魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜 作:かぴばらさん32号R
A:今度それを言ったら、その口を縫い合わせるぞ(暁の方がスランプ気味なんですすいません)
今回、時間が結構飛びます。
だってお正月ネタ無かったもん・・・。
「ほっほっほっ・・・こりゃまいったのう!」
リヴァイス・デュノワール名誉戦技教導官は悪態をつきながら息をつく暇もなく迫る膨大な数の魔力砲を避ける。
その目が捉えているのは黒髪黒目、黒い騎士甲冑を纏った少年。背中から生えている三対の黒翼と手に収まっている魔導書は彼にかの『歩くロストロギア』を連想させた。
「----」
少年の周りに魔力刃が出現し、リヴァイスに向けて放たれる。大きく扇状に広がった8つの魔力刃はリヴァイスを包むように軌道を描く。
「ほっ!」
自分を引き裂こうとする魔力刃を誘導弾で破壊----こんな戦闘を既に10分続けている。
圧倒的な弾幕、底の見えない魔力量。20年間、戦技教導官をやっていても相手にすることのなかった逸材。
リヴァイスの自然と口角が上がる。
「(素晴らしい・・・これが未来をになう子どもか!)」
幸い少年の30のスフィアからとんでくる魔力砲は命中率が低い。その面では砲撃魔導師である自分の方が有利。そう判断したリヴァイスは愛機の杖型デバイスのカードリッジをロード、数は3発。
「(全力で相手をしなければな・・・・思い切りの一撃で仕留める!)」
デバイスの補助を受けロックオン。砲撃を撃つためにいったん停止する---魔力砲が肩を掠めた。
「!!」
彼の意図に気づいたのか、大魔法のために展開していただろう足元の魔方陣を消し、少年は右手を突き出しベルカ式の魔方陣に魔力を収束させる。
「悪いのう少年」
灰色の砲撃が少年に走る。一拍遅れて少年は灰色の砲撃の倍以上ある太さの砲撃を撃ち対抗。
一見、少年が勝つに見えた砲撃だが。
少年の砲撃が貫かれた。
「----!?」
砲撃の直撃する寸前、黒いなにかが少年を覆ったが、それも貫通。
開始から10分32秒、少年の敗北で決着がついた。
〜ミッドチルダ 八神家〜
「まーーーーーけーーーーーたーーーーっっっ!!!」
二日にわたる嘱託魔導師試験は終わった。きょうは午前終わったが・・・!
「えぇいっ!うるさいぞ初代!」
こんにゃろっあんにゃろっ、クラムボンはかぷかぷ笑うってんだよっ!
自分で言っててわけがわからなくなった。
「嘱託魔導師試験・・・・侮れない」
なんだよ最後のさんめ。最終試験は簡単やよーって、あのおっちゃんメチャクチャ強いじゃん、思いっきり手を抜かれてたのに強かったよ。
「ごちゃごちゃ言ってもしかたなかろう。もう終わったのだから」
なはとがりんごをかじりながら厳しい現実を叩きつけてきた。
「諦めたら・・・そこで試合終了ですよ?」
「諦めろ、試合は終わっておる」
ちくせう。
「ヴィヴィオと同じ学校にもしばらく入れないし・・・・不幸だねぇ」
最後のさんに学校に行けと言われた。もちろんヴィヴィオと同じ学校がいいと進言したわけだが、ヴィヴィオのいる学校は編入制度がないらしい。ということで13歳の中等科?入学試験までヴィヴィオと一緒に登校はお預けになった。
「お前は本当にあの聖王女が好きなんじゃな・・・」
「あったりまえだろ、ヴィヴィオは世界一可愛いに決まってるだろ・・・・・・ん?」
聖王女?
「なんだ知らんのか・・・・あやつ、間違いなく聖王家の者じゃぞ?」
ヴィヴィオが・・・・聖王?
「ま、どうでもいっか」
どうであれヴィヴィオが可愛いからなんの問題も無い。異論は認めん。
「たしかにどうでもいいの。別に害は無いようじゃからな」
聖王うんぬんの話し置いといて。
編入できないならせめて見学でも、ということで今日は午後からヴィヴィオの通う学校『St(ザンクト)ヒルデ魔法学院』へ見学に行く予定なのだ!
「お迎えが来るとの話しだがいつ来るのか」
「もうじき来るじゃろ、私も暇なので付いて行こう」
大人しく寂しいからって言えばいいのになはとは素直じゃない。その旨を伝えると一発殴られ(羽衣で防いだ)なはとはそのまま夜天の書の中へ。
・・・・一気に暇になった。
「そんな時は蒐集魔法をいじるのがいい!」
夜天の書に記録されてる莫大な魔法データを駆使すれば暇つぶしなど容易いたやすい。
例えば、このなんの変哲もないブラッティダガーだが、私の資質に合わせると。
〈Bloody Dagger Execution Shift〉
通常21発展開のブラッティダガーがなんと126発展開に!自動誘導型だから制御いらずで便利です。
「嘱託魔導師試験でMVPの魔法でした」
使い勝手が良すぎてつい多用しちゃうのが難点。ターゲット破壊試験こいつだけで乗り切ったもの。
「やることないな・・・そうだ!石化の槍ミストルティン・ファランクスシフトとかめっちゃ強そうじゃないか!さっそく開発に---」
ピンポーン
「ありゃ」
どうやらお迎えが来たようだ。
〜Stヒルデ魔法学院 初等科練〜
「おぉー広い広い」
Stヒルデ魔法学院は予想以上に大きかった。もしかしたらホグワーツにも負けないかもしれない。
そんな学院のだだっ広い廊下をいっしょに案内役みたいな人と歩いています。
「Stヒルデ魔法学院というものは---」
小難しいことを語ってるコボちゃんみたいな髪型の案内役の人はシャッハ・ヌエラという修道騎士。修道女なのに騎士とはこれいかに。
「・・・シャッハさんって強いんですか?」
いつまでも歴史の勉強してるわけにはいかないのでシャッハさんがいかほどの強さか質問してみた。
「---私はまだまだ未熟者です。騎士はやての話しでは、あなたは純粋なベルカの騎士だと聞きましたが・・・そちらの実力は?」
質問を質問で返された。騎士を名乗ってるから弱くはないんだろうけど・・・・。てかなんで目を輝かせてるのこの人。
「えっとですね・・・。私は後方からの火力支援型ですから、一対一では弱いです。ベルカの騎士(笑)です」
「おや、それは珍しい。ベルカの騎士で騎士はやてと同じタイプとは」
ぶっちゃけ私と最後のさん以外にこういう型のベルカ騎士はいないと思う。ベルカ式じたいが武器とか拳に魔力付与して殴ることメインだったし。
シャッハさんと色々雑談してたら目的の場所に着いた。
「ここですか?」
「ええ、ここがあなたと同い年の子達が通う初等科四年の教室です」
ほぇぇ、みんな真面目に授業を受けてるなぁ。黒板の文字は・・・うん、読めない。
「お?シャッハさん、あの人」
生徒達を眺めていたら一人、私の目に止まった人がいた。
机を上に教科書とノートを広げているけど・・・・うん、まぶたを閉じて船漕いでる。
壁銀なんて普通見ない髪の色をしていた。
「?・・・ああ、アインハルト・ストラトスさんですね。彼女が居眠りとは珍しい」
名をアインハルト・ストラトスと言うらしい。いかにも誠実そうな顔立ちだ。いじめたら絶対面白いはず。
〈........〉
「およ?」
突然、夜天の書が出てきた。じーっとアインハルト・ストラトスを見ている・・・・ように見える。
「魔導書型ですか、これまた・・・」
シャッハさんが関心していると夜天の書が---消えた。
正確には、アインハルト・ストラトスの目の前に転移した。
って---何やってんのうちのデバイス!?
夜天の書はアインハルト・ストラトスの頭をコツコツとその表紙で突つく。え、本当にどうしたの?
「・・・?・・・・!?!?!?!?」
薄っすらとまぶたを開けば、目の前いっぱいに金の剣十字とかなんの冗談だよ!アインハルトちゃんびっくりしてるよ!?
〈♪〉
そんなことは一切気にせず頬にスリスリしたり控えめな胸に---こ、こいつあざといっ・・・!
「コ、コラッ、ダメデスッ!」
小さい声で夜天の書を叱るアインハルトちゃんはなかなかいいかもしれない。顔真っ赤だし。
「では、この問題を-----」
夜天の書が戻ってきた。速いっ!?
「---ストラトスさん」
「へ?あ、は、はいっ!」
わたわたして焦るアインハルトちゃんは可哀想です。
〜八神家〜
「で、今日の見学どうやった?」
「アインハルトちゃんが可哀想だったね」
「・・・・アインハルトちゃん?」
〈Er war fähig, sich zu genießen.(楽しめました)〉
「なんで夜天の書が楽しんだんだ?」
説明するのが大変だった。
『リヴァイス・デュノワール名誉戦技教導官』
次回詳しく出てくる、空戦SS+の砲撃魔導師。
『大魔法のために展開していただろう足元の魔方陣』
初代が詠唱しきれなかった広域殲滅魔法。発動できれば初代が勝っていた。
『クラムボンはかぷかぷ笑う』
小学校のとき作者はこの表現はどんなものか考えていた時がある。
『石化の槍ミストルティン・ファランクスシフト』
非殺傷もくそもない石化の槍ミストルティンのバリエーション?。制作は未遂に終わった。
『Bloody Dagger Execution Shift(ブラッティダガー・エクスキューションシフト)』
自動誘導型射撃魔法ブラッティダガーのバリエーション。大魔法で対処しきれない中距離制圧、迎撃がお仕事。数は力だよ兄者!
『シャッハ・ヌエラ』
おしとやかな修道女・・・・に見えるだろ?陸戦AAAなんだぜこの人。
『アインハルト・ストラトス』
初登場にて居眠りしてたいけない子。なぜか夜天の書に懐かれた。
嘱託魔導師試験の内容はまたいつか書く。忘れてなかったら!
意見、感想、それが力になる。
次回→ブラッティ息抜き