ。

 

誰が見ても流れは対面、逆に今にもトビそうなのが上家なので先ずは彼をアシストしつつ、好調な親の流れを曲げる。

 

 

トップとの差が18万点、しかも起家がトップからなので先ずは速攻、と言う彼の考えを利用して上家の風牌である南を喰わせる、コレで一翻。

 

ついでにドラも食わせたかったけど、モニターで見ていた全体の流れから親が二枚抱えている可能性が高かった為断念、その代わりに三巡後に北を喰わせて二副露。

 

露骨な混一色や対々和、点棒的に余り差の無い下家は降りたのか現物切り、対面は流れ的にまだ上家は聴牌していないと読んだのか強気の打牌、その迷いない打ち方から彼は聴牌して居るのだろう。

 

彼の捨て牌は全て手出し、萬子と索子が安いけれど、良く見るとそれは全て123と789、河で一面子しくじって居る様に見えるが手出しの面子落としなので入れ替えた可能性が高い。

 

そうなると456の三色、後は東と筒子の何かとのシャボ待ち、場に切られていない一筒か九筒辺りが怪しいか。

 

しかし、しかしだ、流れが無い者が馬鹿鳴きをすると確実にトップへの追い風になって行く。

 

それを利用する為、俺はノーテンリーチを掛けて揺さぶりを掛ける、上家と下家は俺の事を知らない為其処まで警戒していないが、対面は俺の麻雀を知っているので一気に降りに回った。

 

俺の捨て牌は筒子以外の真ん中の三色を切って居るのでその全てが安牌となる、そうなると対面は育てた三色を切るしか無いだろう。

 

だが彼は先鋒・次鋒・中堅・副将までの四人分の流れが来ている、そして俺も態と落ち目に鳴かせているのだ、手が伸びるのは当然だ。

 

10巡目に俺が打東、その直後に対面がツモ牌を見て硬直し、恐る恐ると言った風に東を合わせ打ちする。

 

11巡目、遂に対面がツモった牌を見て長考するようになった、捨て牌は完全に筒子の染め手、東を切り出した事から清一色は確実だが、問題はその形。

 

一筒・九筒が一枚も見えて居らず、その他の数牌も対面の河には切られていない。

 

流れに逆らわずに降りた彼の手は九蓮宝燈なのだろう、その為に彼は固まり手を止めた、俺の事を知っているからこそ握らされたと理解した為だ。

 

彼は悔しそうに東を切る、切らされた事に理解した時には遅く、彼の切った三枚目の東に合わせて上家からロンの声が飛び出した。

 

 

その手は西を暗刻にしての小四喜和、落ち目からの役満直撃は確実に流れを変えるだろう。

 

落ち目が浮上して東2局、親番も回って絶好調、この局から場が荒れるだろうな、と考えながら俺は配牌を開くのだった。





暫くは他家の点棒を操作しつつ、流れを作って行きます。

対面は小学校の時に虐殺された麻雀部に所属していました(白目

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