須賀京太郎の麻雀日記   作:ACS

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最近の驚き、京太郎ss wikiにこの作品が紹介されていた事。

何時かしっぺ返しが来そうで怖い(白目


六十六頁目

六十六日目 県予選 2

 

 

東2局 親は上家、ドラは白。

 

役満直撃後の親番でしかも役牌ドラのスタート、席が温まり始めているのか上家の手は淀みなく伸びている。

 

彼は5巡目に発を7巡目に中を鳴いて二副露、白は場に二枚切れているけど二鳴きした後の表情から小三元が入っている可能性が高い、まぁ浮いた顔をしてる辺り殆ど確定だろうけど。

 

対して対面の表情は悪い、引く牌全てが裏目って居るのが分かる、今にも舌打ちしそうな顔付きだ。

 

河には一面子どころか二面子流れている、 理牌の位置からも手はバラバラ、もし聴牌出来たとしてもゴミ手が良いところだろうし、そもそも危険牌を切り出して放銃する流れに居る。

 

11巡目に俺が聴牌、純全帯・三色・一盃口の九索単騎待ち、この九索は対面の不要牌だ、何もしなくても吐き出してくれる。

 

その予想通りに同巡、対面は九索を吐き出して来たが俺はそれを見逃し、次巡にツモった九索すら切り捨てた。

 

東場の目的は他家をコントロールし、その点棒と流れをある程度均一化する事、でないと三家纏めて飛ばせそうに無い。

 

 

対面は俺が当たり牌見逃しからの自摸和了を狙っていると考えていたのだろう、読みが外れた様な肩透かし感を顔に出しながら困惑気味に一筒をツモ切り。

 

しかしその牌が上家の和了牌、発・中・小三元・混一色・対々和・混老頭・ドラ2の三倍満、和了した方は興奮気味に点棒を受け取っていたが、対面の顔色は蒼白だ。

 

小学校の時に対局した際に同じ様な事を彼にやった筈だから、多分その時の事を思い出してるんだろう、左手が震えてるのが分かる。

 

22万スタートから落ち目に6万8千の放銃、残りの点棒は約15万ほど、残り後5万と少し削れば点棒と流れを平たくできる。

 

一本場、ドラは五萬、一気に二着まで浮上したからか明るい表情で上家はサイを回している、役満と三倍満を立て続けに和了して最下位脱出をしたんだから当然か。

 

……まぁ、貸した流れは南場で利子込みできっちり返して貰うけどね。

 

 

次に和了させるのは下家の男なんだけど、彼のマイナスは大体四万程、俺の点棒をあげても良いんだが、それよりも対面のツキを更にドン底まで落として精神的にも揺さぶりを掛けたい。

 

その為に俺は4巡目にドラである五萬を下家に鳴かせる、コレでドラ3。

 

6巡目に俺が一筒を暗槓、対面の額に汗が滲み始め、表示された新ドラを見て口を押さえ始めた。

 

新ドラは五萬、これで下家の彼はドラ6の跳満確定となる。

 

9巡目に再び俺が九萬を暗槓、新ドラが五萬となり、これで下家がドラ9の倍満になる。

 

その瞬間、対面が吐き気を催してしまったのか、審判に付き添われてトイレへと行ってしまった。

 

当然対局は中断、下家も一鳴きしただけで一気に倍満が確定してしまった事に戸惑いを隠せていないようだった。

 

 

待ち時間の間、俺はサングラスを磨きながら次局はどう言う手で他家を上がらせるのかを考えるのだった。




トラウマ発症して途中退席してしまった対面クン!!

しかも雀鬼が着席してしまった以上、どうあっても続行する流れになります(白目

次回から復帰するよ(無慈悲

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