魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜 作:かぴばらさん32号R
A:付けません。ええ、付けませんとも。
「私の魔法は二万五千七百九十八式まである」
「?」
遊びに来たヴィヴィオはこのネタがわからなかったらしい。小首を傾げている。
「ヴィヴィオにそれがわかるはずないだろう」
珍しくザフィーラが話しかけてきた。その背中を枕にするヴィヴィオは幸せそうで私まで幸せになる。
「むしろザフィーラがなぜそのネタを知っているのかを知りたい」
「盾の守護獣だからな」
答えになってない。
「ざふぃーら!ほねっこ!ほねっこあげる!」
「!?・・・ヴィヴィオ、私は---」
「・・・・・・・・いや・・・・?」
ザフィーラが黙って骨を食べ始めた。
「こwwwれwwwはwwwひどいwwww」
「・・・・・・」
ヒュンッ
サクッ
「ふぉぉぉぉ!?!?眉間に骨の欠片がぁぁぁぁぁっ!!!」
こ、このやろう・・・器用に爪でほねっこの欠片を飛ばしてきやがった・・・・!
「よーし、ざふぃーらいいこいいこ!」
でもヴィヴィオが可愛いから許してやろう。
「しっかし寂しいねー」
私とヴィヴィオとザフィーラ以外居ない広いリビング。静かな暖房の音。
「主とアインスとシャマルは買い物、ヴィータは翠屋、シグナムは近くの剣道場へ久しぶりの顔出しだからな」
なはとは夜天の書に引きこもったから余計に暇なのだ。
「でも買い物なんかになんで三人も・・・・」
「あと三日で正月を迎えるからだろう」
正月?
「正月と言えばあの・・・・フジヤマとかナスとかの?」
「だいたいそうだな」
へぇ、そんな大イベントが控えてるんだ・・・あ、なんか顔がにやけちゃう。いたずらしたいでござる。
「あのねあのね!私、お正月ってはじめてなの!」
「おー、私もだよヴィヴィオ」
「おそろいー♪」
やっべ、この笑顔だけでごはん三杯はいける。自分の金髪フェチさに絶望した!
「ヴィヴィオの可愛さは特殊能力・・・・この世界でのレアスキルぐらいのレベルだと思う」
「かわいい・・・・?ありがと!」
癒しの風もびっくりなほど癒される。ああ、幸せ・・・・・・。
「・・・そういえば初代、お前はレアスキルを持っていないのか?」
レアスキル・・・・・・あ、なくもない。
「この世界でレアスキルって呼べるものなのかわかんないよ?」
「持っているのか、どんなもだ?」
「・・・・・・・・・・自動防御?いや、自動攻撃?」
「なんだそれは」
うーむ・・・うまく説明できないんだよねあれ。私も原理がよくわからなかったし。
「魔力のマントって言えばいいのかな。弓が飛んでくれば勝手に弾く、魔力砲が飛んでくれば勝手に逸らす、近接攻撃してくる奴を串刺しにしたり吹っ飛ばしたり、加速翼になったり、傘になったり、隠れ蓑に・・・」
「それは間違いなくレアスキルだな、特Sクラスの」
そんな大層なものじゃないのにザフィーラは大袈裟だなぁ、もっとすごい能力を持った人が山ほどいたのに。
『絶対治癒』とか『未来予知』とか。
「聞けば便利そうだけどあれって常に魔力消費し続けるからさ・・・・疲れるんだよ?」
「主の10倍以上の魔力を保有しておきながらよく言う」
当時は魔力バカとよく言われたものです。燃料切れなんてなかったんや。
「といってもこっちに来る過程で失われちゃったみたい」
あるならザフィーラのほねっこを弾けない訳がない。ていうか神様、結局消したんだ。
「勿体無いな・・・神にでも祈ればどうだ?」
・・・・・・神様に、ねぇ。
「神様、『夜天の羽衣』を復活させてくださーい、って?」
「ふっ、冗談だ」
まったくザフィーラも面白い冗談を言う。あれはもうごめんだよ。
「「はっはっはっはっ」」
(了解しましたー♪)
「は?」
体が懐かしい感覚包まれる。
どうやらやりやがってくれたようだ。
『ほねっこ』
大型犬用のほねのおやつ。作中ではヴィヴィオがザフィーラに与える。
『絶対治癒』
初代の知り合いのレアスキル。
『未来予知』
どっかの誰かさんの御先祖のレアスキル。
『夜天の羽衣(やてんのはごろも)』
初代の持っていた魔力による攻防一式の自動発動型術式。初代の時代でいう特殊能力、現代で言うレアスキル。とんでもない汎用性を誇る。
自分で操作することも可能らしいが、基本勝手に発動、おまけに常に魔力を消費してON OFFの切り替え出来ないとのこと。いつもは不可視状態だが、発動時に視認できるようになる。
なおこの名前を考えたのはアインス。
冗談で言ったのに神様が叶えちゃった。
その0の伏線回収。
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次回→トライデント息抜き