何故か毒怪竜になった件について   作:キョロ

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どうも、キョロです。お待たせしました。
文化祭が終わり、ようやく落ち着いたので久しぶりの投稿です。
この前の投稿は大体二週間前でしょうか? 結構長かったな、間……。

さて、今回はお出かけ編です。
どこに行くかは、まあタイトル通りです。
『ご都合展開』タグを使いたいと思いますので苦手な方はバック。
あと泉は勝手に私が考えたものです、ご都合展開なので当たり前ですが。

前書きがいつも長くて申し訳ありません……。
では、スタートです。


10、不思議な泉はすばらしい泉だった件について

 生まれ変われるのなら、金火竜か人間になりたかった。

 どうも、サヤです。愚痴って時には溢してもいいと思う。

 

 いや、よくよく考えたら転生テンプレの定番の『神様』と『転生特典』がないなー、って今考えてたんだよ。

 ほら、神様のミスで殺しちゃったから転生と特典やる代わりに許してチョ、ってやつ。

 そもそもで考えたら神様にすら会ってないんだよね、私。これって、本当に偶然で来たと思っていいのかな。輪廻で来たと思っていいの?

 ……輪廻で来たなら、モンハンの世界は現実したってこと? うっそだー。

 

はは(まだ)ー?』

 

『あん? なんて言ったか分かんねえんだが?』

 

は・は・ら、はは(だからまだ)ー?』

 

『分かんねえっつってんだろ! 黙っとけ!』

 

 現在久々にお出かけ中です。つまり空中です。

 いつもはお母さんに連れて行ってもらってお出かけするんだけど、今日はお母さんがどこかにお出かけしてしまったのでティーおじさんに連れ出してもらっています。

 

『なんで俺まで……』

 

『決まってるだろ、お前の母さんがご乱心だからだ』

 

『人の母親にご乱心はないだろ!?』

 

 ついでにリオが一緒についてきてる。暇みたいです。

 どうやらリオはまだ子供だけど既に空中を飛べるらしいんだよね。いいなあ、ギギネブラも空飛べるけどさ、成体になってからだから……。

 ああ、会話で分かったと思うけど今日もジョーおじさんは追い掛け回されています。

 

 この前結局ベリィさんには挨拶出来たんだよね、ジョーおじさんが生贄になったおかげで。

 その時に『ジョウをどうやったら落とせるかしら?』ってアドバイスを求められたから、適当に『寝込みを襲ったらいいんじゃないですか?』って答えておいた。

 後日ジョーおじさんに『二度とアドバイスはするな』とげっそりとした顔で言われました。寝不足ですね、分かります。

 

『……まあ、否定できないんだよな』

 

『着いたぞー』

 

 ぼそりとリオが何かを呟いたところでティーおじさんが突如降下。私は必死にティーおじさんに噛みついてそれを耐えました。

 地面に無事着地したことを確認してから、私はティーおじさんに噛みつくのを止めて地面におりました。

 

『運んでくれてありがとうございます、ついでに血液も』

 

『……やっぱ食事してたのか』

 

『無論です』

 

 だってこんな美味しいチャンスはないじゃないですか。これで私はウルさんとベリィさんとリオ以外の血は飲んだことになる。

 あ、どうでもいいですけど大体血の味は皆共通です。

 

『それで、結局ここどこですか?』

 

『こんな何にもない泉に連れてきて何するんだ?』

 

『え? 泉なの?』

 

『……ああ、サヤは見えないんだったな。ザマア』

 

『酷い!!』

 

 さり気なくリオに貶された。なんなの、私のこのポジション。貶され役なんてポジションは存在しないんだよ? 分かってる?

 そういえばリオには私の名前を呼んでもらえるようになりました。あんなにダサいとか言ってた割には結構すんなり受け入れてくれた。この子ツンデレなのかな?

 

 それで、ただいまリオ曰く泉の様です。全く分からん。

 いや熱視覚の特訓のおかげでなんとなく分かるっちゃ分かるんだけど……。泉を熱視覚で見せられたって面白味がない。

 若干いじけている私に気付いたようで、更にリオが追い打ちをかける。

 

『すっごい神秘的だぞー。キラキラ輝いていて、まさに未開の地だな』

 

『うぅっ!』

 

『いやー、綺麗だなあ。こんなに綺麗なところは滅多にないぞ』

 

『うわああああん!! リオの馬鹿ああああ!!』

 

 私は泣き叫びながらリオに飛びつきました。

 牙をむき出しにして、ばっくりと。

 

『いや、ちょっ、俺まだ身体小さいから齧り付かれたら貧血になる――!』

 

 リオの叫びを無視して私は思い切り噛みついたことを確認してから、思い切り血を吸ってやりました。うん、普通の味。

 バシバシとリオが叩いてくるけど全部無視するよ。悪いのはそっちだもーん。

 

『ぷはっ、ご馳走様ー』

 

『うあー……、眩暈がヤバイ……』

 

『『ザマア!!』』

 

『なんでティガさんまで参加してるんだよ!?』

 

 さあ、なんでだろう? 私には分かりかねます。

 リオは落ち込んだようで、多分涙目で『理不尽だ……』と呟いている。この前の弓使いさん並の不憫要員だね。

 そのままリオはフラフラと歩いていって……、唐突にドボン! という何かが落ちた音が辺りに響き渡りました。

 

『……え?』

 

『ちょっ、普通泉に落ちるかよ、馬鹿野郎が!』

 

 どうやら今の音はリオが例の泉に落ちた音の様です。ああ、なるほど。確かに落ちたような感じの音はしたね。

 って、私冷静すぎにも程が無いかな!? ここは焦るところでしょうよ! なんで状況確認してるわけ。

 隣であわあわと慌てているティーおじさん。助けに行かないの、と訊ねてみた。『俺はカナヅチだ』駄目だ、このモンスター使えねえ。

 

『と、とりあえずですね。こういう時は……』

 

『おっ! 何か良い手があるのか!?』

 

『心を落ち着けるために泉の水を飲みましょう』

 

 ごくごくと喉を鳴らして泉の水を飲む。うーん、冷たくて気持ちいい。

 

『な、なるほど……。って違うだろ! 冷静すぎるだろ、お前!』

 

 はっ。しまった、ついついボケに走ってしまったよ。ティーおじさんが言ってくれなかったら飲み続けるところだった。

 こうしている間にもリオは死にかけているって言うのに。……私、リオのことはどうでもいいのかな。いや、そんなことはない、はず。

 

 しばらくしたら自力でリオは上がってきました。ヨカッタネー。

 え、泳げるんだから私が行けばよかったんじゃないかって? この身体じゃまだ泳いだことないんですよ。それに仮に泳げても指が無いから救えない。噛みつけば救えるか。

 

『げほっ、げほっ……。死にかけた……』

 

『さて、リオが出てきたから帰ろうか』

 

『そうだな、帰るとしようぜ』

 

『ちょっと待って!? 俺ってそんなに嫌われてるわけ!?』

 

 リオの悲痛な叫び。大丈夫だよ、嫌ってはいない。普通の位置にいるだけ。

 ぼんやりしながらティーおじさんに近付いたところで、私の意識は途絶えました。

 

 ……いきなり、何故……?

 

 

――――――――――

 

 

『おーい、大丈夫かー? 生きてるかー?』

 

『ティーおじさん、俺のことは心配しないんだね』

 

『お前がお前じゃなくなってもある程度信じるから安心しとけ』

 

『まったく安心できないよ!?』

 

 いつの間に漫才やってたんですか。びっくりしたよ。

 ……って、私はなんで寝転がってるの? おかしいな、さっきまで帰ろうとしてティーおじさんに近付いていたはずなのに。

 ぽかんと口を開けていたのが分かったようで(まあ、常日頃開いてますけど)ティーおじさんが説明してくれました。

 

『なんかいきなりぶっ倒れてしばらくしたら人間になった』

 

『なるほど全く分からん』

 

 ティーおじさん、それ説明って言わない。

 説明と言うものは相手に伝わるように言葉を使うからこそ説明と言うのですよ。広辞苑にどう載ってるかは知らないけど。

 私はため息をついてから立ち上がろうとして、こけた。

 地面に。それこそ、ドタンッ、ってくらい派手にこけた。

 

『あ、あれ? 立てない?』

 

『身体が慣れてねえんじゃないか? 知らないけど』

 

『俺もさっきから立てないんだよ』

 

『リオもなの?』

 

『なんでかな』

 

 どうやらリオも私と同じ状況の様です。ヤダー!

 まあ、気を取り直して私の確認を取ることにしましょうか。

 

 まず手は指があります。どう触っても人間の手です、ありがとうございます。

 ……これ、もう手に指があるって時点で人間になったって思ってよさそうだね。(ギィギ)に指はなかったわけだし。

 足もちゃんとありました。私の身長がどれくらいなのか気になるところだ。

 

『私、どんな姿してるんですか?』

 

『なんだ、分からないのか?』

 

『ええ、誠に残念なことに』

 

 はい、とってもとっても残念なお知らせがあります。

 目の筋肉もあるし、眼球はあるのですが目が見えません。

 はっはっは。いやふざけんなーーー!! なんで見えないわけ!? ホワイ!?

 いや、見えないっていうと語弊があるんだけどね。いつも通りの熱視覚だよ。目で見て認識できるのはやっぱり熱だけ。

 ここまで酷いとか私どれだけ神とやらに恨まれてるんだろうね? いや、いないのか、私には。

 

『とりあえず、人間で言う子供の姿してるな。女の』

 

『しかも幼女……!?』

 

 なんだこれ、とことん嫌われてるぞ私。

 ……いや、待て。よくよく考えたら身体年齢的には幼女で合ってるのか? まあ実年齢で考えたらまだ赤ちゃんなわけですが。

 どうやら私はハンターが着ているようなインナーを中に着ていて、腰までがすっぽりを隠れる灰色のパーカを着ているみたいです。ちなみにフードにはギィギを意識したような白いギザギザがあるとか。どう考えても歯だね。

 髪と目の色もフードと同じ灰色だそうで。なんか複雑……。

 

『あ、じゃあリオは?』

 

『止めろ見るな!』

 

『いや、そんな無理な相談されてもね』

 

 事実、君は今身体に慣れてなくて動けないわけですし。

 リオは私と同じくらいの年齢の男の子だそうです。

 髪は白色の短髪で目の色は琥珀。上には白いシャツを、下には紺の半ズボンをはいているらしい。首にはベリオロスの琥珀色の牙が三つ通してある首飾りをつけているとか。

 

 ……私も、リオもそうだけどさ。なんでこんなに凍土に合わない恰好なわけ? そこは防寒で行こうよ。寒くないけどさ。

 ともかく身体は少しずつ動けるようになってきました。リオもなんとか歩く程度のことは出来ているみたい。

 さて、そうと決まれば。

 

 

 

 みんなに悪戯しに行こうじゃありませんか。




続きます。
次がいつになるかは定かではありませんが……。

お気に入りがまた増えていました。
放置していたというのにありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
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