魔法少女リリカルなのは〜vividと初代な夜天の王〜 作:かぴばらさん32号R
A:次回じゃないかな
「検索検索!書物を検索ゥッ!」
はーっはっはっ!古代ベルカ文字で書かれてるなら私の相手ではない!
「楽しいねぇっ---『無限書庫』!」
はい、私こと初代夜天の王は無限書庫に来ています。
そんな私の周りにはこれでもかというほどの本、本、本。数はなんと125冊!
「読書魔法って便利だなー」
並列処理が大得意だから一気に大量の本が読める・・・まぁ高速処理が苦手だから読むスピードは遅い。しょうがないね。
そもそもなんでここにいるかっていうと-----
“で、ヴィヴィオは欲しいとしたらどんなデバイスがいいの?”
“ゆーりくんのといっしょの!”
“・・・・私の?シルバリオクロイツのこと?”
“ちがーう、その本みたいなの!”
“〈Sind Sie ich?(私ですか?)〉”
“いや、ヴィヴィオ・・・普通のストレージデバイスならいいけど、魔導書型はヴィヴィオには難しいかも・・・・”
“ゆーりくんといっしょがいいーっ!”
てなことがあったわけで、ヴィヴィオでも使えそうな簡易魔導書型のデバイス作りの資料を漁っているのです。
一応フェイトさんに作っていいか聞いてみたところ、ヴィヴィオの魔法基礎がしっかりするまで専用デバイスはいらない、なんてことになってるらしい。だからあくまで資料集めだけ。
「夜天の書のシステムとか一部流用できそうだけど・・・丸々使ったら絶対使いこなせないだろうなぁ、融合騎いないし」
夜天の書は非常に複雑なシステムで構成されてたりするので使いこなすには融合騎が必須。私はいらない、だって制作者だもの。
「夜天の魔導書・改、やべぇ超強そう」
・・・作るか?
あ、無理だ。材料がたぶん無い。
ぶっちゃけ拾ったものとか組み込んでるから材料もくそも・・・・・?
「・・・・・」
下で私をじーっと見つめている少女を発見した。パンツ見られた!?スカートじゃねーじゃん。
変なノリツッコミはさておき、少女の下へ降りる。
髪の色は銀?灰色?中間くらいの色で長い髪をキャンディの形のなにかで二つに縛っている・・・ヴィヴィオと同い年くらいかな?
「やぁお嬢さん。なにか用かい?」
ここは至って紳士的に対応----したつもりだったけどちょっと怯えた目で見られた・・・悲しい。
「あ、えっと、その、えっと・・・」
「深呼吸してみよっか」
「えっ?」
キョトンとした顔をされた。気にせず続ける。
「はい吸ってー」
「あ、はい!すー」
「吸ってー」
「すー」
「吸ってー」
「す、すー」
「はい止めて!」
「す--ん!」
あらやだ可愛い。
「・・・・・」
「ん・・・・んん」
「・・・・・」
「ん、んんん!」
「・・・・あ、もういいよ」
「ん、ぷはーっ!!!」
ダルマみたいに真っ赤に顔を染めて涙目で必死に酸素を取り込む少女とか誰得?
俺得。
「(ちょいとイタズラが過ぎたか)ごめんねお嬢さん」
「はぁっ、はぁっ、いえ、こっちっも・・・」
まともに喋れてないお嬢さん。肺活量が足らんっ!なんてね。
「お詫びといっちゃなんだけどおむすび食べる?」
「いえ、そんな----!?そ、それは!?」
ふっふっふっ・・・このお嬢さんお目が高い。
ほんのり枯れぎみの笹は綺麗な三角形になっている。この時点で見たことある人ならわかるはず。
笹を剥がせばそこにあるのは銀色に輝く米、黒々しい海苔。まさしく至高のおにぎり。
---そう、アンパ○マンに出てくるお○すびマンのおむすびにそっくりなのだ!そっくりに決まってる、似せて作ったんだから!
「食べる?」
「!!!」コクコク
よだれを垂らしながら頷く少女はヴィヴィオに似てなくもない気がした。
〜同時刻 時空管理局 地上本部 捜査司令官室〜
地上本部の捜査司令室。八神はやての仕事場でもあるその部屋に、はやてともう一人、白髪混じりの初老の男性がいた。
「リヴァイス教導官、先日はお忙しい中、本当にありがとうございました」
リヴァイスと呼ばれる男性にはやては深々と頭を下げる。
「ほっほっほっ、気にすることはないさ八神司令。私も久しぶりにいい戦いをさせてもらった」
リヴァイス教導官は笑いながら先日の嘱託魔導師試験を振り返る。
「力が未知数のあの子を見極めるのは元『エース・オブ・エース』の貴方だけだと・・・」
「ほっほっ、やめたまえ八神司令。その名はとうの昔に高町教導官に譲ったさ」
用意された椅子に座り、二人は向かい合う。はやては早速本題へ。
「それで、試験の方は・・・」
「合格、私から言えるのはそれだけさ」
「・・・あ、ありがとうございます」
どうぞです!とコーヒーを持ってきたリインにありがとう、とお礼を言い一口口に含む。
「心配していたのかね?」
優しそうな目ではやてを見るリヴァイス。まさにおじいちゃん。
「ええ、少し・・・」
「ほほっ、ならどこが合格だったか教えて差し上げよう」
「ほんまですか!?お願いします!」
リヴァイスは初代との模擬戦について語り始めた。
〜無限書庫〜
「はぐはぐはぐ!」
「お嬢さん、おむすびはどこにも逃げないよ」
お腹が空いていたのか、いい食べっぷりなのは嬉しいけど、そんなに急いで食べたら・・・。
「はぐ---ふぎゅっ!?」
予想通りだったね。
「ああもう、言わんこっちゃない・・・」
小さな背中をトントン叩き、お茶の入った水筒を渡す。お嬢さんは水筒を受け取り中のお茶をごきゅごきゅと飲む。
「んくっんくっ・・・・ふー」
急いで飲んだせいでちょっとこぼれたお茶が無重力の影響で大きな水滴 ?のようになって天井へ登っていった。
「おいしかった?」
「はい!ありがとうございます」
お嬢さんはぺこりと丁寧におじきしてくれた。作ったかいがあった。
「ところでお嬢さん。どうしてこんなところへ?ここは古代ベルカとかの難しい資料ばっかりだよ?」
古代ベルカ・・・それ以前の世界出身の私とかなら多少読めるけど、この子も古代ベルカ語とか読めるのかな?
「・・・探してる資料があるんです。それが前の区画になくって」
「探してる資料?」
「創成魔法についての資料なんですけど・・・」
おぉ!このお嬢さん、まだ小さいのに創成魔法に興味があるんだ。恥ずかしそうに私を見るお嬢さん。
「創成魔法ね、探してみるか」
「え?・・・い、いいですよ!そんな!」
「まあまあ、おにーさんを信じなさい」
心の底から遠慮してるようにも見えるけど気にする必要はない。
デバイスに関する資料を棚に戻し、取り出すのは『魔法分野 創成魔法』の記載がある本。
〈21 Volumen sind überprüft worden.(21冊確認できました)〉
21冊か・・・この区画の本は3万冊ほどあるはずだけど少ないな。
創成魔法がマイナーっていうのもあるけど。
「魔導書型のデバイス・・・すごい」
「そうかなー?・・・・お、これなんていいかも」
『魔法生物でもわかる!簡単創成魔法〜お人形創成から大地創成まで〜』
なんだ、完璧な資料じゃないか。古代ベルカもなかなかやる。
「ほい、どーぞ」
「あ、ありがとうございます!」
お嬢さんは嬉しそうに本を受け取り、ぱらぱらとページをめくる-----と、ピタリと止まった。
どうしたのか。難しかった?そんなはず・・・。
お嬢さんはうるうるした目で言った。
「字、読めません・・・・・」
お嬢さんと一緒に一日中延々と翻訳作業に勤しみました。
『無限書庫』
本が山ほどある書庫。無重力空間で、変な本もいっぱいある。
『夜天の書・改』
やめてくださいしんでしまいます。
『リヴァイス・デュノワール教導官』
なのはの前のエース・オブ・エース。まだまだ現役のおじさん。
『お嬢さん』
わかるよね?初代にいじられる候補の一人。フラグ?ねーよ。
意見、感想が未来を作る。
次回→旅の息抜き